赤ちゃんは大人より汗っかき。そのため、暑い時期にはちょっと油断するとあせもができてしまいます。あせもを防ぐには、まずスキンケア!そして涼しい環境を整えることが大切!その具体的な方法について皮膚科医の鈴木さやか先生に聞きました。おすすめのあせも対策グッズもご紹介。
どうして赤ちゃんはあせもになりやすいの?あせもの原因は?
汗をたくさんかくと、汗の出口がつまって皮膚に汗がたまり、あせもになります。汗を作る汗腺の数は赤ちゃんも大人も同じ。でも、赤ちゃんの体は大人より小さく、そのぶん汗腺が密集しているので、赤ちゃんは汗かきであせもができやすいのです。
あせもができやすい部位はココ!
●首・おなかおなか全体に広がる赤いあせも。夏だけでなく冬もできることが。
●背中寝ているときも汗をかきやすいので、そのままにするとあせもに。
●額・頭・鼻の頭もともと脂っぽくなりがちなうえ、汗もかきやすい部位。
●首・腕・腕のくびれ皮膚が重なっているところは、汗がたまりやすいので要注意!
「あせもにならないため」の予防策ポイント7
①汗を吸いやすい半袖の服を着せてあげて
暑いからといって、裸やタンクトップなどの露出の多い洋服はNG。エアコンのひんやりした風から赤ちゃんを守ってくれる薄手の服を着せましょう。衣類は汗を吸いやすい綿素材のものを選び、袖のあるものを着せるのがいいですね。
②エアコンを使い室内はつねに適温をキープ
あせも予防には、冷房で室温を調節し、汗をできるだけかかないようにすることが一番。とくに猛暑日などは、赤ちゃんの体への負担も考え、エアコンを使って大人が快適と思う温度(目安24~28度)をキープして薄着で過ごしましょう。ときどき窓を開けて空気の入れ替えをすることも忘れずに。
③日ごろからきちんと保湿を
あせもをはじめ赤ちゃんの肌トラブルが起こるのは、乾燥などで皮膚の状態が悪くなり、バリア機能の働きが低下しているとき。日ごろから肌をきれいに保ち、こまめに保湿剤を塗って、バリア機能がしっかり働くように皮膚のコンディションを整えておくことが大切です。
④薄着が基本!夏は重ね着は避けて
汗をかかないようにするには、衣類は多くても肌着+洋服の2枚までに。肌着はできるだけ薄手で、吸湿性の高いガーゼのような綿素材がおすすめ。おしりもできるだけ薄着になるよう、股下まであるコンビ肌着にロンパースの重ね着は避けて、スタイも無理につけなくていいでしょう。
⑤寝苦しい夜は適温キープでエアコンをつけっぱなしに
エアコンをつけたまま眠ることに抵抗のあるママも多いかもしれません。でも、気温が30度以上あるようなときは、エアコンを28度くらいに設定してつけたまま眠ったほうが安眠できます。ただし、冷風が直接あたらないよう、赤ちゃんを寝かせる場所には配慮を。
\布団干しも大事!/睡眠中の赤ちゃんは、とくに後頭部や背中にたくさん汗をかくので、布団も湿りがち。するとカビやダニも発生しやすいので、天気のいい日は布団を干して。早めに取り込み、熱を冷ましてから寝かせてあげましょう。
⑥ぬれタオルでこまめに汗をふき、着替えさせる
あせも予防は、汗をかいたらそのままにしておかないことが何より大切です。赤ちゃんの背中や首元をこまめにチェックし、汗をかいていたら早めにぬれタオルでふいたり、着替えさせたりしてあげて。ふくときは、ゴシゴシこすらないよう注意しましょう。
⑦1日2~3回シャワーで水遊び
たくさん汗をかいたときには、タオルでふくよりもシャワーで水遊びをするのがおすすめ。石けんは使わなくていいので、1日2~3回、汗を流してさっぱさせてあげて。あせもができた場合も、軽いうちならシャワーをして涼しいところで過ごすようにすれば、1~2日で治るでしょう。
\お風呂では石けんを使って/お風呂では体の汚れを落とすために、しっかり泡立てた石けんで洗います。とくに、首まわりや足のつけ根などくびれている部分は汚れが残りやすいので、しわを広げて中まで指でしっかり洗ってから、きれいに流しましょう。
皮膚科医がお答え!あせもQ&A
Q.あせもで受診するタイミングは?
