これから2月にかけて、ますます寒さが厳しくなる中で、赤ちゃんのお世話で気をつけるべきことって?真冬のお世話のポイントをまとめました。先輩ママのアイデアもご紹介します。
真冬の「お部屋づくり」のポイント
①室温は23度、湿度は50~60%が目安
室内の温度は、大人が快適でいられることを基準に考えてOK。暖房は23度前後を目安に設定を。また、のどや鼻の粘膜が弱らないよう、冬は加湿も大切。最低50%、できれば60%を目標に加湿しましょう。
②あたたかい室内は“薄着”スタイルでOK
室内は暖房が効いているので、重ね着しすぎはNG。かえって汗をかいてあせもやかぶれの原因になります。肌着+ウエアの薄着スタイルで過ごしましょう。靴下は転倒防止のため、はかせなくてOKです。
③暖房はオイルヒーターは◎。ホットカーペットは×
暖房器具は、火を使うものはやけど防止にガードを設置するなど対策を。火を使わず、空気が乾燥しにくいオイルヒーターは赤ちゃん向きでおすすめです。ホットカーペットや床暖房は、床から近い場所で過ごす赤ちゃんには乾燥したり、暑すぎる場合も。寝かせるときはスイッチを切って。低温やけどにも注意。
④1日に1回は外気浴で赤ちゃんリフレッシュ!
生活にメリハリをつけるためにも、1日1回は外出を。日がさしてくる10時~昼ごろなら赤ちゃんも活発に遊べます。人がたくさん集まる場所は、感染症のリスクがあるため、屋外の公園などがおすすめ。
先輩ママ発!冬のお部屋づくりアイデア
●暖房をつけていても、床はひんやりしがち。カーペットと床の間に100円ショップの断熱シートを敷いて底冷えを防止。コルクマットを敷きつめるのもおすすめです。(10ヶ月の男の子ママ)
●赤ちゃんをゲートに入れるのではなく、危ないモノや器具をゲートの中へ。できるだけ息子は自由に動き回れるようにしました。息子ものびのび過ごせてます♪(1歳5ヶ月の男の子ママ)
真冬の「お風呂タイム」のポイント
①湯温は38~40度が湯冷めしにくい
もっとも体があたたまりやすい温度は38 ~ 40度。冬だと湯船につかったときに少し物足りなく感じるかもしれませんが、5分もつかれば体に負担をかけずに芯からポカポカに。
②寒くてもお風呂は毎日入って。大変なら座浴でも
生後3ヶ月までは皮脂の分泌が多く、皮膚が汚れやすいので毎日入浴を。それ以降も、うんちやおしっこの回数が多いので、洗ってあげましょう。お風呂に入れる時間がないときは、ぬれタオルで体をふいたり、座浴だけでもしてあげて。
③寒い!を防ぐには事前準備が肝心!
入浴後に赤ちゃんを着替えさせる部屋と浴室をあたため、着替えやタオルもすぐ使える状態に。この事前準備で、冬のお風呂はほぼ成功!
④ベビーのスタンバイ場所に要注意!
ママが洗っている間にお風呂のふたの上で赤ちゃんを待たせるのは絶対にダメ。転倒して洗い場に落ちる、ふたがはずれて湯船に落ちるといった事故が実際に起きています。脱衣所か、洗い場のママの近くでスタンバイさせましょう。
また、冷えないようにとお湯を張ったベビーバスの中で待たせるのも危険。どんなに水位が低くても、赤ちゃんはおぼれる危険性があります。暴れるとは限らず、静かにおぼれることもあるので、ベビーバスで待たせるならお湯は入れないで。
真冬の「ねんねタイム」のポイント
①ねんねタイムはスリーパーで冷え知らず
何度かけ直しても、気づくと布団からはみ出して手足が冷たくなってしまうことも。そんなときはスリーパーを活用。寝冷えから赤ちゃんを守ってくれます。
②寝室の温度は20度以上、湿度は50~60%に
日中過ごすリビングと同様に、寝室の温度も20度以上、湿度は50 ~ 60%が快適に過ごせます。寝ている間も暖房器具や加湿器を使って、赤ちゃんも大人も寝やすい環境をつくりましょう。
③夜のねんねはおなかが出ないロンパーススタイルが◎
寝るときは、肌着もウエアもロンパースタイプがおすすめ。寝返りしてもおなかが出ないので、冷える心配がありません。1歳以降になったら、腹巻きつきパジャマもおすすめ。
④暖房は使ってOK。ただし安全対策は十分に
暖房は使ってOKですが、温風が直接当たらないようにする、ストーブなどはやけどに注意するなど安全対策を。湯たんぽは低温やけどの心配があるので、寝ながらの使用はNG。
先輩ママ発!冬のねんねアイデア
●お風呂上がりの着替えは寒いうえに服が冷たいとおっくうになるもの。電気毛布の間に着替えを入れておき、あたためています。寝つきもなんだかいいみたい♪(11ヶ月の女の子ママ)
●寒がりなので、寝ている間もエアコンと加湿器はフル稼働。タンクの水がたっぷり入る加湿専用タイプなので、乾燥対策はばっちり。湿度計もチェックしてます。(6ヶ月の男の子ママ)
●普通のシーツだと、寝かせたときに背中がひんやりして起きてしまうことが。あたたかい敷毛布を敷いてみたら、起きることなくぐっすりでした♪(8ヶ月の女の子ママ)
真冬の「授乳&おむつ替え」のポイント
①授乳やおむつ替えに必要なもの一式を枕元に用意しておく
夜中の授乳とおむつ替えは、眠さに加えて寒さでつらさが倍増。手早くすませるために、おむつやミルクセットなど必要なものは枕元にあらかじめセットしておくとスムーズ。
②寝ながらの添い乳は基本NG!
