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北海道で1~3週間の移住体験をしつつ、子どもは保育園へ、親はリモートワーク。そんな夢のようなワーケーションを実現してくれるのが、北海道厚沢部町が実施する「保育園留学」。首都圏を中心に申込が殺到する中、実際に「保育園留学」を体験した、都内在住のYさん&Sちゃん(3歳)親子にお話を伺いました。
最初に北海道への保育園留学に興味をもったのは夫でした。彼はいつもアンテナを張っていて、親子で楽しめるプログラムを探してきてくれます。すでに託児つきワーケーションの経験もあって、湯沢や伊豆など、娘と2人で5~6カ所に行っていました。
そんな夫があるとき友人から聞いてきたのが、北海道厚沢部町の保育園留学の話。いわゆる“託児”とは違い、保育園に預けられる、しかも北海道ならではのダイナミックな保育園に!というのが魅力的でした。
娘は0歳から都内の保育園に通っており、先生方はとてもよくしてくださるのですが、園庭がなく、運動好きな娘が体を動かす機会があまりないのが悩みでした。
北海道の大自然の中で、子どもだけでなく親もいっしょに楽しんじゃおう!と決断し、2週間の保育園留学にトライすることにしました。
実際に行ってみた感想は、ひと言でいうと、めちゃくちゃよかったです!園庭は期待通りだったし、お遊戯室が東京で通っている園全体がすっぽり入ってしまうほど広く、地元の木材を使ったさまざまな遊具がありました。
なかでも、娘が真っ先に気に入ってトライしたのは、壁一面のボルダリング。先生がついてくださって、3歳児でも安全に楽しめました。娘も「あんよが届かなくて落ちちゃったけど、泣かなかったよ。下がフワフワしてたから大丈夫」と楽しげな様子。
ほかにも、体育館みたいに天井の高いお遊戯室や、絵本コーナー、赤ちゃんも楽しめるソフト遊具など、魅力的すぎる空間でした。
認定こども園『はぜる』の先生方は、みなさん保育に熱い気持ちをもっておられて、安心して娘を預けられました。突然、東京から来てもアウェー感はゼロで、娘も2~3日で園になじむことができました。
滞在先は、厚沢部町が用意してくれました。保育園から車で5分ほどの一軒家。家具や調理器具などすべてそろっているので、生活には何の不便もありません。
滞在初日は、町役場のかたが、厚沢部町のお米や野菜がいっぱい入ったバスケットを持ってきて、舞茸の天ぷらやメークインのいも汁を作ってくださり、娘だけでなく私たちも感激!
娘が保育園に行っている間は、夫婦それぞれリビングなどでリモートワーク。16時半に娘をお迎えに行ったあとは、家族でスーパーや道の駅へ買い物に行って、地元で採れた新鮮なお野菜を買ったり、それを実家に送ったりしていました。
ふだんから洗い物や掃除をしてくれたり、娘とも仲よしのパパ。この日は、厚沢部町の名産、メークインでコロッケ作り。料理が苦手な夫が奮闘していました。みんなで作ったコロッケは、ほくほくしておいしい!近くの道の駅には、採れたての新鮮野菜がたくさんあって買い物も楽しみの一つ。
暮らしていたのは2LDKの一軒家。建物も新しく、家具や調理器具まですべてそろっているので、すぐに生活をスタートできます。昼間はリビングでテレワーク。気分転換に隣の移住交流センターで仕事することもありました。
私たちが行った時期はまだ雪のシーズンで、一面真っ白の銀世界に娘は大喜び。初めて雪の冷たさを知り、お友だちとスコップを持って園庭で雪かきしたり、休みの日には家族でスノーシューをはいて、近くの山にハイキングにも行きました。
ほかにもいろんな体験プログラムがあり、アスパラガスの収穫や舞茸工場の見学などに参加。「アスパラってこんなふうに生えているんだね」と、娘も興味津々。自分で採った野菜を料理して食べると、格別のおいしさです。
ただ子どもだけが何かにトライして「よかったね」というのではなく、親もワクワクしながら、同じ目線でいっしょに体験することを大事にしました。
東京では仕事が忙しいと自分に余裕がなくなり、娘にも「ママはあなたが寝たらお仕事なんだから」と行動をせかしたり、必要以上に怒ってしまい、自己嫌悪になることもありましたが、北海道では日常生活をゆったりと過ごせた気がします。
北海道での保育園留学は、リモートワークが可能な方なら、まずは参加してみるといいと思います。1週間だと忙しくてかえって大変かと思うので、2週間以上がベスト。大人も子どもも家族そろって新しい体験ができるし、旅行とはひと味違う、ふだんの生活を別の土地でするというおもしろさがあり、気分もリフレッシュできます。
この一面の雪景色は北海道ならでは!娘といっしょに私も雪の上を転げまわって、大はしゃぎ。なにげない園からの帰り道も、雪景色だというだけで特別感がありました。お馬さんを見たり、写真は撮れなかったけれど、野生のキツネに遭遇したことも。
今回、体験してみて思うのは、北海道への移住というと、やはり勇気がいりますが、もう少し気軽な感じで、いつでも行けるし、いつでも帰ってくればいい、そんなイメージでもいいのかなと思いました。夫も私も、心理的ハードルが下がった感じです。
赤ちゃん~小学校に上がるまでは、比較的フットワークよく動けるので、いまがチャンス。そしてぜひ、家族みんなで行ってほしいと思います。ママだけでなく、パパもみんなで体験することで、自宅に戻ってから、今後の育児や生活について、同じ目線で話し合う材料が増えたように感じます。
北海道厚沢部町の認定こども園『はぜる』に子どもを預け、1~3週間暮らす大人気のプログラム。パパとママは生活用具やWi-Fi完備の「ちょっと暮らし住宅」でワーケーション。週末は家族で、アスパラやブルーベリーの収穫体験や郷土料理教室など、季節によってさまざまなアクティビティあり。厚沢部町の大自然や豊かな食を満喫できます。
対象年齢:0~6歳(就学前)
https://hoikuen-ryugaku.com/
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『Baby-mo(ベビモ)2022夏秋号』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです