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2022.12.10

妊娠中のトラブル

【産婦人科医監修】妊娠中に「出血」したらどうすればいい?知っておきたい、すぐに受診したほうがいい場合はこんなとき!

妊娠中に起きやすいさまざまなトラブル。今回は「出血」についてのお話です。生理があるわけがない妊娠中に、もし突然出血したら…。目で見てすぐにわかるだけに、不安もつのりますよね。そんなときどうしたらいい?の疑問に、産婦人科医の天神尚子先生がお答えします。

妊娠中に「出血」したらどう対処すればいい?

妊娠中に出血があったら、どんな場合でもSOSサインととらえてください。ただし、すぐに病院に駆けつけなければならないケースはほとんどありません。まずは、落ち着いて産院に連絡をしましょう。

Q.【先輩ママアンケート】妊娠中に出血トラブルで受診した(またはしようと思った)ことがある?

妊娠3ヶ月ごろに受診を考えたという先輩ママが約半数、次に多いのは出産目前の10ヶ月。誰でも起こりうる症状なので、あわてずよく観察を。

妊娠時期別、心配な出血の原因って?

●初期
「切迫流産」「子宮外妊娠」「子宮がん」などが原因で不正出血の可能性が。切迫流産の場合でも色だけでは自己判断は困難。子宮外妊娠は超音波検査で判別できます。

●中期
中期以降は「早産」の心配が。少量の出血があったりおなかの張りが目安に。「※前置胎盤」もこの時期には要注意。痛みはなく無症状なのにいきなり出血があります。

※前置胎盤とは、子宮底にあるべき胎盤が子宮口の全部、または一部をふさいでいる状態をいいます。最初は無痛性の出血が見られることが多いのですが、通常は妊娠20週ぐらいまでに超音波検査で発見され、妊娠中期には診断されます。

●後期
少量の出血とおなかがかたくなる場合は「※常位胎盤早期剥離」の可能性が。お産が近づくと子宮口が開いたり子宮が収縮することで、いわゆる「おしるし」が出ることも。

※常位胎盤早期剥離とは、赤ちゃんがおなかにいる間に胎盤がはがれてしまうこと。胎盤の一部がはがれることもあれば、完全にはがれる場合もあります。急速に進行し、母子ともに危険な状態になることも少なくなく、緊急帝王切開になるので診断は一刻を争います。

記事を読む⇒⇒⇒【おしるし体験談】色や量、おしるしから出産までの流れを知っておこう!【産婦人科医監修】

出血の色をチェック

□鮮血
切迫流・早産やびらん、ポリープの可能性あり。確定はできません。

□粘度のある赤
妊娠後期のねっとりとした出血はおしるしの可能性。病院へ連絡を!

□茶色
出血してから時間がたつと、茶色っぽくなる。妊娠初期では着床出血の場合も。

もし出血があったら?

血液は時間がたつと形状が変化するため、色より出血の量が多いかどうかが重要。多すぎなければ心配なし。生理の多い日よりも量が多い場合には、迷わずかかりつけ医に相談を。できるだけ早く受診しましょう。

出血の症状別 対処法を産婦人科医がアドバイス

①「痛みも張りもないのに出血」した場合

無痛性の出血を特徴とするのは前置胎盤ですが、通常は妊娠24週までに診断されるので、定期健診に通っていて、医師からとくに何も言われていなければ、その心配はないでしょう。わからない人は医師に相談を。

②「少量の出血」の場合

妊娠12~35週ぐらいまでは、通常出血はあまり見られません。ごく少量の出血で、おなかが強く張るようなことがなければ、緊急を要する状態ではありません。まず横になって安静にしましょう。しかし受診は必要です。時間が間に合うならその日のうちに、夜中の場合は翌日に受診を。

③「びらんやポリープによる出血」の場合

性成熟期の女性に多く見られる子宮腟部びらんや、子宮頸管ポリープがあると、不正出血しやすくなります。この場合、出血に痛みは伴いません。びらんやポリープがある人が出血した場合は、病院に駆けつける前に一度連絡を。

④「生理より多い出血」の場合

もし生理の多い日と同じくらいの出血があったら、迷わず受診しましょう。最もこわいのは妊娠中期以降、痛みを伴わない出血。この場合は前置胎盤の可能性が考えられます。切迫流・早産の兆候でも出血することがあるので、夜中でも受診を。
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記事を読む⇒⇒⇒【産婦人科医監修】自分は大丈夫と侮るのは危険です。知っておくと安心な〈妊娠中の14のトラブル〉をチェック!
記事を読む⇒⇒⇒知っておきたい!「切迫早産」と「早産」。原因や症状、治療の方法は?【産婦人科医監修】

【監修】 天神 尚子 三鷹レディースクリニック 院長

日本医科大学付属病院、同大学産婦人科を経て、2004年に現クリニックを開院。年齢によって異なる女性のライフステージを考慮した治療を行っています。2人の子育てをした経験からくるアドバイスは頼りになると評判です。

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