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2021.08.19

成長・発育

赤ちゃんの指差しはいつから?しない場合の練習方法【小児科医監修】

この記事は赤ちゃんの指差しについてまとめたものです。
赤ちゃんが指差しをする意味や、指差しをしたとき・しないとき、おかあさんはどう対応すればいいのかなどを解説します。

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赤ちゃんの指差しとは?

指差しについて

大人のおしゃべりと一緒です

指差し=物や人を指さすことです。

赤ちゃんにとっての指差しは、私たち大人が言葉をしゃべるのと同じようなもの。つまり、お母さんや周囲の人に、赤ちゃんが何か伝えたいことがあると、指差しをします。

逆に言うと、何の意味もなく、赤ちゃんが指差しをすることはありません。

赤ちゃんは「伝えたいことがある」という気持を表現するために指差しをし、「あっ」「おっ」など、指差しと一緒に声を出すこともあります。

赤ちゃんの指差しには、どんな意味がある?

指差し

「伝えたい」「感情を共有したい」「欲しい」などの意味が


「ほらほら、見て!」「ねえ、あっち」「あっ、こんなものがある」。赤ちゃんの指差しには、そんなふうにいろいろな意味があります。

赤ちゃんの発達の話をするときに「共同注意」という言葉がよく使われます。

共同注意というのは、「もの」や「できごと」に対する興味を他の人と共有すること。赤ちゃんの指差しも、この共同注意の一つです。

たとえば赤ちゃんが「ほらほら、見て!」という気持ちで、指差しをするときには、

・自分が興味を持っているものを、お母さんなどに伝える

・自分が興味を持っているものに、お母さんの関心を引きつける

・「おもしろいね」「きれいね」などの感情を共有する

というような意味があります。

赤ちゃんが指差しをしたときは、お母さんも「あら、そう」「それ、かわいいね」など、話しかけながら反応を返してあるとよいでしょう。

赤ちゃんにとっての指差しは大人にとってのおしゃべりと同じ。「指差ししたものを、ちょうだい」と要求するような意味を持つこともあります。

赤ちゃんの指差しは、いつからする?

指差し

生後8~10ヶ月ごろからが多い

それまで何もしなかった赤ちゃんに、ある日突然、指差しという行動が出てくるわけではありません。

発達の道筋としては、その前段階として「自分以外の人の視線の先を追う」「自分以外の人が指差したものを目で追う」などの行動が見られます。

赤ちゃんの成長発達には個人差があるものです。指差しが出始める時期も赤ちゃんによって異なりますが、だいたい生後8~10ヶ月ごろであることが多いでしょう。

先輩ママの体験談「うちの子の指差しはこんなふうでした」

●1歳前に、トラックを見ると、指差し
「1歳になる少し前ぐらいから、トラックを見ると「あ!あ!」と言って指を指すようになりました。外出中、大声で「あ!あ!」と言うので、そのたびに立ち止まってトラック見学。ベビーカーに乗っていても立ち上がって指差しするので、しばらく危なくてヒヤヒヤしました。普通の乗用車やバスなどはガン無視でした。」(1歳8ヶ月・男の子)

赤ちゃんが指差しをしないときは、どうすればいい?原因は?

指差ししない

ゆっくりと発達していく赤ちゃんなのかも

繰り返しになりますが、赤ちゃんの発達には個人差があります。

指差しをし始める目安として、8~10ヶ月という月齢を出しましたが、この月齢になれば必ずするというわけではありません。

もっと早くから指差しをし始める赤ちゃんもいれば、もっと遅くなって初めて指差しをする赤ちゃんもいるでしょう。

ただし、まったく指差しをしない赤ちゃんというのは、少し心配です。心の発達の遅れなどの可能性があるからです。

そのため1歳半健診では指差しをするかどうかが検査項目に含まれています。

赤ちゃんの指差し、自閉症と関係がある?

