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2021.09.18

産後の悩み

離婚したいと悩んだら?主婦→離婚専門の行政書士に転身したシングルマザーの結論

今回お話を伺ったのは、離婚・不倫問題専門の行政書士・カウンセラーの安富幸江さん。ご自身も子供がまだ小さい頃に離婚を経験し、2人の子どもを女手ひとつで立派に育て上げたシングルマザーです。専業主婦から心機一転、行政書士の資格を取り、独立・開業、と順調な人生を歩んできたように見えますが、その裏側は決して順風満帆なものではなく、貧困、うつ病、パートナーからのDV・・・と苦しい時期をたくさん乗り越えてきたといいます。そして最後には、今まさに離婚問題を抱えている人への貴重なアドバイスも。安富さんの生き方やそのアドバイスから生きるヒントが見つかるかもしれません。


妊娠して学生結婚。元々望んでいた結婚ではなかった

元夫との出会いは学生の時。看護学校に通っていた際に付き合っていた人で、できちゃった結婚でした。

当時私は23歳、彼は25歳。付き合っている期間はそれなりに長かったけどケンカも耐えなくて、子供ができていなければ結婚してなかったような気がします。それでも妊娠が分かった時は1人でも産みたいと思った。その気持ちを彼に伝えると、彼はしぶしぶ結婚に応じました。

結婚2年目に元夫が不倫。でも経済的に別れられず

長女が2歳の頃に彼の不倫が発覚しました。しかも彼は不倫相手にけっこうのめり込んでしまって・・・。悩んでいる間、ずっと頭の中に「離婚」の文字が浮かんでいましたが、若くして学生結婚をした世間知らずの私は小さな子を抱えて独り立ちできるだけの力を何も持っていなかったんです。知識も無かったし、経済的にも彼に頼らなければならない状況でした。

看護師の資格は持っていましたが、子供と一緒にいる時間を考えると看護師としてフルタイムで働くのには躊躇がありました。それで結局この時は、離婚という選択ができなかったんです。

別れられなかった私が離婚を決意。その理由は

しかし数年経ってから離婚を決意。引き金となるような大きなできごとがあったわけではありません。ひと言でいえば性格の不一致でしょうか。色々なものが積もり積もって、離婚したいという思いが強くなりました。計画的にというよりは、勢いに近い感じでしたね。

その頃パートを始めたこともあって、1人でもなんとかやっていけるんじゃないかって。でもきっとその根っこの部分に「不倫で裏切られた」という思いがずっと心の中にあったんだと思います。上の子が小学生、下の子が幼稚園生の頃でした。

行政書士に相談したらメンタル面のケアが全くなく・・・

彼が高圧的なタイプで離婚の話し合いを直接するのがちょっと怖かったこともあり、別居して離婚調停という形をとりました。でも当時は離婚に関して何の知識もなかったので、不安でいっぱい!

本当に別れられるのか、親権は取れるのか、と不安を抱えて行政書士の方のところに相談にいってみたら、その男性は法律的な話をするばかりで、気持ちの部分まで掘り下げて聞いてもらえませんでした。だからますます不安は募るばかりで。

別の行政書士も探しましたが、離婚を専門にしている方やメンタルケアまでしてくれるような方は見つけられませんでした。もちろんカウンセリングは行政書士の専門ではないので仕方のないことですが、せっかく勇気を出して相談に行ったのに、かえって精神的に参ってしまったんです。

「精神面のフォローも十分にできるような離婚問題専門の行政書士がいないなら、私がなろうかな」と思ったのはこの時です。もし自分にできるなら、資格を取ってみようかなと。

「生活の基盤を立てるのが先」「余裕ができたら勉強すれば?」の言葉に悩むことも

離婚が成立してすぐ、行政書士の資格の勉強を始めました。といっても朝はお弁当を作って子供たちを送り出し、日中はデイサービスのパート、夜は子供たちにごはんを作って・・・となかなか勉強に時間が割けなかったので、早朝2~3時に起きて朝まで勉強、という生活を毎日続けていました。

当時、周りの人には「今は勉強している場合じゃない。まずはフルタイムで働いて生活の基盤を立てるのが先でしょ?」といったことをずいぶんいわれました。「生活が安定して、余裕ができたら勉強すればいいじゃない」と。

あきらめたほうがいいのかなと悩んだ時期もありましたが、でもやっぱりどうしてもあきらめたくない!という思いが勝って、子育てと仕事に影響が出ないようにしながら、ひたすら勉強に励みました。
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取材・文/齋藤久美子 撮影/黒澤俊宏(主婦の友社) ※情報は掲載時のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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