ママ達を悩ますトイレトレーニング。保育園や幼稚園入園を控え、スムーズにおむつを卒業してほしい…と親なら誰もが願うのではないでしょうか。
この記事では、どうしたらトイレトレーニングをスムーズに進めることができるのか、具体的なやり方やコツをご紹介します。
トイレトレーニングはいつから始めたらいい?
「2歳になったから大丈夫」「4歳になってもできないのはおかしいでしょ」など、一概に年齢でくくることはできないのがトイレトレーニング。
スタート時期は、しっかり心と体が発達したことを見極めて設定するとスムーズです。具体的には
①1人で歩くことができる
➁言葉を理解し、意思を伝えることができる
③おしっこの間隔が2時間以上あくようになる
を目安にしてください。
➤➤➤トイレトレーニングはいつから?いつまでかかった?先輩ママ達の体験談
トイレトレーニングの進め方、基本のステップ
トレーニングのやり方に「これが正解」はありませんが、ここではよく行われている基本的な方法を紹介します。
前述の3つの条件をクリアしたら、ステップ1から順を追って進めましょう。大切なのは、嫌がるのに無理をしたりあせったりしないこと。トレーニングが進まないからといって、子どもを責めるのはかえって逆効果です。
どのステップでも、中断や後戻り、やり直しはつきもの。ハプニングがあっても子どもの成長や変化を楽しむつもりで、のんびり進めていきましょう。
【STEP1】おしっこがたまっていそうなときにおまるやトイレに誘う
起床後、食事のあと、外出や昼寝の前後など、これまでおむつ替えをしてきたタイミングでおむつの中をチェックします。その段階でおむつがぬれていなければ、子どもの様子を見ながらおまるやトイレに誘ってみましょう。
座らせたら「おしっこ出るかな?」「出たね」などと声をかけ、おしっこの感覚を学ばせます。嫌がるようだったり、座っても出ないようなら、無理せずあきらめましょう。この段階で誘うのは、1日1~2回です。
【STEP2】おまるやトイレでおしっこする回数を増やしていく
STEP1で1回でもおまるやトイレでおしっこをすることができたら、誘う回数を徐々に増やしていきましょう。タイミングを見はからい、おしっこがたまっていそうだなと思うたびに、おまるやトイレに誘います。じょうずにできたら、たくさんほめてあげてください。
この段階ではまだできなくて当然です。失敗しても叱ったりせず、くり返し誘いましょう。おしっこができる確率が50%ぐらいになるまで、根気強く同じように続けます。
【SEP3】おむつをはずして、パンツをはかせる
誘えば半分ぐらいの割合でトイレやおまるでおしっこができるようになったら、いよいよおむつからパンツに移行します。日中はおむつをはずして、布パンツやトレーニングパンツをはかせてみましょう。
まだまだおもらしすることが多いでしょうが、もらすことで気持ち悪さを実感し、おしっこの感覚を体感してきます。引き続き、おもらししても叱らないこと。大人のやさしい対応と、「おしっこ出たね」の声がけがポイントです。
【STEP4】自分から「おしっこ」と言ってくるのを待つ
おまるやトイレに座る→おしっこが出てスッキリ、という行為をくり返すことで、膀胱におしっこがたまる感覚を覚えていきます。声をかけて誘う回数を減らし、子どもが自分から「おしっこ」と教えてくれるようになるのを待ちましょう。教えられるようになる期間には個人差があるので、あせらないこと。
おしっこが出る前に教えることができ、連れていけばトイレでできるようになったらトレーニングは完了です。
誘えば半分ぐらいの割合でトイレやおまるでおしっこができるようになったら、いよいよおむつからパンツに移行します。日中はおむつをはずして、布パンツやトレーニングパンツをはかせてみましょう。
まだまだおもらしすることが多いでしょうが、もらすことで気持ち悪さを実感し、おしっこの感覚を体感してきます。引き続き、おもらししても叱らないこと。大人のやさしい対応と、「おしっこ出たね」の声がけがポイントです。
「いきなりパンツ」にトライする方法も!
おしっこの間隔を見はからってトイレに誘い、それができたらパンツをはかせ……という段階を踏まず、はじめからいきなりパンツをはかせるやり方。
当然、おもらしの連続です。しばらくはおもらしにつき合う覚悟が必要ですが、おもらしの不快さや、トイレでするとおもらしの気持ち悪さがないことを体で覚えやすい方法です。
ただし、もらしたおしっこで遊んでしまうような子は、このやり方には不向き。おもらしの気持ち悪さにぼうぜんとするようなタイプが向いています。
【STEP1】パンツやぞうきんをたくさん用意&部屋の準備をする
日に何度も替えることになるパンツは多めに用意。畳には新聞紙を敷く、ソファにはビニールシートを広げておくなど、室内のおしっこ対策もしておきましょう。
【STEP2】おむつからパンツに。トイレに誘わず様子を見る
パンツをはかせたらトイレには誘わず様子を見ます。もらしたとき、気持ち悪そうにしていたら効果あり。「次はトイレでしようか」という声がけを、根気よく続けましょう。
【STEP3】おもらししたらトイレに連れていくことをくり返す
おもらしの不快さを体験させながら、偶然でもトイレでできたら大げさにほめましょう。そうした体験を重ねながら、少しずつ「おしっこ」を言える回数が増えていきます。あと戻りしても叱らないで。
トイレトレーニングに関するQ&A
Q.男の子に立ちションはいつ教える?
男の子に立ちションを教えるのは、トイレトレーニングがひと通り終了してから。目安は3歳ぐらいです。自分でおちんちんを持って狙いを定めておしっこをするのは、なかなかむずかしいことです。ママが教えるのは大変なので、パパにバトンタッチしてやり方を教えてもらうといいでしょう。
Q.言葉が遅い気がします。トレーニングも遅らせるべき?
ある程度言葉がわかっているのはトイレトレーニングを始める条件です。おしゃべりはしなくても、大人の言うことがわかる、「嫌」「行く」などある程度意思が伝えられるかどうかで判断してください。
Q.うんちのトレーニングはいつから?どうやって?
Baby-mo編集部が先輩ママ達に実施したアンケートでは、うんちよりもおしっこトレーニングが先に終わった子が約半数、同時に進めた子が2割でした。うんちが出たら「うんちが出たね」と教え、いきみの動作を見せたときにおまるやトイレに誘ってみましょう。足が着かないとうまくいきめないので、補助ステップなどを置いて。
➤➤➤【うんちのトイレトレーニング】「できない!」が「できた!」に変わる9つのポイント
Q.夜、おねしょをしなくなるのはいつごろ?
おねしょは子どもの能力や親のしつけとは関係なく、純粋に生理的な問題です。3歳で毎晩おねしょをする子は2割ぐらい、ほとんどの子は5~6歳でおねしょをしなくなります。夜中に起こしてトイレに連れていっても、おねしょはなくなりません。体の準備ができるまでは見守って。