妊娠すると胎児への影響を考え、食べもの、飲みもの、薬などそれまではふつうに摂取していたものに気を配り始めますよね。食事、飲みものは毎日とるものですから、これはOK?これはNG?と気になることがたくさん。
とくに身近なコーヒーや紅茶、緑茶などの中に含まれるカフェインを避ける意味でも、ノンカフェインの飲料を選んだり、リラックスもかねてハーブティーに切り替えたという声もよく聞きます。
ここでは、ハーブティーについてプレママたちが気になることについてピックアップ。おすすめのハーブティーも参考にしてください。
ハーブティーとはどういうもの?
古くから西洋で親しまれてきた、薬草を乾燥させ煮出した飲み物で「西洋の漢方」とも言われています。ハーブの種類は数千種類ともいわれ、多種多用な効果があり、その組み合わせによって香りも味わいもさまざま。好みや体調に合わせて飲むことができます。
Q.先輩ママ100人に聞きました!妊娠中にハーブティーを飲みましたか?
YESが53% NO47%と半数以上のママたちは妊娠中に何かしらのハーブティーを飲んでいたという結果に。
「夏でもあたたかいルイボスティーを飲んでいた」
「妊婦でもOKな種類のものをお店の人に選んでもらって」
「妊娠中でも飲めるものの中から、その時に飲みやすいもの」
など、飲んでいたママたちは、妊娠中もOKなハーブかどうかを気にかけながら飲んでいることがわかりました。
「とにかくノンカフェインで、たんぽぽ茶、ルイボスティーをサーモマグでちょこちょこ飲んでいた」
といったように、すぐ飲めるようにマイボトルで用意していたという声も。
なぜ妊娠中にはハーブティーがおすすめなの?
ハーブティーには、胎児に影響があるとされている”カフェイン”が含まれていない点が、妊婦さんにおすすめの理由。興奮作用や利尿作用、大量にとると不眠などの作用があるカフェインは胎盤を通して胎児に移行し、影響を与えてしまうといわれています。ですから、できるだけカフェインが入っていない飲みものを選ぶのが安心。ただノンカフェインだからといって、砂糖がたっぷりのジュースなどでは体重増加も心配。カロリーのことも考え、ノンカフェインのハーブティーが選ばれることが多いのです。
妊娠中のハーブティーの効果や効能は?おすすめの種類は?
妊婦さんにハーブティーがおすすめの理由は、ノンカフェインであることがまず1点。また妊娠中はメンタルが不安定になることもありますし、ハーブティーのもつ香りや味わいでリラックスできるというのが2点目。そして3点目は、ビタミンやミネラルなどの栄養素を取り入れることができる点があげられます。先輩ママの中には「プレグナンシーティーという専門のお茶にしていた」という声も。ハーブ専門店などで「ママ用ブレンド」のような形で売っているものを購入するのも手ですね。一般に妊婦さんにおすすめの代表的なハーブティーをご紹介します。
ルイボスティー
ルイボスの茶葉には、SOD=スーパーオキシドジムスターゼという抗酸化作用のある成分が含まれています。この成分は体に悪さをする活性酸素と結びついて除去する役割があるのだとか。またマグネシウムやカリウム、亜鉛、ポリフェノールなど、妊娠中に摂取できるとうれしいミネラル分が多く含まれています。スーパーなどでも見かけるくらい一般的になってきたので、身近なハーブティーともいえます。
ダンデライオンルートティー(たんぽぽ茶)
「たんぽぽコーヒー」「たんぽぽ茶」として親しまれている妊婦さん定番のハーブ。西洋タンポポの根っこをローストしたものに、お湯をかけて飲むと、コーヒーに似た香ばしい香りと味が楽しめるので、コーヒー派の妊婦さんにおすすめです。また、血のめぐりをよくする作用もあるので、産後にもおすすめです。ただし、キク科の植物なので、ブタクサアレルギーがある場合は注意が必要。
ジンジャーティー
日本語にすると「しょうが湯」。しょうがは体を温め、血流もよくする働きがあるので冷え症の妊婦さんに。ただし、ドライジンジャーのとり過ぎは胃腸などの消化器官に影響を及ぼすおそれがあるため、飲み過ぎには注意です。
ラズベリーリーフ(臨月くらいから)
ラズベリーリーフに含まれるフラガリンという成分が、子宮や骨盤周辺の筋肉をゆるめる作用があると言われているため、出産前にとると安産になると言われているハーブ。産後の母体の回復も早めるとされていて「マタニティーハーブ」とも呼ばれています。生理痛などの症状も和らげる効果もあると言われていることから、女性のためのハーブとしてブレンドハーブティーなどにもよく使われています。ただし、骨盤周辺の筋肉を弛緩させる効果があるため、妊娠初期や中期は避けましょう。まずは少量から始め、おなかの張りがあったり体調がすぐれないときは控えてください。
その他、
エルダーフラワー、
レモンバーベナなどもおすすめです。
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ラズベリーリーフティーの効果・飲み方・注意点を紹介
妊娠中にNGなハーブティーは?流産への影響は?
妊婦におすすめなハーブがある一方、妊娠中に控えたほうがいいとされているハーブもあります。ノンカフェインのハーブティーは妊娠中OKというイメージが強いのですが、民間療法の材料として使われてきた側面もあるので、植物原料が体へどの程度影響するのか、どのような効果があるかも専門家や医師によっても意見はさまざまです。とくに、子宮収縮、緊張させる作用があるものは流産、早産への影響が懸念されますし、神経系へ作用するものも注意が必要です。市販のハーブティーを購入するときは、パッケージの成分表示や注意書きをよく見ることをおすすめします。注意が必要なハーブが含まれる場合、但し書きに妊娠中は控えてください、というような文言が記されています。ふだんよく飲むハーブティーにも、妊娠中はNGというものがあるかもしれません。思い込みで大丈夫だと思わないようにしましょう。心配なときは、医師に聞いてから使用するのが安心です。
【妊娠中は控えた方がいいといわれるハーブ】
ラベンダー
リラックスする香りとして、ハーブの中でも王道ですが、妊娠中の摂取による安全性がよくわかっていないことと、大量に飲むのは避けたほうがよいと言われています。
カモミール
むくみ解消、緊張やイライラを緩和し、リラックス効果のあるハーブとして、おなじみのカモミールですが、子宮収縮を促すとして妊娠中はとらないほうがよいとされています。また、キク科の植物なのでアレルギーにも注意が必要。
ジャスミン
ジャスミンには子宮を収縮させる作用があるとされ、妊娠初期にはおすすめできないハーブ。「ジャスミンティー」とは、緑茶にジャスミンの香りづけをしているいわば緑茶。特にノンカフェインの表記がない場合は、カフェイン入りということになります。スーパーやコンビニで手軽に買えるお茶なだけに、ノンカフェインのハーブティと勘違いしないように注意しましょう。
ハトムギ
健康茶、肌にいいとして広く知られているハトムギですが、子宮を収縮させる作用、体外に異物を排出するという働きがあります。市販されているブレンド茶の中によく含まれているものなので、ノンカフェインだからと安心せず、成分をよく確認してから購入することをおすすめします。
レモングラス
レモンのようなさわやかな香りで人気のハーブですが、刺激が強く、子宮収縮作用があると言われていて妊娠中はNG。一方でレモングラスには、抗菌作用、鎮静作用もあるので肩こりや腰痛の改善、リラックス効果で産後にはいいとされています。
その他、
セントジョンズワート、
セージ、
フェンネルなど。
妊娠中にハーブティーを飲むときの注意点
ハーブは民間療法として用いられてきたという面が大きいため、ハーブの効能は単純にいい、悪い、で判断できるものではありません。ハーブによっては、妊娠中は避けたほうがいいけれど、産後はおすすめなど、使うタイミングが変われば、OK・NGも変わってくるため、なかなか素人では判断できないところが大きいのです。ノンカフェインだから、という単純な理由だけで妊娠中にハーブティーを取り入れず、原材料などの内容を確認するのが賢明です。「生活の木で買っていた」「ルピシアのノンカフェインのフルーツティを飲んでいた」という先輩ママの声もあり、ハーブ専門店やお茶専門店での購入は安心。ただし、やはり不安なことがあれば、かかりつけの医師へ確認するのがいいでしょう。
妊娠中におすすめのハーブティー20選
ハーブ専門店などから、ママブレンド、妊娠中ブレンドとして、飲みやすくブレンドされているハーブティーをリサーチ。その中からおすすめのものをピックアップしました。
生活の木
