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赤ちゃんにとって、母乳は成長に欠かせないもの。でも、母乳の出が悪いときや、ママが病気などで、母乳が飲めない赤ちゃんもいます。そんなときに役立つのが粉ミルクです。ここでは、粉ミルクの飲ませ方や作り方のほか、哺乳瓶の消毒方法をご紹介します。
粉ミルクは、原料の牛乳を人間の赤ちゃんに合わせて調整してつくられています。そして、ミルクは母乳と同様、赤ちゃんがそれだけを飲んで成長するのに必要な、炭水化物、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンなどの栄養素がバランスよく配合されています。
日本の粉ミルクは、メーカーにより味に多少の違いはあるものの、成分の差はほとんどありません。各社ともに母乳をお手本に、より母乳に近づけるため、粉ミルクの研究開発を続けています。
母乳が足りない時や、外出時や保育園に預けるときなどママ以外の人が授乳する必要があるときには、粉ミルクをじょうずに利用しましょう。なお、母乳の不足分にプラスして混合栄養にする場合は、先に母乳を飲ませ、あとからミルクを足すようにします。
ここでは、粉ミルクを使った一般的な作り方を紹介します(実際に作るときは、各メーカーの説明書を参照ください)。粉ミルクを作る前に、まずは手をきれいに洗いましょう。
缶に付属の計量スプーンを使い、すりきりで量をはかり、清潔な哺乳瓶に入れます。
一度沸騰させた70度以上のお湯を、でき上がり量の1/3ほど哺乳瓶に。
哺乳瓶を回すように揺らし、粉ミルクを溶かしてから、70度以上のお湯を規定の量まで足します。
ニプル(乳首)をつけ、キャップをしっかり閉めてから、さらに哺乳瓶を揺らして全体をよく混ぜて溶かします。
ミルクは「人肌」くらいが適温。流水や、ボールにためた水に哺乳瓶をつけて、冷まします。
ママの腕の内側にミルクを少したらして、温度を確認します。熱さ、冷たさを感じない程度ならOK。調乳後、2時間以内に使用しなかったミルクは捨てること。1回ごとに新しいミルクを作ってあげましょう。
粉ミルクの授乳は基本は横抱きで。赤ちゃんの体を横たえて、頭をママの腕やクッションに乗せて抱きます。赤ちゃんと目を合わせ、声をかけながら飲ませます。飲み終わったらゲップさせましょう。
おっぱいを乳輪までくわえさせるのと同じように、哺乳瓶のニプル(乳首)が隠れるくらい深くくわえさせます。
哺乳瓶の材質に合ったブラシで洗浄。ガラス製にはナイロン、プラスチック製にはスポンジを。
ニプル(乳首)は汚れがたまりやすいので、専用の細いブラシを使い、先端まできれいにします。
すすぎは流水で。びんの底や肩の部分に洗剤が残りやすいので、きちんとすすぎます。
生後3ヶ月頃までは消毒を。哺乳瓶ラックなど、衛生的な場所で完全に乾かします。
〈消毒の方法はおもに3つ〉
●電子レンジ消毒
専用ボックスに哺乳瓶と乳首を入れて、指定量の水を入れて電子レンジで加熱する方法。専用ボックスはそのまま哺乳瓶ケースとして使えるものも。
●薬液消毒
専用容器に水と消毒液を入れ、哺乳瓶と乳首を浸水させて一定時間つけ置きする方法。
●煮沸消毒
鍋に湯を沸かし、沸騰したら乳瓶と乳首を入れて消毒する方法。3~5分ほど煮沸し、取り出して自然乾燥させます。
A 体重が増えすぎなら、あやすなどで様子を見て
赤ちゃんの月齢や体格、空腹の具合などによっては規定量以上を飲んでもかまいません。ただ、体重が増えすぎているときは、母乳を飲ませてみるか、あやすなどで、ミルクではなくても満足できるか様子を見ます。
A まずは体重の増え具合をチェックして
母乳不足が心配でミルクを足しているなら、体重チェックを。順調に増えているなら、出が良くなり母乳だけで足りるようになっているのかも。ミルク100%の場合も、体重が増えているなら、飲み残しても気にせずに。
A 材質や穴の形を変えてみましょう
ニプルの材質が嫌い、という赤ちゃんはよくいます。今までとは違う材質のニプルに変えてみると、くわえることもあります。また、抱いたときの角度や、ミルクのメーカー(味)、調乳温度を変えてみる方法も。
〈二プルの材質〉
●シリコンゴム
無味無臭で耐久性が高い。一方、においや色がつきやすい欠点も。
●インブレンゴム
シリコンよりやわらかく弾力性が高いが、ややゴム臭が。
〈二プルの穴〉
●丸穴
メーカーにより、穴のサイズはS、M、L。合うものを選んで。
●スリーカット
丸穴より多めの量が出ます。2~3ヶ月以上の赤ちゃん向き。
●クロスカット
吸う力により、ミルクの出る量が変わります。果汁用使っても。
A よくあること。体重が増えているのなら心配しないで
生後3ヶ月頃になると満腹感がわかるようになり、周囲に関心も広がって、遊び飲みが始まる赤ちゃんも。また、食欲によって、量にばらつきがあるのも仕方ないこと。体重がその子なりに増えていれば、心配いりません。
A 抵抗力が弱いため生後3ヶ月頃までは消毒を
新生児は抵抗力が弱いため、最低でも生後1ヶ月過ぎまでは哺乳瓶の消毒が必要です。指しゃぶりが始まる生後3ヶ月頃になったら、きれいに洗って清潔であれば消毒はしなくても。ただし、赤ちゃんの体調が悪かったり、梅雨時や夏場など雑菌が発生しやすい時季は消毒をしましょう。
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ミルク最大のメリットは、ママ以外でも授乳できること。ママが病気のときやパパや保育園に預けるときなどにとても助かります。普段は母乳育児というパパも、ミルクで「授乳」することで、愛情を深めることもできるでしょう。
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『はじめてママ&パパの育児』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです