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2022.01.13

離乳食の基礎知識

離乳食の栄養バランスは「不足」や「とりすぎ」に注意【専門家監修】

はじめのひとさじから始まり、少しずつ食べる回数や食材の数が増えていく離乳食。離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)には2回食、離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)には3回食になり、食事からの栄養の割合が多くなっていきます。「3つの食品グループ」を取り入れて、栄養バランスのとれた離乳食を食べさせてあげましょう。

「3つの食品グループ」を組み合わせるのが基本です

離乳食をスタートして1ヶ月ぐらいが経ち、食べることに慣れてきたら、栄養バランスを意識したメニューを取り入れるようにしましょう。

基本の考え方は大人と同じ。「エネルギー源食品」「ビタミン・ミネラル源食品」「タンパク質源食品」の3つの食品グループから、それぞれ1つ以上の食品を組み合わせればOKです。

熱や力のもとになる【エネルギー源食品】

離乳食 栄養糖質は体温をつくり出したり、筋肉や内臓など体のすべてを動かすエネルギーになる栄養素。糖質(デンプン質)を多く含む、主食になる食品を「エネルギー源食品」と呼びます。

離乳食の主食は、赤ちゃんの未熟な胃腸でも無理なく消化吸収できる米(おかゆ)から始めるのが一般的。めん類やパンには、塩分が含まれているので始めるタイミングに注意しましょう。

油脂もエネルギー源食品に含まれますが、赤ちゃんの体には負担が大きいので離乳食ではごく少量にします。

代表的なエネルギー源食品
ごはん
消化吸収の良いデンプン質で、胃腸に負担がかからず離乳食にぴったり。

パン
アレルギー予防の観点から生後6ヶ月以降に与えます。塩分の少ないものを選んで。

いも
じゃがいも、さつまいもは生後5~6ヶ月ごろからOK。加熱するとつぶしやすくなります。

めん
アレルギー予防の観点からうどんは生後6ヶ月以降、パスタは生後9ヶ月以降から与えます。

体の調子をととのえる【ビタミン・ミネラル源食品】

離乳食 栄養ビタミン・ミネラルにはたくさんの種類があり、それぞれが大切な働きをしています。主食のエネルギー源食品が、体に代謝吸収されるのを助ける働きのほか、皮膚や粘膜を守るなど、体全体の調子を整えてくれます。

例えば、黄・赤・緑(緑黄色野菜)、白(淡色野菜)、黒(海藻・きのこ類)といったように、見た目でカラフルなメニューになれば、栄養バランスは合格。

野菜はアレルギーの心配が少なく、また赤ちゃんの胃腸に負担が少ない食材です。離乳食では皮や種をきちんと取り除き、やわらかく煮るなど、赤ちゃんが食べやすく調理しましょう。

代表的なビタミン・ミネラル源食品
野菜
とろとろに調理できれば、大半の野菜が生後5~6ヶ月ごろからOK。

果物
ビタミンCが豊富。野菜と一定の割合でとれると理想的。

きのこ
生後7~8ヶ月頃から。カルシウムの球種を助けるビタミンDを多く含みます。

海藻
少量の焼きのり、青のり、わかめ、ひじきを生後7~8ヶ月頃から。

筋肉や血液など体をつくる【タンパク質源食品】

離乳食 栄養赤ちゃんの成長に必要不可欠なタンパク質。不足すると貧血になりやすくなったり、体重が増えない、身長が伸びないなどの心配も。一方、とりすぎても腎臓に負担をかけるため「適量を守る」ことが大切です。

タンパク質には、豆腐など脂質の少ない「植物性」と、肉や魚、卵など必須アミノ酸を含む「動物性」があります。脂肪の少ないものから食べさせ始め、両方の栄養をバランス良くとりましょう。

代表的なタンパク質源食品
乳製品
牛乳は加熱して調理用として生後7~8ヶ月頃から。飲み物としては1歳からOKです。プレーンヨーグルト、チーズは生後7~8ヶ月頃から。カルシウム補給に。


離乳食期は卵黄から始め、卵黄1個まで食べられたら卵白を試します。生後5~6ヶ月頃から、かたゆでにした卵黄「耳かき1杯程度」からスタートしましょう。


脂肪の少ない鶏ささ身から始め、赤身の牛肉、豚肉の順番に取り入れます。


白身魚からスタートし、赤身魚、青背魚の順で食べさせます。加工品は塩分に注意して。

大豆製品
豆腐、豆乳、きなこ、納豆など。大豆の良質なタンパク質、鉄を含みます。

離乳食をバランス良くとる3つのポイント

ポイント1:タンパク質源が2種類以上になるときは半量に減らす

タンパク質は大切な栄養素ですが、赤ちゃんに体には負担が大きいのでとりすぎには注意。1回の目安量は「1種類を選んだ場合」の量。

例えば、「卵と豆腐のおかず」など2種類のタンパク質が入るときは、卵黄1個と豆腐30gを、卵黄1/2個と豆腐15gにするなど、半量に減らす調整をします。

ポイント2:量をたくさん食べる子は野菜の量を増やす

目安量よりもたくさん食べる過ぎる赤ちゃんは、野菜を増やすとかみごたえがアップして食べ過ぎを防げます。野菜は切り方を大きくしたり、少し固めにするのも手。

早食いは大食いの習慣につながるので、1さじずつゆっくり、よくかんで食べさせます。飲み込んだのを確認してから、次のスプーンへと進めましょう。

ポイント3:カミカミ期(生後9~11ヶ月頃)以降は鉄分・カルシウムをしっかりとる

カミカミ期(生後9~11ヶ月頃)から3回食になると、食事からの栄養がさらに大切になります。母乳やミルクばかりを飲んで離乳食が進まないと、鉄不足になりがち。

鉄欠乏性貧血にならないよう、赤身の魚や赤身の肉、小松菜、ひじき、高野豆腐、きなこなど、鉄分豊富な食品を取り入れましょう。

記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんの「食べムラ」「偏食」どうしたら…?離乳食の専門家&先輩ママがアドバイス!

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『Baby-mo(ベビモ)』『はじめてママ&パパの離乳食』(主婦の友社)の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 上田 玲子 管理栄養士、博士(栄養学)

小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。白梅学園大学・短期大学非常勤講師。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。監修書に『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(ともに主婦の友社)など。

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