【ベビモ】はじめてママ・パパの悩みを解決

検索

menu

カテゴリー一覧

FOLLOW US!

  • LINE
  • Instagram
  • YouTube
  • Tiktok
menu

MENU

会員登録
menu

2022.10.11

病気・ケガ・救急

冬に気を付けたい〈赤ちゃんがかかりやすい3大感染症〉とは?感染症を防ぐための予防法もチェック【小児科医監修】

インフルエンザやウイルス性胃腸炎などの感染症は、寒くなるにつれて流行のピークを迎えます。冬の感染症対策について、医師に教えてもらいました。

赤ちゃんは重症化することも。サインを見逃さないで

子どもの感染症の主役であるウイルスは、乾燥する冬が大好きです。寒いと大人の免疫力も落ちるので、家族も病気にかかってしまうこともあるでしょう。赤ちゃんは重症化しやすいため、ママが「おかしいな」のサインを見逃さないようにしたいものです。

病気をしないで大きくなる子どもはいません。たとえ病気にかかっても「今、免疫をつくっているところなんだ」と思ってください。適切な受診とケアをしてあげれば、きっと赤ちゃんの力で乗り越えていけますよ。

赤ちゃんがとくに気を付けたい3大「うつる病気」

【インフルエンザ】高熱とともに全身症状が出て重症化しやすい

【どんな病気?】
インフルエンザウイルスに感染することでかかる病気。毎年冬~春にかけて流行し、非常に感染力が強いのが特徴。また、毎年流行するウイルスの種類が変わるため、何度もかかる可能性も。

【症状は?】
初期症状はせきや鼻水などかぜと似ていますが、頭痛や関節痛、筋肉痛など全身症状が強く出ます。また、急に高熱が出て、一度下がって再び上がることも。抵抗力が弱い赤ちゃんは、重症化、合併症に注意。

【治療とケアは?】
インフルエンザと診断されたら、指定された期間は自宅安静を。熱がある間はこまめな水分補給をしましょう。抗ウイルス薬の「タミフル」は、1歳未満の赤ちゃんでも使えるようになりました。使わなくても通常は自然に治る病気です。治療については、かかりつけ医とよく相談を。

【ウイルス性胃腸炎】突然の嘔吐・下痢からスタート。脱水症状に注意

ウイルスに感染して起こる急性の胃腸炎で「おなかのかぜ」と呼ばれることも。冬にかかりやすく、初秋から春先にはノロウイルス、冬から春先にはロタウイルスが流行。どちらも感染力が高く、家庭内感染に注意。

【どんな症状?】
急激な嘔吐や下痢、発熱からスタート。うんちは水っぽく、1日10回以上出ることも。ノロウイルスが原因の場合、下痢や熱は1~2日で落ち着きますが、ロタウイルスの場合、白っぽい便が1週間続く場合も。

【治療とケアは?】
嘔吐のピークは症状が出始めて数時間~半日。嘔吐や下痢は、病原体を体の外に出そうとする防御反応。下痢の場合、薬で無理に止めるのではなく、整腸薬などで対症療法を行います。ただし、嘔吐や下痢が止まらず水分補給ができない場合は早めに受診を。赤ちゃんは脱水を起こしやすく、ほかの病気の可能性も。

【RSウイルス感染症】せきがひどくなり呼吸がゼロゼロすることも

【どんな症状?】
RSウイルスが原因の呼吸器の感染症。ウイルスを持っている人のせきやくしゃみ、ウイルスが付着しているものにさわることで感染。生後1歳までに約半数、2才までにはほぼ100%の子が一度は感染。

【症状は?】
ウイルスに感染してから、4~6日の潜伏期間ののち、鼻水やせきが数日続きます。軽いかぜ症状ですむことが少なくありませんが、はじめて感染した赤ちゃんの3割は細気管支炎や肺炎などを引き起こす場合も。

【治療とケアは?】
ウイルスに特効薬はないので、症状をやわらげる対症療法が基本。鼻水やせきなど、かぜの症状程度であれば、受診したうえで安静に過ごしましょう。せきがひどくなる、呼吸がゼロゼロするなど呼吸状態が悪くなったときは、すぐに病院へ。月齢が低いほど急激に悪化しやすいので、注意。

感染症にならないための予防法

ウイルスを体に入れない!外から帰ったら必ず手洗い

手についたウイルスは、手洗いが効果的。流水で洗うことで、効果的にウイルスを落とせます。ママも赤ちゃんも、外から帰ったらしっかり手洗いを。原因ウイルスに遭遇する機会はなるべく少なく

★「カンペキ除菌=予防」ではありません!★
さまざまなタイプの除菌グッズがありますが、使い方も効果もそれぞれ。細菌には効いてもウイルスには効果がないものも多いです。しっかり説明書を見て確認を。まずは手洗いを徹底し、除菌グッズを過信せず、補助的に使いましょう。

人混みへはなるべく出かけない

いちばんの予防法は、かぜやインフルエンザの原因になるウイルスをもらわないこと。流行シーズンは、なるべく人混みへ出かけなよう心がけましょう。

よく食べてよく眠り免疫力をアップ!

病原体が体に入ってきても、それとたたかって排除するのが免疫システムです。赤ちゃんが自分の力で病気を乗り越えていくために、生活習慣から免疫力を高めたいもの。基本は、たっぷりの睡眠と栄養バランスのいい食事です。また、スキンケアで肌のうるおいを保つことも、全身の免疫力を高めるといわれています。

うがいができない赤ちゃんは水分補給をこまめに

水を飲むと、のどにいるウイルスは胃に流れ落ちます。気道粘膜から感染するインフルエンザウイルスは胃液の中では活動できないので、ある程度は予防効果が。湿ったのどにはウイルスが感染しにくいので、水分補給はこまめに。ただし胃腸炎ウイルスのように腸から感染するものもあるので、予防効果は限定的です。
_______
記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんの「発熱」。受診が必要なケースは?症状別ホームケアのポイントも【小児科医監修】
記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんの発熱の原因は?完治まではどれぐらい?先輩ママ7人の体験レポート

監修/渋谷紀子先生(総合母子保健センター愛育クリニック 小児科・母子保健科部長) 『Baby-mo(ベビモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

「Baby-mo(ベビモ)」は主婦の友社が運営する、妊娠・出産・育児の公式情報サイトです。妊娠期の不安、出産準備、赤ちゃんの成長、離乳食レシピ、産後の悩みまで。はじめてママ・パパに寄り添う情報を提供します。➤ 雑誌の最新号・バックナンバーはこちら 

SHARE

  • facebook
  • Twitter
  • LINE

関連する記事

ランキング