妊娠検査薬は、自分で妊娠しているかを簡単にチェックできるもの。ただ使う時期を間違えたり、病気やトラブルが原因で、正確な妊娠判定ができないこともあります。正しい妊娠検査薬の使い方や、判定結果の見方や注意点などを見ていきましょう。
妊娠検査薬の役割と、妊娠がわかる仕組み
妊娠検査薬は、自分で手軽に妊娠を判定できる試薬です。スティック状の試薬に尿をかけるだけなので、痛みや病院での検査もなく、トイレで手軽に使えるところが便利。
受精卵が子宮に着床すると、血液中や尿に「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが多く分泌されるのですが、これを感知し、判定を行う仕組みになっています。
今、国内で販売されている妊娠検査薬の多くは、尿中のhCG濃度が50mIU/mL以上で「陽性(妊娠の反応がある)」と判定します。
妊娠検査薬の種類と判定法
妊娠検査薬には主に以下のタイプがあります
・通常の妊娠検査薬hCG50mIU/mLで反応するもので、生理予定日1週間後から検査できるもの。国内メーカーでは主にこのタイプが販売されています。
検査薬に尿をかけ、1~3分(検査薬によって時間は異なります)待つか、紙コップなどに尿をためて、ひたします。
検査薬にはきちんと判定が行われたかを線で表示する「終了窓」と、妊娠反応有(=陽性)の場合に線が表示される「判定窓」があり、線を見て妊娠反応の有無を確認します。
ドラッグストアや通販サイトで購入可能です。
以前は、妊娠判定が数分で消えてしまうものが多かったですが、最近では、長時間判定結果が残るタイプも販売されています。これなら帰宅時間が遅いパートナーにも見せることができます。
・早期妊娠検査薬hCG25mIU/mLで反応するもので、生理予定日の約3日前から検査可能です。外見や判定結果の見方などは、一般的なものとほぼ変わりません。
国内メーカーでは、早期に検査できるタイプを作っているのはごくわずかです。
また、一般的な検査薬とは異なり「医療用体外診断用医薬品」に分類されるため、ドラッグストアや通販サイトでは購入できません。決められた薬局のみでの販売となります。
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市販の早期妊娠検査薬はいつから?おすすめは?【産婦人科医監修】・海外製比較的hCG50mIU/mL未満でも検査できる高感度タイプのものが多いのが特徴です。
通販で購入できますが、検査方法が各商品によって異なること、また、検査結果がどの程度信頼できるのかわからないものも。国内メーカーのものに比べて割高な傾向もあります。
購入前には販売元が信頼できる会社か、正しい使い方を理解できるかなどを確認するようにしましょう。
・デジタルタイプ判定結果が絵やマーク、「プラス」「マイナス」などの記号で表示されるタイプです。海外製の場合、文字(英語)で妊娠反応の有無を表示されるタイプもあります。
通常は「線」で妊娠判定の結果を表示しますが、線が薄くて検査結果の判断がつかない、パッと見てわかりづらいという人に便利です。
妊娠検査薬の価格
一般的なタイプは、1回分あたり400円~500円前後、早期検査タイプはそれよりも200円~300円ほど高価になります。デジタルタイプは2000円前後です。
検査結果の正確性は、一般的なものと変わりません。
※入り本数や販売店によって値段は異なります。