藤井聡太さんやGAFAMの創業者など、世界的な著名人が幼少期に受けた教育として再注目されている「モンテッソーリ教育」。今回は、その“初めの一歩”となる赤ちゃんのためのモンテッソーリ絵本から読み聞かせのコツをご紹介します。
▶▶▶動画で見る
モンテッソーリ教育とは?
子供の「ひとりでできる」という自己肯定感を育て自分の力で伸びるように我が子を観察し、その成長段階を知り行動を見て親が環境を整えてあげる教育です。
モンテッソーリ流読み聞かせの3つのポイント
POINT1 赤ちゃんの気を引くための工夫をする
絵本の読み聞かせで大切なことは、子供の興味を引き、夢中にさせること。声色を変える、抑揚をつけるといった工夫のほか、指人形を使うのも効果的です。今回の場合は、まず赤ちゃんが絵本に気づくように指人形を大きく動かしましょう。「こっちみよう」など強制をせず、子供が自発的に絵本と関われるようにしてあげましょう。
POINT2 ひとつずつゆっくり指を指しながら名称を伝える
名称を伝えることで赤ちゃんの印象に残ります。これまでランダムに配置されていた花が、次のページでは大きさ順に並んでいます。最初は配列に気づかない子もいますが繰り返しみるうちに変化に気づき順序よく並ぶものを心地良く感じていきます。この体験が世の中の仕組みを秩序づけて理解する力につながります。
POINT3 静かに見守る
「大きいのはどれ?」「何が変わったかな?」など問いかけたりせず、子供が変化に気づくまで気長に待ちましょう。文字を読み上げ名称を伝える読み聞かせで大丈夫です。子供が自分で発見できるようにしてあげることが大切です。
自分で発見する喜びを重ねることで自信がつき伸びていく。それがモンテッソーリ流読み聞かせです。モンテッソーリ教育では子供が自分で気づくことを大切にします。ぜひ、おうちでも取り入れてみてくださいね。
先ごろ発売になったモンテッソーリ教師・藤崎達宏さんの絵本「モンテッソーリ はじめのいっぽ ならんだ」は、かわいいクマの指人形や、鮮やかな色彩のイラストが、赤ちゃんの視線をしっかりととらえるので「まだ絵本は早いかな?」という赤ちゃんでも楽しめる内容です。
きれいな花やウサギたちがページをめくると整然と並ぶ様子は、赤ちゃんに「大きさ」や「順序」の感覚を体験させます。親子で楽しめる、モンテッソーリ教育の第一歩となる絵本。ぜひお試しください。