生活の木 有機マザーズハーブティー ラズベリーリーフブレンド
¥1,573
ハーブ、アロマテラピー専門店の生活の木がつくっているブレンドティー。お値段も手ごろでシンプルなパッケージもGOOD。妊娠後期に入ったら試してみたいラズベリーリーフティー。
AMOMA natural care
AMOMA ラズベリーリーフティー
¥1,399
オーガニックハーブやアロマオイルの専門店「アモーマ」のラズベリーリーフブレンドティー。ティーバッグタイプなので手軽にハーブティーを楽しむことができます。こちらも妊娠後期、8か月以降から飲んでください。
河村農園
河村農園 有機栽培ルイボスティ
¥721
アフリカで有機栽培されたルイボスの茶葉を100%使用。有機JAS認定されています。ホットでもアイスでもOK。暑い季節は水出しにしてもいいですね。
LOHAStyle
LOHAStyle ルイボスティー 粉末
¥1,180
ルイボスティをより簡単に飲むことができる、粉末タイプも。煮出す手間がなく、好みの濃さに調整できるので、妊娠中のだるいとき、やる気が出ないときにあると助かるかも。200杯分が1,000円ほどなので、リーズナブル。
AMOMA natural care
AMOMA たんぽぽコーヒー
¥1,399
コーヒー豆のように、たんぽぽの根を焙煎して作られるため、コーヒーのような香りが楽しめる健康茶。「妊娠中や授乳中などカフェインを避けたい時期でも、コーヒーが飲みたい!」といったときにおすすめです。無農薬栽培のたんぽぽ原料を使用。
生活の木
生活の木 たんぽぽ・インスタント ストレート
¥2,398
水やお湯にさっと溶ける粉末タイプのたんぽぽの代替コーヒー。たんぽぽ根の香ばしく、まろやかな風味でコーヒー気分を味わえます。牛乳や豆乳に合わせると、よりまろやかな味わいに。コーヒー豆・添加物・香料・着色料・砂糖不使用。カフェイン0.01%未満。
ママニック
ママニック たんぽぽブレンドティー
¥1,706
母乳育児にも必要とされる栄養素を含むたんぽぽ根と、体の内側からあたためてくれる金時生姜、食物繊維が豊富なごぼうを絶妙にブレンドしたたんぽぽ茶。カフェインゼロ・カロリーゼロ・添加物ゼロで、妊娠中から産後まで安心して飲めます。
AMOMA natural care
AMOMA グリーンルイボスティー
¥1,399
一般的なルイボスティーは発酵させたルイボス茶葉を使用していますが、これは発酵させていないグリーンルイボスを使ったお茶。発酵させたものよりも、栄養成分を豊富に含んでいる上に、ルイボスティーの独特の風味も抑えられているので、飲みやすさもアップしています。
Natural herb BLUEMOON
ノンカフェイン ハーブティー マタニティー ブレンド 妊娠初期
¥650
ハーブティー専門店の妊娠初期用のブレンドティー。妊娠初期のころのつわりによるだるさ、吐き気、体調のすぐれないとき用にと作られたミントベースのすっきりとしたハーブティーです。オレンジピール、ジンジャー、ペパーミントなどを配合。ドイツ経由で輸入したハーブを使用しています。
Yo gi Tea (ヨギティー)
yogi ヨギティー ハーブティー ラズベリーリーフ
¥1,100
インドの健康法、アーユルヴェーダの教えを伝授するヨギ師が日ごろ振舞っていたお茶がルーツのメーカー。ラズベリーの葉を100%使用し、出産前から飲み始めたというママもたくさん。パッケージもかわいいので各種揃えたくなります。
オーサワジャパン
オーサワのびわの葉茶
¥927
