【ベビモ】はじめてママ・パパの悩みを解決

検索

menu

カテゴリー一覧

FOLLOW US!

  • LINE
  • Instagram
  • YouTube
  • Tiktok
menu

MENU

会員登録
menu

2023.03.28

成長・発育

首すわりやおすわりはいつから?注意すべき点は?【小児科医が教える赤ちゃんの発達①】

毎日「できた!」がふえていく赤ちゃん。運動発達面でも、1年ちょっとの間に驚くほどの進歩を見せてくれます。

では、いつ、どんなことができるようになるのでしょう?その時期に気になるママたちの疑問についても、東京・町田市の「うみまちこどもクリニック」院長、大谷岳人先生にお答えいただきました。

今回は、「首すわり」と「おすわり」についてお伝えします。

首すわり(満3~4ヶ月ごろ)

首すわりは、発達の第1チェックポイント。注視や追視も始まります

赤ちゃんの運動発達は頭から始まり、下に向かって進んでいくので、発達が順調に進んでいるかを見るうえで、最初の大事なチェックポイントが首すわりです。

生まれてしばらく、赤ちゃんの首はグラグラしていますが、首の筋力がついてくることでだんだんと首がすわってきます。首がしっかりしてくると、首を回して顔を横に向けることができるように。

顔の向きを変えられるようになると視野も広がり、近くにある物や人に興味を示してじっと見る「注視」や、目で追って見る「追視」もするようになります。周囲を見回すようになったら、たて抱きにして家の中を歩き回り、あちこち見せてあげると喜ぶでしょう。

赤ちゃんの首がすわる月齢の目安は、生後2~4ヶ月ごろです。生まれてしばらくはモロー反射といって、体をビクッとさせたり、空をつかむように手を広げたりするような動きをよくします。これは、外からの刺激に対して体が無意識に動く原始反射。モロー反射が見られなくなって少しすると、首がすわってくるでしょう。

➤赤ちゃんの「モロー反射」って何?いつまで見られるの?【小児科医監修】

ただ、首がすわってきても、しばらくは抱っこしたときなど急に首がガクンとなることもあります。完全に首がすわるまで、抱っこのときなどは首の後ろをしっかり支えましょう。
生まれてしばらくは、自分の意思で自由に体を動かすことができません。動きもぎこちなく、手足をバタバタさせるときには左右対称に動かします。
 
首がしっかりしてくると、うつぶせにしたときに数秒間なら頭を上げられるようになります。手足の動きも、左右対称から右と左を交互に動かすように。
 ▼▼
首が完全にすわると、手やひじを床について体を支え、顔を高く上げた状態を保てるようになります。そのまま首を動かして、左や右を向けるように。
自分の意思で、手足を動かせるようになってきます。最初は手足を交互に動かしますが、やがて左右非対称な動きもできるようになります。

首すわりのころ「ココが気になる」Q&A

Q.たて抱きにしていると首すわりが早くなるって本当?(1ヶ月)

A.たて抱きは首すわりの練習にもなりますが、したからといって必ずしも首すわりが早くなるとは限りません。赤ちゃんが喜ぶならたて抱きにするのはいいですが、その場合は首をしっかり支えて抱っこしましょう。首すわりを早めるために、たて抱きにする必要はありません。

Q.首は自然にすわるようになる?うつぶせなど、練習をさせたほうがいい?(2ヶ月)

A.赤ちゃんの首がすわるのは、発達が進み、体の準備がととのったとき。練習をしなくても、いずれ自然に首はすわります。ただ、首すわりが遅めで気になるときは、たて抱きやうつぶせにしたり、ママのひざに座らせたり、首すわりを促す姿勢にしてみるのもおすすめです。
Q.指しゃぶりより、おしゃぶりをさせたほうがいいの?(4ヶ月)

A.この時期に指しゃぶりをするのは、指をなめることで自分の指を認識したり、口の感覚を育てたりする意味があり、発達の過程ではとてもたいせつです。また、おしゃぶりなど指以外の感触や質感をなめることも、口の感覚を育てます。指しゃぶりは自由にさせて、泣いたときなどにおしゃぶりを与えては。

Q.体が大きめだと、首すわりなど発達が遅くなる?(3ヶ月)

A.体が大きいからといって、首すわりが遅くなることはないでしょう。ただ、首がすわるには、首を支えるための筋力がつく必要があります。たとえば大柄で頭も大きく重いと、筋力がつくのに時間がかかり、首すわりもゆっくりになるかもしれません。それは発達が遅いということではないので、気にせずに。

Q.声を出して笑うようになるのはいつ?(3ヶ月)

A.赤ちゃんが声を出して笑うようになるのは、3~4ヶ月ごろからです。ただし、声を出して笑うかどうかは、発達の問題というよりもその子のキャラクターの差によるもの。3~4ヶ月になり、あやすと笑顔になるなど反応して表情が豊かになっているなら、声を出さなくても心の発達は順調と考えていいのです。
Q.何ヶ月までに首がすわらなかったら、小児科に相談するべき?(4ヶ月)

A.4ヶ月になれば、ほとんどの赤ちゃんの首がすわってきますが、頭が大きく重い子など、首すわりに時間がかかる子もよくいます。ただ、4ヶ月になっても首がグラグラで、モロー反射が頻繁に見られて顔を横に向けられない、ママを目で追う追視もまったくしないようなときは、念のため小児科で相談すると安心です。

