現役保育士てぃ先生が、おうちで赤ちゃんとできるおすすめの体遊びを伝授!体遊びの定番「高い高い」をはじめ、0歳、1歳それぞれに合わせた遊びを実況中継風にお伝えします。赤ちゃん目線に立った遊び方は、まさに目からウロコ!
「ゆっくり」「おだやかに」が赤ちゃんがよろこぶ遊びのテンション
ママやパパが赤ちゃんと遊ぶときに心がけていただきたいのは、過度に刺激を与えすぎないこと。
赤ちゃんによろこんでもらおうと、「高い高い」を激しくしたり、「わっ」と大声を出したりしがちですが、赤ちゃんはかえってびっくりしてしまいます。かなりスローなテンポでおだやかに接したほうが、実は赤ちゃんも安心して遊べるんです。
特にパパはふだん関わることが少ないぶん、印象を残したい、子どもに楽しんでほしいといった思いから、大げさになりがち。しかしそれを楽しめるのは早くても2歳くらいからです。赤ちゃんのうちにやりすぎると、パパに抱っこされるのもこわがるようになるので要注意です。
大人が考えている以上に、スローでゆったりしたテンション、控えめなリアクションでも、赤ちゃんは十分に楽しいと覚えておくのが仲よしへの近道です。
赤ちゃんがよろこぶ「高い高い」の基本
赤ちゃんをよろこばせようと、つい高々と持ち上げてしまいがちですが、実は高くなくてOK。やさしく声をかけながら、ゆっくりと持ち上げて、ゆっくりと下ろしましょう。
①声かけしながら「ためる」
赤ちゃんのわきを支えて、顔を見合わせて「いい?」と話しかけながら、じっくりためるてぃ先生。慣れてきたら、外側を向かせてもOK。
②ゆっくりとリフトアップ
「じゃあ、いくよ~」と声をかけながら、ゆっくりと上へ。赤ちゃんの表情を見ながら、上げていきます。上げ切ったら、体をゆらゆら。
③リフトダウンしたら余韻を分かち合う
下ろすときも、ゆっくりと。ひざの上に着地させたら、赤ちゃんの顔を見ながら「どうだった?」「楽しかったね」と話しかけましょう。
赤ちゃんの動きに合わせて楽しくサポート!
着地したら「もっと!」と、てぃ先生のひざの上でのけぞってはしゃぐ赤ちゃん。てぃ先生はわきを支えて、その動きをサポート。ひざの上だけでも、こんなに遊べる!
0歳:体遊びのコツ〈いないいないばあ〉
「いないいない」で両手で顔を隠して、「ばあ」と顔を見せる遊び。両手で顔を隠す以外にも、バリエーションはいろいろ。てぃ先生流のポイントは「ためる」「笑顔」です!
遊びのコツ①向こうに大人の顔を隠す
てぃ先生は、赤ちゃんのわきを支えながら、赤ちゃんの片方の肩の向こうに顔を出して「いないいない」としっかりためて…「ばあ」で顔を合わせます。きょとん顔の赤ちゃん。
▲いないいない…
▲ばあ!
遊びのコツ②下を向く
てぃ先生は赤ちゃんを支えながら、赤ちゃんのおなかに頭を当てるように下を向いて「いないいない」、笑顔で「ばあ」。赤ちゃんは、こっちを向いたてぃ先生にお口をあんぐり!
遊びのコツ③赤ちゃんを外側に向かせる
赤ちゃんのわきを支えて「いないいない」で、赤ちゃんを外側に向かせて、「ばあ」でクルッとこちら向きに。動きをつけた「いないいないばあ」に、赤ちゃんも楽しさマックス!
0歳:体遊びのコツ〈お歌遊び〉
歌に合わせて、赤ちゃんをバウンドさせたり、ゆらしたりする遊び。歌の節に合わせて「高い高い」も入れて変化をつけましょう。赤ちゃんがハマっている曲なら、楽しさアップ!
遊びのコツ①お気に入りの歌に合わせてバウンド
選んだ曲は、赤ちゃんの大好きな「ハッピーバースデーの歌」。てぃ先生は赤ちゃんのわきを支えて「ハッピーバースデー♪」と歌いながら、ひざの上で赤ちゃんの足を軽くバウンドさせます。
遊びのコツ②歌の節に合わせて「高い高い」
「トゥーユー」で、ゆっくりと「高い高い」。これをくり返します。赤ちゃんの好きな歌なら何でもOKですが「あんたがたどこさ」も遊びやすい。「さ」で「高い高い」を。
1歳:体遊びのコツ〈ボール1個で遊びつくす〉
握ったり、投げたり、転がしたり…さまざまな動きができるボール遊びは、運動神経を養う遊びです。「ポーン、ポーン」と音を入れながら遊ぶと、大盛り上がり!さすが、てぃ先生!
遊びのコツ①軽く投げる
まず、てぃ先生がボールを軽く投げたら、「あっちにあるよ」と女の子と拾いにいきます。今度は、女の子がボールを持って、ポンッと投げると、手をたたいてほめるてぃ先生。
遊びのコツ②バウンドさせる
つづいて、てぃ先生が上にボールを放り投げて、バウンドさせます。ポンポンと飛んでいくボールを見つめる女の子。ボールをとりに行ったてぃ先生は「どうぞ」と女の子にパス。
遊びのコツ③いっしょに追いかける
「ちょうだい」と女の子からボールをもらったてぃ先生は、今度は遠くにいるママのところに思いっきり投げます。「ママのところにとりに行こう!」といっしょに追いかけます。
▲いくよー
▲ポーン
▲それー!
やわらかボールをニギニギ
「ボールを握るだけでも、感触遊びになります」とてぃ先生。家ではやわらかいもの、かたいもの、大きいもの、小さいもの、感触やサイズが違うものがあると、より楽しめます。
てぃ先生
●保育士・育児アドバイザー。キャリア14年の現役保育士として、かわいらしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、著書を続々と出版、メディアでも大活躍。2022年4月よりEテレ『ハロー! ちびっこモンスター』にレギュラー出演。子育てや保育に関するアイデアを発信したYouTubeチャンネルは登録者数72万人。他園に保育内容をアドバイスする「顧問保育士」の創設と就任など、保育士の活動分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。
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