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2022.11.10

SDGs

「森のようちえん」って何? わが子を通わせて気づいたことと驚きの変化|SDGsな子育てがしたい #1

はじめまして。4歳の娘と3歳の息子の子育てをしているフリーアナウンサーの伊藤未奈です。

突然ですが、今子育てをしている親御さんは、子どもが生きていくこれからの時代に不安を抱いたことはありませんか。

5年先が予想できないと言われている不確実な世界でも、我が子には自分で未来を切り拓いて、幸せな人生を送ってほしい。多くのパパママと同じように、私もそんなふうに思い、どんな子育てをすればいいのか悩みながら過ごしてきました。

そんな中で知ったSDGsという言葉。環境保全・貧困解消・紛争解決など、字面だけを見るとなんだか別世界のことのように感じますが、実はその土台にあるのは、多様性の理解や、自分以外の周りを思いやる心だったりします。

私はこのSDGsにこそ、これから生きていく子どもたちに必要な価値観が詰まっているのではと思い、SDGsを取り入れた子育てをしよう、と決意しました。

私が思う「SDGsな子育て」について、経験したこと・感じたことをこれから連載でお伝えしていきます。初回は、私が実際に子どもを通わせている「森のようちえん」について。参考になれば嬉しいです。

北欧生まれの幼児教育「森のようちえん」

育児本などで、モンテッソーリやシュタイナーなどと並んで紹介されることもある「森のようちえん」。自然の中で子どもを自由に遊ばせ、そこからの「学び」を最大限に活かす、北欧で生まれた幼児教育です。

実は「森のようちえん」という固有の幼稚園があるわけではありません。自然体験を軸にしている保育園や幼稚園、育児サークル、学童などの教育機関をまとめて「森のようちえん」と呼んでいます。

私が子どもを通わせているのは、園舎を持たない野外保育の園。活動場所は畑やせせらぎ、公園などいくつかあり、よほどの荒天でない限り、屋外で過ごします。活動場所におもちゃや遊具はなく、あるのは虫取り網と、空きパックの廃材くらい。

登園するなり、まだ冷たいせせらぎにざぶざぶ入り、一心不乱にアメンボを探す子。

鮮やかな葉っぱやお花を集めて、美味しそうなお店屋さんを開店する子。

「この木の実は、皮を剥くとあわあわが出てくるの」。自分が体験したことをたくさん教えてくれる子。
雨の日も風の日も草履で駆け回る子どもたちからは、「子どもらしい」を通り越した、どこか野生的で、生き抜く力がみなぎっている…そんな印象を受けました。

SDGs目標の一つでもある「環境保全」。その大切さを理解するには、小さい頃から自然に親しむことが大切なのではと思い、私は「森のようちえん」を選びました。が、本当の「森のようちえん」の魅力は、もっと奥が深いものでした。

自然の中で育つ「探求する心」

当時2歳だった息子は、男の子にしては大人しく、家の中で一日中おもちゃ遊びをしていても平気なタイプ。この子はインドアなのかなと漠然と感じていたのですが、一方でお友だちと関わることが好きだったこともあり、興味本位で、森のようちえんの体験イベントに参加することにしたのです。

せせらぎのある自然豊かな公園がその日の活動場所。
最初あたりを楽しそうに走りまわっていた息子は、しばらくすると突然せせらぎの中にしゃがみこみました。

「何をしてるの?」

こういう時、本当は話しかけずに集中させておくべきなのかもしれないですが、思わず訊いてしまった私。息子はこちらを見もせずに、一言だけ

「みんな流れていくよ。」

近くに行ってのぞいてみると、枝や葉っぱ、どんぐり、ダンゴムシなどをせせらぎに流し(ダンゴムシごめんね)、流れていくもの、沈んでいくもの、止まってしまうもの…それぞれどうなるか観察していたのです!30分ほどの実験を終えて戻ってきた息子の表情は、とても晴れやかで満足そうでした。

大人が一生懸命、知育おもちゃを用意しなくても、子どもの成長に必要なものは、全て自然の中にあったんだと、すんなり心に落ちてきたのを覚えています。

毎日、小さな疑問を自分で見つけては実験をくり返す、意欲あふれる子どもたち。ここで育つ「探究する心」は、将来SDGsにあるような難題を解決し、自分で未来を切り拓いていく土台になるのだろうと感じました。
▲十五夜のときには、お月様と手形で星を作りました。どんぐりと木の実でお月見だんご。

息子にあらわれた変化

そうしてすっかり「森のようちえん」の虜になり、正式に通うことになるのですが、通いだしてすぐに息子に変化がありました。

①自分で遊びを探すようになった

スクリーンタイムが減り、代わりにレゴや絵本、ごっこ遊びなど、家の中でも積極的に自分で遊びを探すようになりました。

②公園での手持ち無沙汰感がなくなった

公園に行ってもいまいち遊びにのめり込めなかった息子が、砂場遊びやどんぐり探し、かけっこなど、一つの遊びに集中できるようになりました。息子がインドアだったのは、私が外遊びの面白さを伝えられていなかったからなのかもしれません。

息子はまだ3歳になったばかりですが、長年森のようちえんで育ってきた年中、年長の子どもたちの、夢中になったときの集中力や、あるもので工夫する創造力などには、毎回驚かされます。

お兄ちゃんお姉ちゃんからたくさんの刺激を受けながら、息子がこれからどんなふうに成長していくのか、とても楽しみです。
__________
 
子どもの生き抜く力を引き出す保育、いかがでしたか。

このほかにも、多様性を体感できる、決断力がつく、協調性が育つ…など、私が感じた「森のようちえん」の魅力は、まだまだたくさんあります。それらについては次回以降ご紹介していきます。

次の話➤➤モンテッソーリ?プリスクール?それとも…私が幼稚園選びで大切にしたこととは?|SDGsな子育てがしたい #2

伊藤 未奈 エシカルアナウンサー/2児の母

SDGsな子育てとエシカルな情報を発信中。4歳娘・3歳息子・エコ好き主人・ワンコ1匹。日本テレビ系列局元アナウンサー。 Instagram

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