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2021.09.28

妊娠中のトラブル

妊娠中にコロナワクチンを接種した医師のワクチン解説【小児精神科医 内田 舞さん】


コロナワクチンは、その人の免疫の借りてウイルスを除去。実はとても自然

青木 なるほど。一つずつくわしくお話を伺いたいのですが、まず1つ目のワクチンの性質やメカニズムについて。

そもそもコロナワクチンはどういった働きをするワクチンなのでしょうか?

内田 ワクチンにはいくつか種類があって、今回私が接種したのはメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンという種類。モデルナ製とファイザー製はこのワクチンです。

コロナウイルスのまわりには、スパイクタンパク質というトゲトゲがあるのですが、mRNAワクチンはこのトゲトゲの部分だけを、体内でつくるよう命令を出す働きがあります。

青木 確かにテレビでよく見るコロナウイルスの画像には、まわりにトゲトゲがついていますね。

内田 まさにそのトゲトゲです。人間の体には、異物が入ってくると体をきれいにしようとする働き、つまり免疫が活性化します。

仮に、コロナウイルスに感染した場合、同じくトゲトゲのあるウイルスを発見して除去してくれるというわけです。

青木 万が一コロナに感染してしまったとき、すぐに免疫反応が起こるように、ワクチンであらかじめ基盤をつくっておくということですね。

内田 mRNAワクチンは、スパイクタンパク質をつくってくださいという司令を出したら、あとははかなく消えていくだけ。成分が長期的に体に残ることはありません。

その人が元々持っている免疫の力を借りながらウイルスを除去するので、とても自然なワクチンなんです。

ワクチンが胎盤まで届く確率は非常に低く、胎児に届くこともまずありえない

青木 妊婦さんの母体やおなかの赤ちゃんへの影響もほぼない、ということでしょうか?

内田 胎盤まで届く確率は非常に低く、胎盤を通って胎児に届くことも、まずありえません。

ワクチン開発の段階でラット実験を行っているのですが、そこでも同様に、胎児に影響はなかったとされています。

青木 mRNAワクチンは、ただ「免疫がんばれよ」というメッセージだけ残してくれる。ママの中に抗体ができて、コロナに感染しないようにしてくれるのですね。
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文/山川麻衣子

【監修】 内田 舞 小児精神科医

ハーバード大学医学部助教授、マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長。子どもの心や脳の科学、一般の科学リテラシー向上に向け、三男を妊娠中に、新型コロナワクチンを接種した体験などを発信。3児の母。

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