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2023.02.16

小学生

「どうせわかってくれない…」親に本音を言えない子供が急増!?親子の信頼関係を築くためにやるべき3つのコツとは?【動画あり】

▶▶▶動画はこちらから

子供の話をきちんと聞いていますか?子供のことを思ってつい「こうしたら?」とアドバイスをしたり「あなたはいつも○○だからダメなんだ」とお説教したり、話し手の言うことに過剰に反応したりしていませんか?

良かれと思って行っている子供への励ましやアドバイスですが場合によっては、子供は心を閉ざし、親への不信感を育ててしまう元凶ともなります。

そこで今回は、島村華子著『アクティブリスニングでかなえる最高の子育て』から、現在抱える親子会話の問題、信頼関係を築く傾聴力についてを紹介します。

大人は子供の話を半分も聴いていない

アメリカの小学生1〜6年生1521人にアンケートを取ったところ、過半数が、「話したい時に自分の親はあまり聴いていない」と感じていることがわかりました。

そして「親の気をそらしているものはなにか」と聞いたところ、「携帯電話」(28%)がトップで、「きょうだい」(25%)、「仕事」(16%)、「テレビ」(13%)と続きます。「アメリカの話でしょ?」と思った方もいるかと思います。

ただ残念なことに、日本の中高生男女1000人を対象にした親子のコミュニケーションに関するアンケートでも、似たような結果が出ています。

8割近くの子どもたちが、「親に話しかけるのをやめた経験がある」と答え、「親の機嫌が悪そうな時」や「親が忙しそうな時」に話しかけにくいと感じているなど、大人の機嫌や様子を気にしながら、話しかけるタイミングをうかがっていることがわかります。

また、子どもたちの約4割が親との会話において悩んでいます。悩んでいる内容は、「親に話しても興味なさそう」「片手間で話を聞いているからしっかり聞いていない」など、子どもにとっては親が注意を向けてしっかりと聴いてくれている実感が大切なのだとわかります。

さらに興味深いのは、親との会話で悩んでいない子どもの方が、親から愛されている実感が強いということです。「はいはい」と簡単に終わらせたり、「すごい、すごい」と聴くふりをしたりしても、6歳の子どもでさえ、大人の片手間感を敏感に感じ取っています。

また、思春期の子どもたちにとっても、親との会話は、「自分が愛されているかどうか」を測る方法のひとつと言えます。

「忙しい」「話がよくわからない」を理由に、子どもの話を聴かないことが続けば、子どもが話すことを諦めたり、本音を言わなくなったりして、親子の心のつながりが持ちにくくなってしまいます。

信頼関係を築く具体的な方法を3選

裁判官ではなく、「探偵」になる

親が裁判官になると、子どものすべての言動を「善し」「悪し」の物差しで判断します。そうではなく、探偵になれば、「どうしてだろう?」「なぜこの子はこう言ったんだろう?」という、「興味」の物差しで、客観的に子どもを見つめる助けになります。

「あなたのことを知りたい」「あなたが興味のあることを聴かせてほしい」「教えてくれてありがとう」と、一人の人間として、子どもの目線に興味や感謝の気持ちを持つことで、子どもの言動に隠されていた理由や想いに寄り添いやすくなり、結果として心と心のつながりを得ることができます。

スマホ・パソコンを横に置く

さきほどアメリカの小学生のアンケート結果をご紹介しましたが、子どもたちは携帯電話などの電子機器が会話の妨げになっていると感じています。

実際、家事・仕事など、手が止められないと感じることが多いですが、子どもが話しかけてきてくれた時は、スマホをいったん横に置く、パソコンを閉じて、5分でもおへそを向けてください。それだけで子どもは話をしてくれます。

「おへそを向ける」など非言語コミュニケーションを大事にする

人は声のトーン、目線、顔の表情や体の向き、ボディタッチなど、言葉以外で多くのメッセージを受信・発信しています。

一番簡単なのは「相手におへそを向ける」こと。その他にも、声のトーンやアイコンタクト、顔の表情やうなずきなど、たくさんの非言語コミュニケーションがあります。

日常生活の中では、料理をしていたり、仕事をしていたりで、顔だけを動かして子どもの話を「ながら」作業で聞く場面が多いのが現実でしょう。

 ただ、先ほどもお伝えしたように、中高生の子どもたちの間でもっとも多い悩みのひとつは、親が片手間で話を聞いていて興味がなさそうに見えることです。

 おへそを向けることを意識すると、体全部が自然と相手に向くようになります。こうすると、自分の作業をいったん停止することにもつながり、より子どもの話を聴く姿勢になります。

いかがでしたか?子どもとのコミュニケーションって本当に難しいですよね。アクティブリスニングを通して、子供とのより良いコミュニケーションが生まれることを願っています。


先ごろ発売になった島村華子先生の『アクティブリスニングでかなえる最高の子育て』には、今回ご紹介した「子供の力を伸ばす親の傾聴力」以外にも、最新研究からの豊富なエビデンスをもとにアクティブリスニングについてを掲載。話し手の経験やそれに伴う感情・思考を無条件に受け入れ、メッセージや文脈をより深く理解するためのコミュニケーションについてが満載です。ぜひチェックしてみてくださいね。

【監修】 島村 華子 モンテッソーリ教育とレッジョ・エミリア教育研究者

上智大学卒業後、カナダのバンクーバーに渡り国際モンテッソーリ協会(AMI)の教員資格免許を取得。カナダのモンテッソーリ幼稚園での教員生活を経て、英国オックスフォード大学にて児童発達学修士号、教育学博士号を取得。現在はカナダの大学にて幼児教育の教員養成にかかわる。専門分野は動機理論、実行機能、社会性と情動の学習、幼児教育の質評価、モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア教育法。著書に『自分でできる子に育つ ほめ方叱り方』、『モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ』がある。

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