子どもだけではなく、親の心にも寄り添うアドバイスがSNSやテレビで大人気のてぃ先生。子育てに悩むすべての人の力強い味方として、絶大な支持を得ています。
そんなてぃ先生が、育児真っただ中のパパやママに伝えたいのは、「”こうせねばならぬ”と自分を縛るのではなく、もっと気楽で自分らしい子育てを」ということ。子どもも親も、ともにハッピーになるための育児との向き合い方について雑誌『Baby-mo』編集部が取材しました。
赤ちゃん時代に大切なのは”愛着関係”を結ぶこと
赤ちゃん時代は、子どもと笑顔でふれあい、親や身近な大人との信頼関係(専門用語で「愛着関係」といいます)をしっかり結ぶことが大事です。
赤ちゃんは、抱っこやスキンシップをしてくれたり、おなかがすいたり眠たいときにお世話をし、自分に愛情を注いでくれる大人がそばにいると安心します。泣いている赤ちゃんが、親に抱っこされるとピタッと泣きやんだりするのもそのためです。
その行動をくり返すことで、子どもにとってママやパパたちは「安全な基地」になります。ママやパパたちに愛され、信頼関係が十分に確認できる基地があることで、心も安定します。そして、やがて周りの世界に目を向けて冒険を始め、のびのび成長することができるのです。
シンプルに、子どもと自分が喜ぶことだけをすればいい
子育てはイコール、お子さんとの日常です。日常をなるべくハッピーに過ごすには、お互いがストレスをためないことが大切です。
そのためにしたほうがよいことはとてもシンプルで、赤ちゃんのことを見て「どうやったら喜んでくれるかな」と考えて、できることをすればいいんです。
おむつが汚れていたら、かえてあげればいいし、おなかがすいて泣いていたら、おなかを満たしてあげればいい。そこに複雑なことなんて、何もないんじゃないかなと思います。
笑顔で接したほうが子どもが喜ぶなら、そうしてあげたいですよね。でも、親自身に元気がないときは、笑顔で接することができないかもしれない。ママ、パパだって人間だから、そんな日もあって当たり前なんです。
みんなが幸せであることこそ、良い子育て
子育ては、子どもが主役に見えがちですが、当然ながら、育つ子と、育てる大人がいて初めて成り立ちます。そこに子どもだけがいても、あるいは大人だけがいても、子育てにはなりません。
なので、「子どもにとってよいことをする」のではなく、大人も含めた環境の中で、「みんなが幸せであること」が〝よい子育て〟なんです。
そして、みんなが幸せになるには、家族それぞれが、お互いを尊重し、お互いが喜べることを、できる範囲でやることが大事です。そこで自分のキャパシティを超えて、子どもだけが喜ぶようにがんばると、親がキツくなり、逆に、親が自分の幸せだけを優先しすぎると、子どもが落ち着きがなくなったりするのではないでしょうか。