指差ししない

自閉症の中には、指差しをしなかった子もいます

赤ちゃんが指差しをしないときに、お母さんたちが心配するのは『何か障害があるのだろうか、自閉症なのだろうか』ということでしょう。

自閉症のお子さんの乳児時代を振り返ると、「そういえば、指差しをしなかった」というお母さんの声を耳にすることもあります。

でも「指差しをしない」=「障害がある」「自閉症である」わけではありません。

自閉症であるかどうか、その他の障害があるのかどうかは、指差しだけではなく、「お母さんやお父さんと目が合いにくい」「名前を呼んでも、振り向かない」など他に、コミュニケーションがとりにくい状況があるのかどうかなどを見て、総合的に判断されます。

指差しをなかなかしないことなどが理由で、自閉症などの心配があるときは、健診などで小児科医からお話があるはずです。

「同じ月齢のよその赤ちゃんは、とっくに指差しをしているのに、どうしてうちの子はできないの?」と悩んだり、赤ちゃんを叱ったりするのは絶対に止めてください。

お母さんが指差しに気づいていないだけの場合も

また大人でもそうですが、アクションのオーバーな人と控えめな人がいますよね。同じものを見ても、手を叩いて声を出した大喜びをするような人もいれば、他人から気づかれないぐらい小さく笑うだけの人もいます。

もしかしたら指差しをしない赤ちゃんも、お母さんが「指差しをしていない」と思っているだけ、気が付いていないだけということもあるでしょう。

赤ちゃんの指差しは、どう練習する?

指差し練習

赤ちゃんの心をくみ取るような働きかけをしてみて

赤ちゃんがなかなか指差しをしないからといって、お母さんが赤ちゃんの指を持って、指差しの練習をさせるのは意味がありません。

これまでお話してきたように、赤ちゃんにとっての指差しは大人のおしゃべりと一緒です。

赤ちゃんのほうに、お母さんに何か伝えたいという心の動きがなければ、指差しという行動も出ないでしょう。

赤ちゃんが指差しをしなくて心配なのであれば、お母さんのほうから赤ちゃんと心を通い合わせる、赤ちゃんの心をくみ取るような働きかけをしてみましょう。

たとえば赤ちゃんが興味を持ちそうなものを見つけたら、お母さんがそのものを指さして「ほら、ワンワンだよ。かわいいね」「あそこのお花、きれいだね」などと声をかけ、赤ちゃんといっしょに楽しんだり、驚いたり、喜んだりという感情を共有するのです。

赤ちゃんはお母さんのマネが大好きです。お母さんがいろいろなものを見つけて、それを指差すということを繰り返しているうちに、赤ちゃんからも同じような動作が出てくるかもしれません。

赤ちゃんが指差しを練習するためのアイテムは?

指差し練習

特別なものが必要なわけではない

赤ちゃんの指差しを引き出すために、特別なものやアイテムを用意する必要はありません。赤ちゃんが興味を持ちそうなものをお母さんが見つけて、「ほら!」と指差しをして見せればいいのですから。

家の中にあるおもちゃを指差してみたり、テレビを見ていて赤ちゃんが好きなキャラクターが出てきたら指差してみたり。お散歩の途中でバスを見たら、「あら、バスだよ。大きいねぇ」などなど。身の回りにあるもの、全てが練習アイテムになると考えるとよいでしょう。

指差しで赤ちゃんとコミュニケーションを

指差したものの中で、とくに赤ちゃんの反応がよかったものを覚えていて、次にそのものを見たときには、また同じように「ほら!」とお母さんが指差しを繰り返してみるとよいかもしれないですね。

指差しの練習では、赤ちゃんが何に喜ぶか、何に反応するかなど、赤ちゃんの様子をお母さんがよく観察して、その気持ちを読み取るようにすることが大事です。

そうしたお母さんと赤ちゃんとのやりとりで、コミュニケーションの基礎は作られていきます。赤ちゃんの指差しの練習は、単に指差しだけでなく、赤ちゃんとお母さんの心のコミュニケーションづくりにも役立つのです。

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取材・文/植田晴美

【監修】 渡辺 とよ子 わたなべ医院東松戸

都立墨東病院周産期センター新生児科(NICU周産期新生児専門医指導医)部長、内科系副院長を歴任。2020年まで医療法人社団わたなべ医院院長を務め、21年より現職。多くの乳幼児をみてきた経験による、的確で親切な助言が好評。『母乳育児 ミルク育児 の不安がなくなる本』『はじめてママ&パパの 0~6才 男の子の育て方』(ともに主婦の友社)など監修に携わった育児本多数。 わたなべ医院東松戸

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