初めてママになる人にとって、気になるのが「陣痛」。果たしてどんな痛みなのか、お産本番を前にドキドキしながら想像を膨らませている人も多いはず。
この記事では、陣痛とはどのようなものなのかを、お産の進み方と合わせてご紹介します。
陣痛は赤ちゃんを押し出す子宮収縮の力
赤ちゃんが生まれるためには、赤ちゃんを押し出す力=子宮収縮が不可欠です。陣痛という言葉のとおり、人間を一人産み出すということは、それなりの痛みを伴います。
ただ、ほかの病気などの痛みとまったく違うのは、ゴールに赤ちゃんが生まれるという幸せが待っていること。愛しいわが子に会えると思えば、その痛みは怖いものではないはず。
痛みを「苦しみ」ではなく、「産むための力」と考え、良い陣痛を起こすために自分ができることをしてみましょう。
じっと横になっているだけでは、お産は進みません。動いたほうが進みやすく、陣痛のときにラクな姿勢をとることが、お産を進めることにつながります。
➤➤陣痛を上手に乗り切るには?痛みの逃し方&和らげるコツを知っておこう
陣痛の特徴を知って乗り切ろう
お産をしっかり乗り切るためにも、陣痛がどのようなものなのか、その特徴を知っておきましょう。
1 陣痛には必ず「休み」がある
お産が進むにつれて陣痛は強くなりますが、必ず「休み」があるもの。はじめは10分おき、最終的には約2分おき。長く感じても、陣痛はせいぜい30秒~1分です。
痛みが来たら「ゆっくり30まで数える」「陣痛を波とイメージして、波に乗る」など、自分なりの過ごし方を探してみて。
間欠期には痛みはまったく感じないので、その間に呼吸をととのえたり、エネルギーを補給して体力回復に努めましょう。
2 痛いのはおなかだけじゃない
骨盤が内側から広げられていく痛みもあるため、背中の下のほうや腰、仙骨まわり、恥骨も痛みを感じます。陣痛の始まりは、おなかよりも腰が痛かったという人がいるくらいです。
3 体力とリラックスでお産は進む
疲れて体力が落ちると子宮収縮が弱くなり、お産は進みません。また、体が緊張していると子宮口が開きません。リラックスするために香りや音、照明なども工夫しましょう。
4 痛いときは赤ちゃんもがんばっている
子宮が収縮するとき、赤ちゃんの心拍は少し落ちます。これは、収縮すると臍帯の血流量が減るためです。痛みを感じたら、いっしょにがんばっている赤ちゃんに酸素を送るつもりで深呼吸しましょう。
子宮口は徐々に開いていき10㎝大に
妊娠中にぴったりと閉じていた子宮口は、陣痛が始まるころには1~2㎝開いた状態になります。お産が始まると少しずつ開いていき、最後には子宮口は全開大の10㎝に。
ただし、10㎝に到達するまで、一定のスピードで進むわけではありません。子宮口の開き方、お産の進み方には個人差がありますが、「はじめはゆっくり、後半はスピードアップ」が一般的。特に8㎝~全開大は短時間で進むことが多いようです。
子宮口1~2㎝(お産が始まったころ)
約10~5分間隔の陣痛痛みというより、おなかが強く張るくらいのことも。規則的な子宮の収縮に合わせ、子宮口が少しずつ開き始めようとします。
子宮口4㎝(ここまでくるのに時間がかかる)
約3~5分間隔の陣痛子宮の収縮を「痛み」として強く感じるようになります。もっとも時間がかかる時期で、ここまで開けば子宮口の開くスピードにもはずみがつきます。
子宮口7~8㎝(いきみたいのにいきめないころ)
約2~3分間隔の陣痛痛みはさらに強くなり、いきみたいけどがまんしなければならないつらい時期。なんとかいきみを逃す工夫を!
子宮口全開大(いよいよ生まれる!)
約2分間隔の陣痛子宮口が全開大(10㎝)になり、いきみたい気持ちもピークを迎え、いよいよ分娩台に移ります。
____________
ともかくお産は長丁場なので、陣痛と陣痛の間の「休み」をじょうずに使ってリラックスし、体力をキープすることが大切。目前に迫った赤ちゃん誕生のときを楽しみに乗り切ってください。