0~1歳代は、脳と体が爆発的に成長するとき。慣れない赤ちゃんの世話をしながら、離乳食を作ったり、大人の食事も作ったり大変だけれど、親子で今まさに栄養をとってほしい!
そう話すのは『成功する子は食べ物が9割』シリーズの著者、細川モモさん。赤ちゃんとママの栄養について聞いてみました。
子どもの栄養で「これだけは!」と意識すべきことはありますか?
まず、たんぱく質を食べること。成長期の体をつくるのに、たんぱく質は欠かせません。赤ちゃんはたんぱく質を消化することが苦手とはいえ、毎食に適量はとりましょう。
離乳食を始めて「食べる」ことに慣れてきたら、たんぱく質は豆腐、白身魚、卵黄を試していきます(※量や時期は離乳食本などを参考に)。たんぱく質は魚、肉、大豆製品、卵をローテーションで食べるようにすると、たんぱく質+α(鉄、カルシウム、DHA、ビタミンDなど)の栄養素もとれます。
体をつくる材料になるのは「たんぱく質」
●脳をつくる
脳の構成成分は、水分以外の約65%が脂質(DHA)など、残りがたんぱく質です。たんぱく質は脳内神経伝達物質の主な材料になります。
●血液をつくる
血液検査では、総たんぱくで病気の有無や栄養状態がわかります、貧血チェックのため、ヘモグロビン値を知っておくことが大切。
●皮膚をつくる
皮膚の主成分の約60%はたんぱく質。赤ちゃんのすこやかな肌とママの美肌にも欠かせないコラーゲンんも、たんぱく質の一種です。
●骨をつくる
骨の主成分の約30%を占めるたんぱく質は、骨の「鉄骨」部分。その鉄骨にカルシウムがギュッと詰まり、強い骨になります。
●筋肉・内臓・髪の毛をつくる
筋肉の主成分の約80%、心臓の約60%、髪の毛の約90%がたんぱく質です。たんぱく質をとらなければ、体はつくられません。
赤ちゃんは誕生から1年で、体重が約3倍に、脳の重量は大人の約70%になります。これは人生最大の成長期。離乳食を口から出されたり、遊び食べしたり……悩みは尽きないですが、「たんぱく質を意識して食卓に」出し続けましょう。
撮影/松木 潤 イラスト/すぎうらゆう
Baby-mo発!赤ちゃんも大人も健やかに!赤ちゃん時代に必要な栄養の最新情報&レシピブック
『成功する子は食べ物が9割 脳と体がすくすく育つ離乳食』1,650円(細川モモ監修/主婦の友社)