緑茶以外にも日本らしいお茶はいろいろありますが、それらも広く考えればハーブティーのひとつ。ノンカフェインの健康茶として知られる”びわの葉茶”は妊娠中にもおすすめ。徳島県の山で自生したびわの葉から作られているお茶は、ほのかな甘みで癖がなく飲みやすいそう。
ルピシア
ルピシア ROOIBOS LEMON ティーバッグ
¥2,890
お茶専門店のルピシアから出ているノンカフェインのハーブティー。ほのかなレモンの風味が効いているので、すっきりとした味わいになっています。アイスティーもおすすめの飲み方です。
ポンパドール
ポンパドール ルイボスティー スウィートオレンジ
¥534
ルイボスティーにオレンジの香りがついたタイプで、ルイボスティーの風味が少し苦手、という人でもさっぱり飲めるのでおすすめ。スーバーでもよく売られているブランドなのと、お値段が手頃なのでいろいろなフレーバーが楽しめます。
ティーライフ
アレンジルイボスティー
¥1,944
ルイボスティーのアレンジフレーバーティーにもいろいろありますが、こちらは非発酵のグリーンルイボスの茶葉と、玄米をブレンド。和食にも合う味わいです。環境に配慮した、とうもろこしい由来の素材をティーバッグに使用するなどこだわりも。
ガーデンオブアンデス
ガーデンオブアンデス レモンバーベナティー
¥999
「ガーデンオブアンデス」はハーブティーブランドで、輸入食材店などでもよく見かけます。無農薬栽培されたレモンバーベナを使用したハーブティー。その名の通りレモンを思わせる甘酸っぱい香りが特徴のハーブです。すっきりとしたフルーティなハーブティーを飲みたいときにおすすめです。
ルピシア
ルピシア DECAF APPLE TEA
¥2,000
健康志向の高まりもあり、今や紅茶やコーヒーもデカフェ、ノンカフェインのものが多く売られています。ルピシアの中にはデカフェシリーズがあり、種類も豊富。妊娠中から産後まで、おいしく紅茶を飲みたいという妊婦さん&ママから人気です。
ハニーマザー
ハニーマザー ハーブティー ハニーブッシュ
¥1,750
農薬を使わず、化学肥料を使用しない土壌で育てられた、ニュージーランド産ハーブをブレンド。オーガニック認証を取得していて、化学物質やアルコールは不使用です。接着剤などを使わない、布製のティーバッグを採用しているなど、安全性へのこだわりが詰まっています。
ゾネントア(SONNENTOR)
ゾネントア SONNENTOR ハーブティー オーガニック ティーバッグ ノンカフェイン ブレンド 妊婦さんも飲めるお茶
¥1,143
レモングラスやレモンバームの爽やかな味わいで、明るくゆったりした気分になれるハーブティ。農薬や化学肥料を使わずに厳しい環境下で育て、収穫は月の運行に従って行う質の高いハーブを使用しているので、自然本来の香りが強いのが特徴です。
Honjien tea ほんぢ園
やさしい・ノンカフェイン ルイボスティー
¥1,050
ノンカフェインで体にやさしいぼんぢ園のルイボスティー。原料は南アフリカで育った生命力溢れるルイボス100%。加工は日本国内で行っていて安心です。産後の授乳期にもおすすめ!
マウント ハーゲン
マウントハーゲン オーガニック フェアトレード カフェインレスインスタントコーヒー
¥1,124
ハーブティーではありませんが、最後にカフェインレスのインスタントコーヒーを1点ピックアップ。家族の中で自分だけカフェインレスで、というときに手軽に飲むには、インスタントが便利。オーガニック豆、さらにフェアトレードという体にも社会にも優しいインスタントコーヒーです。