夜中の添い乳は、赤ちゃんがゲップをしないまま寝て吐きもどす、ママが寝ぼけて赤ちゃんを押しつぶす、などのリスクが。寝ながらの授乳はラクですが、なるべく起きて授乳してあげて。
③夜のおむつはパンツタイプよりテープタイプ
赤ちゃんが寝ていても、基本的には替えてあげて。ただし、おむつ替えで起きてしまいそうなら、無理に替えなくてもOK。寝ている赤ちゃんのおむつ替えは、パンツタイプよりテープタイプのほうがラク。日中はパンツタイプを使っている子も、夜用にテープタイプがあると便利。
先輩ママ発!冬の授乳&おむつ替えアイデア
●夜中、ミルクをあげるときにおしりが冷たくてくじけそうだったので、安い座いすを購入。赤ちゃんを抱いて座り、座いすごと毛布にくるまって授乳しました。(1歳4ヶ月の男の子ママ)
●照明をつけると赤ちゃんがぱっちり目覚めてしまうので、夜中のおむつ替えは小さな明かりが◎。100均で買えるミニライトや、スマホの懐中電灯機能が便利。(7ヶ月の女の子ママ)
●常温でそのまま飲める液体ミルクは、夜の授乳にとても便利! わが家では、缶にそのまま装着できる乳首を購入して飲ませています。(8ヶ月の女の子ママ)
真冬の「かぜ対策&ホームケア」のポイント
①お風呂の湯げでのどがうるおいかぜ予防に
入浴には、体をきれいにするだけでなく、かぜ予防の効果も。湿度100%で鼻の通りもよくなり、あたたかい湯げをたっぷり吸い込めばのどの粘膜もうるおいます。お風呂上がりは湯冷め防止にすぐ衣服を着せてあげましょう。
②外から病原菌を持ち込まない!
コロナ禍以降、外から帰ってきたらまず手洗いする、というのは習慣化しているかと思いますが、赤ちゃんがいる家庭は徹底を。玄関から洗面所やおふろへ直行することを習慣にしましょう。赤ちゃんは手をおしぼりでふく、アルコールで除菌するなどで対策を。
➤➤赤ちゃんが新型コロナウィルスに感染!?もしもの時のために知っておくべきこととは?【小児科医監修】
③鼻づまりはひどくなる前に早めに処置を!
赤ちゃんの鼻の穴は小さく、少しの鼻水でもすぐにつまってしまいます。鼻がつまるとおっぱいも飲みにくくなり、機嫌も悪くなってしまいます。鼻吸い器などを使ってこまめにケアしましょう。
熱があるときのホームケア
☑赤ちゃん用の保冷剤で後頭部やわきの下を冷やす首の後ろやわきの下、太もものつけ根など、太い血管が通っているところを冷やしてあげると、解熱効果が高まります。熱の出始めは1枚多く着せて体をあたため、熱が上がりきったら暑くないよう衣服で調節を。
☑汗をかいたらこまめに着替えをさせる発熱時には、たくさんの汗をかくので、こまめに着替えを。お湯でしぼったタオルなどで体をふいてあげるとさっぱりします。熱が上がり切ってからは、熱がこもらないよう薄着にするのもポイント。
☑水分が失われるので水分補給をしっかり発熱、発汗で体から水分が失われるので、水分補給はしっかりと。特に下痢や嘔吐があるときは、脱水症になりやすいので注意。母乳・ミルク、湯冷まし、麦茶、経口補水液など、赤ちゃんが飲んでくれるものを少しずつ与えて。
➤➤【小児科医監修】子どもが熱性けいれんを起こしたらどうする?知っておきたい対処法
せきがあるときのホームケア
☑ゼーゼーしているときは上半身を高くして寝かせるせきがあるときは、枕の下にたたんだバスタオルなどを入れ、頭が高くなるようにして寝かせるとラクに呼吸ができます。ただし、首だけが起き上がる姿勢はNG。傾斜がゆるやかになるように調整しましょう。
☑食事は無理せず、少量ずつ与えるせきや発熱などで体調が悪いときには、無理に食べさせなくても大丈夫。赤ちゃんが食べたがるときに、消化のよいおかゆなどを与えて。せきで食事ができない、おっぱい・ミルクが飲めないときは病院へ。
☑せきがつらそうなときは、縦抱きで背中をトントン寝ているとたんがからみやすいため、苦しそうなときは縦抱きで背中をやさしくたたいてあげましょう。せきをした拍子にミルクを吐くこともありますが心配しないで。たんがいっしょに出るので赤ちゃんはすっきりします。
真冬の「お出かけ」のポイント
①基本は大人と同じ枚数でOK重ね着スタイルで体温調節を
着せる枚数は大人と同じでOKですが、寒さに応じてカーディガンや、帽子、ベストなど体温調節しやすいものをプラスしましょう。アウターは、親子ともに薄手で風を通さないものがおすすめ。厚手のものは抱っこしにくい、動きにくいなどのデメリットが。
②抱っこひものときは赤ちゃんの顔が隠れないように注意
抱っこひもの上にママ用のコートを着て出かける場合は、必ず赤ちゃんの顔と様子が見えるように着用を。完全防寒したいからと赤ちゃんの顔を隠してしまうと、窒息事故の原因に。
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