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母乳は飲んだ量がわかりにくいため、ミルクを足したほうがよいのか不安になりますよね。母乳不足をどう見極めればいいのか、専門家にお話を伺いました。ママの不安を、ぜひここで解消してください。
母乳育児の基本は、赤ちゃんが欲しがるだけ与えること。母乳は出した分だけ作られるので、繰り返し飲ませるうちに分泌量も増えていきます。
飲んだ量が目に見えないので、授乳後に赤ちゃんが泣いたり、授乳間隔が短かったりすると「足りないの?」と不安になりますね。でも、赤ちゃんが泣くのを「母乳不足!」と決めつけないでください。
赤ちゃんは、暑い・寒い・おむつや衣類が不快・ママに甘えたいなど、さまざまな理由で泣きます。環境や表情をよく観察すれば、欲求が母乳だけではないことがわかってくるはずです。
完全ミルクの人は9%と少なめでしたが、母乳とミルクの混合育児は30%超え。「足りているかどうかが不安で、ミルクを足しています」という声が目立ちました。
※生後3ヶ月~1歳6ヶ月の赤ちゃんのママ120人にアンケート(2018年12月実施)
母乳不足かどうかを見極めるには、3つのポイントがあります。授乳間隔や授乳時間の長さは無関係です。
体重の増え方が、離乳食スタート前は1日15~30g以下の場合、離乳食スタート後は前の月に比べて増えていない(減っている)場合は、母乳不足かもしれません。
ただし、数字はあくまでも目安。運動量が多かったり、たくさんおしっこが出たりすれば、短期間でみれば増加が15g以下という日もあり得ます。
数日は赤ちゃんの様子を観察し、1週間の体重増加の平均で確認しましょう。たとえ母乳不足でも、1週間で悪影響が出ることはないのであわてずに。
一日中グズグズして機嫌が悪い、あやしても笑わない、遊ばないなどの場合は、具合が悪いのかもしれません。かかりつけ医に相談しましょう。
機嫌が悪いのは、痛み、かゆみ、病気など体のトラブルの可能性があり、必ずしも母乳不足とは限りません。
水分の摂取量が少なければ、おしっこやうんちの量も減ります。おむつ替えの回数が減る、ふだんよりおむつのぬれ方が少ない、排便回数が減っていつものリズムと異なるなどのときは、母乳不足の可能性もあります。
ただしこれも、病気や一時的なリズムの乱れかもしれません。体重の増えや機嫌の良し悪しも合わせてチェックしましょう。
赤ちゃんが手を口に持っていく、素早く目を動かす、吸うように口を動かす、吸うような音をたてる、などは「おっぱいが飲みたいよ」のサインであることが多いですね。ぜひわが子の授乳サインを見つけて、欲しがるときにたっぷりと母乳を飲ませてあげてください。
ミルクだけで育てる場合の、月齢ごとの1日の量の目安です。わが子の月齢や体重を、ミルク缶の標準使用量に当てはめて必要量を飲ませましょう。
▶生後1ヶ月 1000ml弱
▶生後3ヶ月 1000ml前後
▶生後5ヶ月 1000ml強
▶生後6ヶ月~1歳 1000~600ml
▶1歳~1歳6ヶ月 400ml
A.毎回でなければ問題ありません
毎回必ず1時間未満なら、母乳不足の可能性も。体重の増えなどを観察して。時々1時間もたないことがある、というのは心配ないでしょう。授乳のときに気持ちをそらされることがあるのかもしれません。静かな環境で飲ませてあげましょう。
A.おっぱいよりも興味がある刺激に反応しています
目や耳からの刺激に興味を持ち、飲むのに集中しないことが増えてきます。母乳の出方とは関係ありません。テレビを消す、窓を閉める、室内を少し暗くするなど環境を整えましょう。
A.母乳の量ではなく、生活リズムの問題かも
元気で体重も増えているのなら問題なし。この月齢で夜2~3回飲む子はたくさんいます。ただし、頻繁に起きるのは生活リズムに問題がある可能性も。日中よく体を動かし、早寝早起きの生活リズムを心がけましょう。
A.離乳食で十分に栄養をとることを優先します
フォローアップミルクは、月齢が進むにつれて不足がちになる鉄、亜鉛、タンパク質などを添加したもの。ミルク育児でも母乳育児でも、「飲ませなくてはいけない」ものではありません。まずは、不足しがちな栄養素を離乳食でしっかりとるようにしましょう。
A.赤ちゃんが食べることに興味を持つように工夫して
体重減少が続くのは注意が必要ですね。1ヶ月以上続くようなら、かかりつけ医に相談を。食事に関心を持つように目先を変えてランチボックスに入れたり、自宅の庭やベランダでピクニックしたり、楽しく食べる工夫を。よく遊び、おなかをすかせることも大事。
A.母乳では足りない栄養も。体重と機嫌を確認して
この時期は必要な栄養素の多くを食事からとり、母乳だけでは足りない栄養素もあります。機嫌と体重の増えを見て、不安ならかかりつけ医に相談を。嫌いなものを無理に口に入れてもまず食べません。親がおいしそうに食べているところを見せるなどの工夫を。ひと口でも食べられたらほめてあげてください。
「乳房が張らなくなった」「授乳回数が減らない」などの理由で、母乳不足を疑う人がいます。乳房の張りを感じなくなるのは母乳の量が減るからではなく、つくられる量が一定になってくるから。
これは特に、2人目、3人目育児の人に多い傾向です。また、離乳食がスタートしても、授乳回数はさほど減りません。1歳で毎日10回近く飲む子もいます。
体重が増えないなどの明らかな心配がないのに、母乳不足が不安でミルクを足す人は少なくありません。これを「母乳不足感」といいます。
赤ちゃんの機嫌がよく、体重が順調に増えていて、おしっこやうんちの様子に変わりがなければ、母乳不足ではありません。病気などの明らかな原因がないのに、よく出ていた母乳が急に出なくなることも、まずありません。
母乳外来などでは、母乳不足感の不安にもアドバイスをくれます。信頼できる助産師やかかりつけ医に、ぜひ相談してみてください。
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『Baby-mo(ベビモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです