赤ちゃんと過ごす冬、部屋の温度や湿度や室内とお出かけ先での洋服の着せ方など、気になることがいっぱいですよね。赤ちゃんが快適に過ごるポイントを、小児科医の渡辺とよ子先生に教えてもらいました。
赤ちゃんが快適な〈冬のお部屋づくり〉どうすればいい?
お母さんの感覚で寒さ対策をしましょう
室温は低めで厚着、室温を高めにして薄着など、家庭によって心地いい適温は異なるもの。室温はお母さんの感覚で調整すればOK。
赤ちゃんの衣類も、「ママと同じくらい」の枚数が目安です。ただ、お布団にくるまれているねんね期の赤ちゃんは、「大人より1枚少なめ」に。
つかまり立ち・あんよが始まったら、すべり止めつきの靴下をはかせる、室内でははだしにするなど、転倒予防の工夫をしましょう。
〈冬のお部屋づくり&過ごし方〉ポイント6
①室温23度ぐらいを目安に「大人が快適」な室温が基本
室内の温度は、大人が快適でいられることを基準に考えてOK。暖房は23度前後を目安に設定を。20度を下回ると大人も赤ちゃんも「寒い」と感じます。
【赤ちゃんのいる場所は大人の体感温度より寒いことが】あたたかい空気は上にいくので、大人と、床に近い位置にいる赤ちゃんとでは、体感温度が違います。大人が「少し寒いな」と感じていたら、赤ちゃんはもっと寒い可能性も。温度計を低い位置に置いて、赤ちゃんの体感温度を確認しましょう。
②1日2~3回は換気を心がけて
部屋の中は閉め切っていると人が吐いた息やほこり(ダニなどのハウスダスト)、カビ(=真菌)、細菌、ウイルスなどの微生物で汚れてきます。エアコンは室内の空気を循環してあたためるだけですから、朝夕は窓を開けて外のきれいな空気と入れ替えましょう。
【ホットカーペットや床暖房は赤ちゃんには暑すぎることも】床と接する面積が大きい赤ちゃんにとって、ホットカーペットや床暖房は体をあたためすぎてしまうことも。低月齢の赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、脱水症状を起こすこともあります。寝かせるときはスイッチをオフにして。
③結露はこまめにふいて見落としがちなカビを防ぐ
外気温と室温の差が大きいと、窓やサッシにびっしり結露がついてしまうことが!結露を放置しておくとすぐにカビが繁殖を始めます。朝、カーテンを開けたときに結露があったら、ふきとるようにしましょう。スクイーパーも便利です。
④湿度40%以上をめざして加湿!
空気の乾燥はかぜをはじめとする感染症の原因に。部屋の湿度が40~50%になるように、加湿器などを使って加湿しましょう。カビ対策として加湿器の水は毎日交換し、フィルターの清掃も忘れずに。
⑤冬なのにあせもが!着せすぎに注意
赤ちゃんは代謝が活発で、大人よりも熱産生が多いもの。重ね着をしすぎると、冬でもあせもができてしまうことも。ときどき首の後ろに手を入れて、汗ばんでいないかチェックする習慣を。また、衣服を着せるときは、室温や気温に合わせて足し引きをすることも大切。
【ねんねタイムはスリーパーで冷え知らず】手足バタバタ、寝返りでコロコロで、いつの間にか布団をはねのけてしまう赤ちゃん。夜中に何度も布団をかけ直したりと、ママも気が気じゃないですよね。ポイントは、肩とおなかをカバーすること。スリーパーの活用がおすすめです。
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⑥あたたかくして1日1回は外へ
生活にメリハリをつけるためにも、1日1回は外に出かけましょう。日がさしてくる午前10時からお昼ごろまでの時間帯は、赤ちゃんも活発に遊べます。ただ、人がたくさん集まる場所は、感染症のリスクも。屋外の公園などがおすすめ。
【意外と寒いベビーカー。しっかり防寒対策を】ベビーカーの赤ちゃんは正面から風を受けるうえに、座っているだけで体を動かさないので、歩いているママよりも寒さを感じやすい状態です。しっかり防寒を。長時間カバーをつけずに移動するときは、可能なら対面式に切り替えて、風を避けてあげるといいですね。
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