●白いあせもが赤くなってきた
●赤いポツポツがたくさんできた
●かゆくてかきむしってしまう
こんなときは病院を受診しましょう。
背中一面にできた真っ赤なあせも背中に細かいあせもが広がり、赤くなっています。すぐにケアが必要です。かゆみも強いので、今すぐ病院へ行き、薬を処方してもらって。
首のまわりに汗がたまりあせもがびっしり蒸し暑い時期、首のこすれる部分にあせものブツブツがびっしり。真っ赤になってしまいました。今すぐ病院へ!
Q.あせもの治療法は?
軽い場合は、シャワーと保湿のスキンケアをして涼しく過ごしているとたいてい治ります。赤くなりかゆいときやジュクジュクしてきたときには、ステロイドの軟膏、抗生剤の軟膏などで治療します。
Q.あせもになってしまったときのホームケアケアはどうすればいい?
●お風呂あがりに薬を塗るお風呂で石けんを使ってきれいになった肌に、処方された軟膏を塗ります。石けんを使わないシャワーのあともできたらつけて。軟膏の塗り方や回数などは、医師の指示に従いましょう。
●かゆがる部分は薬を塗ってから患部を冷やすかゆみが強いあせもには、薬を塗ってからかゆい部分を冷やすと、かゆみがおさまってきます。保冷剤は直接当てると冷やしすぎになるので、タオルなどに包んでから使いましょう。
おすすめ!あせも対策グッズ
保湿クリームやあせもケアローション、ベビーカーで使えるひんやりアイテムなど、汗をかきやすい赤ちゃんが夏を快適に過ごためのグッズをご紹介します。
ナチュラルサイエンス
ママ&キッズ ベビーミルキーローション
¥1,980(参考価格)
赤ちゃんの肌を健やかに!乳液状のローションで、ベタつかずのびのよいテクスチャーが使いやすい。保湿成分やセラミド、アミノ酸を配合。ベビーの乾燥や肌荒れを防ぎます。150ml
ピジョン
薬用ローション(ももの葉)
¥542(参考価格)
デリケートな赤ちゃんのお肌を健やかに保つ 、保湿成分ももの葉エキスを配合した植物性のスキンケア「ももの葉」シリーズ。汗や汚れをふきとるだけでなく、「肌あれ」や「乾燥」も防ぎます。200ml
丹平製薬
モモセア あせもシート
¥1,030(参考価格)
保湿成分として、ももの葉エキス、アロエエキスを配合、手軽にあせもを防ぐことができる、天然コットン100%のあせも予防シート。お出かけのとき、いつでも使えて便利です。15枚入り
ミキハウス
汗とりパッド
¥1,100(参考価格)
綿100%の薄くてやわらかいガーゼパイル素材で、肌にやさしく吸水性もバッチリ!汗をたくさんかく季節にも、赤ちゃんが快適に過ごせます。カラー展開:ブルー、ピンク/サイズ:約21.0×32.0cm
丹平製薬
カンガルーの保冷・保温やわらかシート 抱っこひも用
¥4,980(参考価格)
汗ムレしない!最適温度で5時間保冷&保温する特殊ジェルを使用した、抱っこひも用のシート。特殊ジェル袋は薄型で冷やしても固くならずソフトなので、違和感なく抱っこしながら使えます。本体:約18.5×14.0×2.0㎝、ひもの長さ(1本あたり):52.5㎝
ダッドウェイ
BABYHOPPER ポータブル扇風機
¥2,750(参考価格)
抱っこひもやベビーカーにしっかり簡単に固定できるポータブル扇風機。本体が360度回転するので風向きが自由自在です。卓上扇風機や首下げ扇風機としてもマルチに使えます。本体サイズ:8.0×4.0×11.5cm、本体重量:約160g
丹平製薬
カンガルーの保冷・保温やわらかシート サーカス柄
¥3,300(参考価格)
ベビーカーやチャイルドシートなどにとりつけると、ひんやり!28度以下の快適温度が5時間も持続。特殊ジェル袋は、夏は冷凍庫で冷やし、冬は電子レンジで温めて繰り返し使えます。吸水速乾機能つき。本体サイズ:25.5×6.0×27.0cm
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あせもは、ならないようにするための予防と対策が大切です。皮膚科医のアドバイスを参考に、あせも対策アイテムを駆使して暑い夏を乗り切りたいですね。
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