おすわり(満7~8ヶ月ごろ)

腹筋や背筋の力がついてくるとおすわりできるように

おすわりは赤ちゃんの運動発達が順調であるかを見るうえで、首すわりの次に大事なポイントです。おすわりをするころから発達のペースには個人差が出てきますが、支えがなくても安定して座れるようになるのは、生後6~8ヶ月ごろが目安です。

首から下に発達が進み、座った姿勢を保つための腹筋や背筋の力がついて、体幹がしっかりしてくるとおすわりができるようになります。また、おすわりにはバランス感覚もたいせつです。

体が傾いたときに元の位置に戻そうとする「立ち直り反応」、体を支えようと手をパッと出す「パラシュート反射」といった動きが見られるようになるのは、上半身を支えて座ることができるようになるころです。

このころには手の発達も進んでくるので、おもちゃなどを持たせたり、手を使った遊びをふやしたりすると楽しいでしょう。

また、おすわりができるようになるころ、赤ちゃんは少し遠くのものが見えるようになってきて、周囲への興味も広がります。そこで、家の中だけでなく、公園や散歩道のいろいろなものも見せてあげたいですね。

さらに、おすわりで視線が高くなると、視線を上下に動かして、下に落ちる物を目で追うことが楽しくなります。目の前でボールを落として見せるような遊びをくり返すと、きっと喜びますよ。
おすわりを始めたてのころは、前に手をついて体を前傾させた姿勢です。不安定なため、支えがあっても少し動くと、バランスがくずれます。
おすわり初心者を横から見ると、背筋がグニャッと丸まった状態。前かがみになっています。顔を動かしたり片手を離したりしただけで、グラッと倒れそうに。
 ▼▼
手をついて体を支えなくても、おすわりができます。両手でおもちゃを持ったり、持った物を持ち替えたり、体をひねって振り向くことも可能に。
おすわりが安定した赤ちゃんを横から見ると、背筋がまっすぐに伸びています。顔を左右や上下に向けても、体幹がしっかりしているのでグラつきません。

おすわりのころ「ココが気になる」Q&A

Q.早くからおすわりすると、背骨や腰に負担がかからない?(5ヶ月)

A.赤ちゃんが自分からは座れない時期に、早くから座らせると、背骨や腰の負担になることがあります。早くおすわりできるようにと、無理に座らせるのはやめましょう。ただし、赤ちゃんが喜んで座っているのであれば、負担はかかりません。

Q.おすわりは不安定ながらできるのに、まだ寝返りをしません(7ヶ月)

A.寝返りは、運動発達上の重要なポイントではありません。しないままおすわりしても気にせずに。不安定でもおすわりができていて、8ヶ月ごろには安定して座れるようになっていれば心配いりません。赤ちゃんの中には、おすわりができてから寝返りするようになる子もよくいます。
Q.おすわりが安定してきたら、どんなおもちゃを与えるといい?(7ヶ月)

A.おすわりができるころには手の発達も進んでくるので、手を使うおもちゃや遊びがおすすめです。さわると形が変化したり、ボタンを押すと音が鳴ったりするおもちゃや、タンバリンのようにたたくと音が鳴る楽器のようなものを喜ぶでしょう。

Q.おすわりをさせようとするといやがり、立ちたがります(7ヶ月)

A.おしりに床などがふれる感触が気になるのか、おすわりをいやがる子もいるようです。抱っこしたときに体幹がしっかりしていて、座るのをいやがっているだけのようであれば、無理に座らせなくても。おすわりをしなくても、はいはいができるようになれば、心配しないで。

Q.「いないいないばぁ!」を喜ぶようになるのは、いつごろ?(6ヶ月)

A.「ばぁ!」の声に反応して笑うようになるのは、5~6ヶ月ごろです。ママの手で隠した顔が出てくると喜ぶのが、7~8ヶ月ごろ。やがて、顔が出てきたときにママの表情が変わったり、手で隠した顔が出てくることが予想できるようになったりして喜ぶのが、8~9ヶ月ごろ。赤ちゃんが飽きるまで何度もくり返してあげましょう。
Q.何ヶ月までにおすわりができなかったら、小児科に相談するべき?(8ヶ月)

A.おすわりをするには、腹筋や背筋の力が必要です。寝返りもまだなら、赤ちゃんをあおむけに寝かせて太ももからひざのあたりに手を添え、足を反対側に倒して体を横向きにする練習をしてみましょう。10ヶ月でもおすわりがグラグラして不安定なときには、小児科で相談を。

『Baby-mo 2023春夏号』 好評発売中!

『Baby-mo』2023春夏号では、1ヶ月~1歳6ヶ月までのベビーの24時間スケジュールと、月齢別みんなのすくすく成長ダイアリーを大特集!今回ご紹介した赤ちゃんの発達のお話しやお世話のポイントをじっくり解説します。ぜひご覧ください♡
撮影/松木 潤(本誌写真課) 取材・文/村田弥生

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

「Baby-mo(ベビモ)」は主婦の友社が運営する、妊娠・出産・育児の公式情報サイトです。妊娠期の不安、出産準備、赤ちゃんの成長、離乳食レシピ、産後の悩みまで。はじめてママ・パパに寄り添う情報を提供します。➤ 雑誌の最新号・バックナンバーはこちら 

SHARE

  • facebook
  • Twitter
  • LINE

関連する記事

ランキング