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はじめのひとさじから始まり、少しずつ食べる回数や食材の数が増えていく離乳食。離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)には2回食、離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)には3回食になり、食事からの栄養の割合が多くなっていきます。「3つの食品グループ」を取り入れて、栄養バランスのとれた離乳食を食べさせてあげましょう。
離乳食をスタートして1ヶ月ぐらいが経ち、食べることに慣れてきたら、栄養バランスを意識したメニューを取り入れるようにしましょう。
基本の考え方は大人と同じ。「エネルギー源食品」「ビタミン・ミネラル源食品」「タンパク質源食品」の3つの食品グループから、それぞれ1つ以上の食品を組み合わせればOKです。
糖質は体温をつくり出したり、筋肉や内臓など体のすべてを動かすエネルギーになる栄養素。糖質(デンプン質)を多く含む、主食になる食品を「エネルギー源食品」と呼びます。
離乳食の主食は、赤ちゃんの未熟な胃腸でも無理なく消化吸収できる米(おかゆ)から始めるのが一般的。めん類やパンには、塩分が含まれているので始めるタイミングに注意しましょう。
油脂もエネルギー源食品に含まれますが、赤ちゃんの体には負担が大きいので離乳食ではごく少量にします。
代表的なエネルギー源食品
●ごはん
消化吸収の良いデンプン質で、胃腸に負担がかからず離乳食にぴったり。
●パン
アレルギー予防の観点から生後6ヶ月以降に与えます。塩分の少ないものを選んで。
●いも
じゃがいも、さつまいもは生後5~6ヶ月ごろからOK。加熱するとつぶしやすくなります。
●めん
アレルギー予防の観点からうどんは生後6ヶ月以降、パスタは生後9ヶ月以降から与えます。
ビタミン・ミネラルにはたくさんの種類があり、それぞれが大切な働きをしています。主食のエネルギー源食品が、体に代謝吸収されるのを助ける働きのほか、皮膚や粘膜を守るなど、体全体の調子を整えてくれます。
例えば、黄・赤・緑(緑黄色野菜)、白(淡色野菜)、黒(海藻・きのこ類)といったように、見た目でカラフルなメニューになれば、栄養バランスは合格。
野菜はアレルギーの心配が少なく、また赤ちゃんの胃腸に負担が少ない食材です。離乳食では皮や種をきちんと取り除き、やわらかく煮るなど、赤ちゃんが食べやすく調理しましょう。
代表的なビタミン・ミネラル源食品
●野菜
とろとろに調理できれば、大半の野菜が生後5~6ヶ月ごろからOK。
●果物
ビタミンCが豊富。野菜と一定の割合でとれると理想的。
●きのこ
生後7~8ヶ月頃から。カルシウムの球種を助けるビタミンDを多く含みます。
●海藻
少量の焼きのり、青のり、わかめ、ひじきを生後7~8ヶ月頃から。
赤ちゃんの成長に必要不可欠なタンパク質。不足すると貧血になりやすくなったり、体重が増えない、身長が伸びないなどの心配も。一方、とりすぎても腎臓に負担をかけるため「適量を守る」ことが大切です。
タンパク質には、豆腐など脂質の少ない「植物性」と、肉や魚、卵など必須アミノ酸を含む「動物性」があります。脂肪の少ないものから食べさせ始め、両方の栄養をバランス良くとりましょう。
代表的なタンパク質源食品
●乳製品
牛乳は加熱して調理用として生後7~8ヶ月頃から。飲み物としては1歳からOKです。プレーンヨーグルト、チーズは生後7~8ヶ月頃から。カルシウム補給に。
●卵
離乳食期は卵黄から始め、卵黄1個まで食べられたら卵白を試します。生後5~6ヶ月頃から、かたゆでにした卵黄「耳かき1杯程度」からスタートしましょう。
●肉
脂肪の少ない鶏ささ身から始め、赤身の牛肉、豚肉の順番に取り入れます。
●魚
白身魚からスタートし、赤身魚、青背魚の順で食べさせます。加工品は塩分に注意して。
●大豆製品
豆腐、豆乳、きなこ、納豆など。大豆の良質なタンパク質、鉄を含みます。
タンパク質は大切な栄養素ですが、赤ちゃんに体には負担が大きいのでとりすぎには注意。1回の目安量は「1種類を選んだ場合」の量。
例えば、「卵と豆腐のおかず」など2種類のタンパク質が入るときは、卵黄1個と豆腐30gを、卵黄1/2個と豆腐15gにするなど、半量に減らす調整をします。
目安量よりもたくさん食べる過ぎる赤ちゃんは、野菜を増やすとかみごたえがアップして食べ過ぎを防げます。野菜は切り方を大きくしたり、少し固めにするのも手。
早食いは大食いの習慣につながるので、1さじずつゆっくり、よくかんで食べさせます。飲み込んだのを確認してから、次のスプーンへと進めましょう。
カミカミ期(生後9~11ヶ月頃)から3回食になると、食事からの栄養がさらに大切になります。母乳やミルクばかりを飲んで離乳食が進まないと、鉄不足になりがち。
鉄欠乏性貧血にならないよう、赤身の魚や赤身の肉、小松菜、ひじき、高野豆腐、きなこなど、鉄分豊富な食品を取り入れましょう。
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『Baby-mo(ベビモ)』『はじめてママ&パパの離乳食』(主婦の友社)の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです