2018年に「イクメンオブ・ザ・イヤー」を受賞した2児のパパ、古坂大魔王さん。パパ歴4年目にして実感した育児への取り組み方や、日々の子どもへの接し方など、古坂さんのパパ育児の「コツ」について教えてもらいました!
パパも自信をもって子育てを!
▲「寝かしつけも夜泣きも、二人目のときは僕が担当。縦抱きでバランスボールが鉄板でした」上の子が生まれて1ヶ月くらいのとき、初めて2人っきりでお留守番をしたことがあって。妻が友だちとごはんを食べに行く2時~5時の間で、「ミルクあげたらお昼寝しそうだし、たそがれ泣きの前だし。大丈夫、大丈夫、オッケー」って軽い気持ちで引き受けたんですけど。
もう、ママが出かける直前くらいから泣き続けて、その声の大きさに耐えられなくなって頭がおかしくなりそうで。すぐに後輩を呼んで、いっしょに公園へ行くことに。とりあえずベビーカーに乗っけて、エレベーターに乗ってる途中で泣きやんだ。
いまにして思えば、移動したかった、風を浴びたかった、つまり暑かったのかなと。当時はおむつを替える、ミルクをあげる。それしか思いつけなかったんですね。公園をぐるっとまわったら寝てくれて、「あ~よかった」までがたった3時間なんですけど、感覚として1週間でした。
それで、ママが帰ってきて「ね、たいへんでしょ」って言われたんです。赤ちゃんが泣きやまない、泣いたままエレベーターに乗ったときのすみません感。それを、ママがいたらどっかでママがんばれって気持ちでいたんですよ。
でも一人の場合、自分がやるしかない。この感覚をすべてのパパが一度体験してほしいし、育児へ取り組む意識が一気に変わると思います。
パパになって4年目にしてやっとわかったことは、「ネットで見た対策方法は、基本的にうのみにしないほうがいい」ということ。もちろんネットも参考にするんですけど「これでうまくいくって言っているのになんで……」と、ハマらなかったときにすごく疲れちゃうんですよ。
大切なことは「いま、自分の子どものいちばん詳しい専門家は自分!」という自信をもつこと。これだと思った方法を突き進めて、どんどん微調整していくことが重要だなって。だから、子育てのコツは「わが子に接する時間をふやす」これしかないですね。
感覚的には「好きなあの子を振り向かせるには一生懸命誠意をもって、時間をともにする!」。それにすごく近いかな。パパにはぜひともそう思って、お子さんとの時間を過ごしてほしいですね。
パパ育児を成功させるために心がけていること3つ
1 赤ちゃんと過ごす時間を積極的につくる!
パパはママよりも子どもといる時間が少なくなりがちで、泣く理由がわからないことがよくありますよね。忙しくても、いっしょにいる時間をつくる努力を心がけてます。育児は絶対に裏切りません! 関わりをたくさんもった親ほど子どもから愛されて、親としての自信ももてるはずです。
2 子どものお世話も楽しんで!
うちは離乳食にあきてきたら「パーパーイーツでーす」と言いながら離乳食を届けに行くと、気分転換になりペロリ。ソファでもテレビの前でも、食べてくれたらそれでOK! ちゃんとPayPay支払いまでマネしてます(笑)。
3 「子どもに遊んでもらう」気持ちで!
パパ1人で子どもとお留守番の時など、赤ちゃんと長時間遊ぶのってどうしても疲れてきちゃいますよね。でもそれは、まだ「遊んであげている」状態だから。
「子どもに遊んでもらう、遊びたいと思わせる」気持ちで向き合うと自然といっしょに楽しめてくるもの。でもストイックになりすぎず、疲れたときはお気に入りの番組やタブレットに頼るのも全然ありだと思います。
【Profile】
こさかだいまおう●1992年、お笑い芸人・底ぬけAIR-LINEとしてデビュー。アーティストとしての活動や楽曲制作も手がけ、2016年に「PPAP」で話題となったピコ太郎のプロデューサーでもある。4才、1才の女の子のパパ。NHK Eテレ「すくすく子育て」のMCなど幅広く活躍中。
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『Baby-mo 2022秋冬号』では、今回ご紹介した古坂大魔王さんインタビューのほか、ベストセラー『成功する子は食べ物が9割』の著者・細川モモさんの離乳食アドバイスなど、読みごたえのある記事がたくさん!ぜひご覧くださいね。