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2022.04.13

成長・発育

「赤ちゃんはどうやってできるの?」と聞かれたらどう答える?子どもの性教育を考えよう

「赤ちゃんはどうやってできるの?」「子どもはどこから生まれるの?」…。性に関する質問をわが子から受けたら、とっさに答えられない方も少なくないのではないでしょうか。

子どもは疑問をもったことを、TPO を選ばず投げかけてきます。そんな時に困らないよう、答えのヒントを見つけるべく「楽しく、ポップに、科学的に正しい性教育」をしていこうと提唱しているアクロストンさんのオンラインワークショップに参加してみました。

パパとママが子どもに聞かれて一番困った質問とは?

本の中身
今回のワークショップは、「おうちせいきょういくえほん」を監修された医師夫婦ユニット・アクロストンさんが、絵本の読み聞かせと、参加者からの事前質問に答える形で3月 31 日(木)に開催されたものです。

 過去にも多くのワークショップを開催されているアクロストンさん。今まで一番多くの人から受けた質問が「赤ちゃんって、どうやって生まれるの」という子どもの問いに、どう答えたらいいのかということだそうです。

これに対してアクロストンさんは、まずは「女の人の体の中にある赤ちゃんのもとと、男の人の体の中にある赤ちゃんのもとがくっつくと赤ちゃんになるんだよ」と簡単に伝えてみることを提案しています。

 この答えのポイントは、一度に全部答えよう、伝えようとしないこと。この答えを聞いた子どもが、それで納得すればそこで終わらせても良いのですが、さらなる疑問を抱き、新たな質問を投げかけてくるかもしれません。そんな時には、子どもの質問に寄り添いながら答えるのがいいのだとか。

ワークショップ資料
とは言っても、やはり答えにくいと感じるかもしれませんが、絵図があるものを用意すると、図鑑を見るように伝えられるのでおすすめです。子どもにもわかりやすい説明と、カラフルイラストが描かれている絵本などがあると、正しい知識を伝えるツールとして活用できそうですね。

また、もし過去に「コウノトリが運んできた」というような科学的に間違った答えを伝えてしまったとしても、訂正すれば良いそう。子どもからの質問には、必ずしも全部を答える必要はなし。

たとえば「パパとママも毎日セックスしているの」というような、個人的な内容の質問をされて、もし答えたくなければ「答えたくない」と正直に伝えればいいとアクロストンさんは言います。

アクロストンさん▲ワークショップ参加者の質問に答えるアクロストンさん。

夫やパートナーが性教育に協力的でなかったら?

そして、もう1つ多く受ける質問が「夫と性教育に関する情報共有ができない。どうしたらいい?」ということ。子どもに性教育をしたいけれど、夫やパートナーが協力的でないと悩んでしまうママは少なくないそうです。

これに対してアクロストンさんは、子どもの性教育に関する本を渡してみることを提案しています。 また「日常生活の中で子どものケアに参加するところから巻き込んでいくことも大切」と答えています。

パパと子供たとえば、おむつを変える、着替えを手伝う、子どもにクリームを塗るなど、ちょっとした子どもの体のケアをパートナーに任せるのも一手。子どもの体に触れているうちに「いくつまで親がクリームを塗っていいのか」と考えるようになり、そこから性の話に興味を持つことがあるそうです。

性教育はまだまだメジャーではないので、パートナーの意識が子どもの性教育に向いていないのはよくあること。無理に巻き込もうとせずに、一緒に見ているテレビの性に関する話題につっこんでみたりしながら、日常の中で巻き込んでいくのが良さそうです。

覚えておきたいフレーズ「教えてくれてありがとう」

「教えてくれてありがとう」。これは、今回のワークショップで強く心の中に留めておきたいと感じたひと言です。 子どもがスカートめくりにあったり、ズボンを脱がされたりといった性のトラブルにあってしまったことを聞かされた時に、親が子どもにかけたい最初のフレーズ。

子どもからこんな話を聞くと、その詳細を聞き出そうと「どうして」「なんで」と矢継ぎ早の質問を浴びせてしまいがちですが、それはNG。子どもは責め立てられているような印象を受けてしまうこともあります。

親の心配心はグッと飲み込んで、まずは「教えてくれてありがとう」と話して、自分の心を落ち着かせ、その後、必要があれば詳しく話を聞いていくことが大切だそうです。

子どもの成長過程において、性トラブルに限らず、いろいろなトラブルはつきもの。感情的にならず、まずは冷静に事実を知ることが大切。そのためにも、子どもが親に話してくれる関係づくりは、とても重要です。 「教えてくれてありがとう」。子どもからの唐突な話に、いつでも対応できるよう、この一言は覚えておきたいですね。

そもそも性教育って何だろう?

本の中身2
「楽しく、ポップに、科学的に正しい性教育」をしていこうと提唱しているアクロストンさんにとって、性教育とは何なのか、という質問も時折あるそうです。その答えは「自分の体、自分の生き方をより幸せなものとしていくために必要な知識(科学的に正しい知識)を身につけること」 。

子どもにとっては、性に関する知識も一般的に図鑑で得たいと思う知識と同等なもの。科学的に正しい知識を、子どもが知りたいと感じている時に提供することは必要ですね。

「シールでペタペタ おうちせいきょういくえほん 」

おうちせいきょういくえほん
オンラインワークショップで使用された絵本「おうちせいきょういくえほん」には、カラフルで可愛らしいイラストがたさん描かれています。見ているだけでもワクワクする絵本ですが、 シールがついているのが特長。子どもは大好きなシール貼りを楽しみながら、最後まで興味を失うことなく読み進めることができます。

今回のワークショップでも、絵本の読み聞かせに参加された親子はとても楽しそうな様子でした。 絵本の内容は、なぜパンツをはいているのかという興味から、男女の体のしくみや違い、そして 赤ちゃんがどうやってでき、どうやって生まれるのかまでの答えが描かれています。

また性教育に必要な図解もかわいいカラフルなイラストになっているので、抵抗なく子どもにプレゼントできる1冊。 これなら、親子で楽しく絵本を楽しみながら性の科学的な知識も身につけられそうです。

子どもは、唐突に質問を浴びせてくることが多々あります。そんな時の親の対応ひとつで「これは親に話してはいけないこと」「聞いてはいけないこと」と子どもが感じてしまうこともあるとのこと。間違った対応が親子関係に壁を作ってしまいかねないことを知りました。

これを機に、子どもからの性に関する質問にどう答えるかを一度考えてみてはいかがでしょうか。

文/栗山 佳子

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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