産後の体は疲れています。それを自覚して、自分をいたわって
産後の体がどんなに疲れるか、出産するまではまったく想像がつかないと思います。まるで急におばあちゃんになったように、動けなくなったり、思いもよらなかったところが筋肉痛になったり、関節がきしんでうまく動かせなかったり。
それなのに、病気ではないからと無理をしやすいものです。特にお産のすぐあとは、気持ちが高ぶっているので気力だけでつい体が動いてしまうのですね。
妊娠中は、どうしても筋力は弱くなります。そのせいで背中に力がうまく入らなくなりますが、その状態で、おむつ替えや授乳など猫背になりやすい赤ちゃんのお世話を続けてしまいがち。体の芯から動かさないで、つい手足の末端だけを動かすようになります。
体の芯、コアマッスルをしっかり使えていないと、体はとても疲れ、肩や首が凝ったり、腰が痛くなったりします。
お産はゴールではなく、そのあと育児が続きます。母性が生まれるよりも先に、まずは体から母にならされているのが産後すぐの頃なのです。
だからこそ、産後の自分の体は、今、非常事態なんだと気づいてください。「体が痛くてつらくても、私が我慢すればいいんだ」「誰かに頼っちゃいけない」と思わないでください。上手に産後ケアをして体力を戻していくと同時に、周りの人に頼れるようになっていってくださいね。
次回は、産後3日目以降の産後ケアをお伝えします。
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