おしゃぶりのデメリットは?
発達に大切な動作やコミュニケーションが妨げられることが
「赤ちゃんが落ち着く」「ママの育児がラクになる」などのメリットがある反面、おしゃぶりにはデメリットもあります。
赤ちゃんは生後5ヶ月ごろになると、手で持ったものを口に持っていくようになります。
これは、目で見たものを手で触れて確かめたり(目と手の協調運動)、なめることで物の形や性質を確かめたりという、赤ちゃんの発達上とても大切な学習行動です。
でもおしゃぶりをしていると、手で持ったものをなめることができません。
また、赤ちゃんがおとなしいからとママの話しかけが減ったり、おしゃぶりが口に入っていることで赤ちゃんが声を出しにくかったりして、コミュニケーションの機会も減ってしまうケースもあります。
さらに不安なとき、落ち着かないときにおしゃぶりをくわえると安心するという状態が長期間続くと、おしゃぶりがないと自分の感情をコントロールできなくなってしまうこともあるかもしれません。
おしゃぶりを長期間使うと歯並びに影響することも
おしゃぶりを使うことのデメリットには、歯並びや噛み合わせに悪影響をおよぼす心配もあります。
赤ちゃんのころから長期間おしゃぶりを使い続けることで、上下の歯を噛み合わせたときに歯と歯の間にすき間があいてしまい、うまくかむことができない「開咬」という状態になりやすくなるといわれています。
長期間おしゃぶりを使い続けるほど、歯並びに与える影響は大きくなりやすい傾向があります。
上下の歯の間にすき間ができ、うまくかむことができない「開咬」の状態。
おしゃぶりを使うときの注意点は?
おしゃぶりがなくても安心できるように働きかけて
寝かしつけるときは、おしゃぶりがなくても安心して眠れるように、添い寝をして背中をトントンする、絵本を読み聞かせるなど、子どもの月齢や年齢に合った「安心して眠れる方法」をいろいろ試してみて、おしゃぶりがなくても眠れるように習慣づけることが大切です。
不安やときや落ち着かないときも、いずれはおしゃぶりがなくても子どもが自分で感情をコントロールできるようになることが大事。
そのためには、抱っこしてあげたり、好きな歌を一緒に歌ったり、外を見せて気分転換させたりと、子どもが落ち着けるようにママが働きかけることが必要です。
おしゃぶりに頼りすぎず、赤ちゃんとコミュニケーションを
おしゃぶりは赤ちゃんにとって「どうしても必要」なものではなく、使い始めると習慣になりやすく、なかなか手放せなくなる傾向もあります。
使うとしても、ずっとくわえっぱなしにさせるなど、おしゃぶりに頼りすぎるのはやめましょう。
例えば、外出先でグズグズいうときなど「どうしても」のときだけ短時間使い、落ち着いたらはずすようにするなど、上手に使えるといいですね。
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