子どもがなにごとにも意欲的に取り組み、自立心や集中力がつくと評判な「モンテッソーリ教育」。才能を開花させた著名人たちが幼少期に受けた教育法ということもあり、近年再び注目されています。『モンテッソーリおりがみ』は日本のモンテッソーリ教育の第一人者である藤崎達宏先生が監修、現役保育士でもあるいわいざこまゆ先生が折紙制作・指導を担当。おりがみ遊びとモンテッソーリ教育の基礎理論の両方を知ることができる1冊になっています。
目安年齢は気にせず、子どもの成長にあわせてトライしてみよう
〈スモールステップ〉
(3~4歳の記事参照)で物事に取り組むことは、子どもだけでなく保護者にとっても大切な視点といえます。おとなが見守るときの心構えについて、保育士さんの目線からマンガで教えていただきました。
まんが/いわいざこまゆ本のなかの〈○歳~〉という表記は、何歳になるとできます…という意味ではなく、何歳ぐらいからチャレンジしてみてはどうでしょう?という目安の年齢です。
ですから、「何歳って書いてあるのに、うちの子はできない!」とがっかりすることはありません。チャレンジしてみて「この子はまだこの段階まできていないな」とわかったら、無理にやらせずにその日は大人ができるところだけみせて終了にしましょう。
【5~6歳の子向け】「百面相」の折り方をご紹介
4歳からがチャレンジの目安ですが、5~6歳は折ってからの遊びの幅を子ども自身がふくらませることができます。お子さんのもつ感覚や運動のチカラを伸ばすおりがみです。
顔が変わるおもちゃをつくれる喜び
複雑な形のおりがみを自分でつくれることは、「できる!」を大きく感じることができるでしょう。また手順⑨の形で、向こう側に半分に折ると、伝承折り紙の「二そう舟」になります。
【準備するもの】・15cmのおりがみ
・ペン(何色でもいいので、顔が描けるものを用意しましょう)【見守り方】初めての動作が出てきたら、ゆっくり、何度でも、やって見せてあげましょう。
作り方
イラスト/Yuzuko
おうちで『モンテッソーリおりがみ』を楽しむポイント
「百面相は繰り返しの動作がほどよい多さなので、折ったときの達成感が得やすいのでおすすめです。
また、折ったあとに遊びに展開しやすかったり、子どもが自分で楽しく試行錯誤できたりと、何個でも作ってみたくなる楽しいなおりがみです。
ていねいに折ることが、うまく折るためのポイントになります。
ひらいてつぶすところは、折紙のなかに小人さんでもいるかのように「誰もいませんか?」と声をかけて、ふくらんだところに指を奥まで入れながら確認するようにすると、子どもにも伝わりやすいですよ」(いわいざこまゆ先生)。
『モンテッソーリおりがみ』
『モンテッソーリおりがみ』
1,540円(主婦の友社)
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