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2021.08.21

妊娠生活

胎嚢確認や心拍確認はいつから?先輩ママの体験談も【産婦人科医監修】

妊娠検査薬で陽性反応があり、病院を受診したとき、超音波検査ではじめて「胎嚢(たいのう)」という言葉を聞いた人も多いのでは? 今回は胎嚢が確認される時期や、赤ちゃんの心拍が確認されるまでの流れを解説します。

胎嚢(たいのう)確認したときの先輩ママの体験談

先輩ママたちの胎嚢確認ができたときの体験談を紹介します。

・妊娠7週で胎嚢と赤ちゃんの心拍が確認でき、こんなに小さな袋の中に命が宿っていることに感動しました。私のところに来てくれた赤ちゃんが、すごくいとおしかったです。(H・Mさん)

・初診ではまだ胎嚢が確認できなかったのですが、2回目の超音波検査で確認できました。うれしくてすぐパパに電話しました。(S.shihoさん)

・不妊治療に通い、2回目の体外受精で赤ちゃんを授かりました。尿検査で妊娠反応が陽性になった2週間後に胎嚢を確認できて、幸せな気持ちになりました。(T・Sさん)

・妊娠5週と5日、「胎嚢も大きいし、順調です」と言われました。胎嚢という言葉も知らなかったので、あとで調べてホッとしました。言われたときは「はあ……」ぐらいでしたが、徐々に妊娠しているという実感がわいてきました。(わかめいさん)

・妊娠6週で胎嚢が確認できました。妊活していたのでめちゃくちゃうれしかったです。(はるさん)

・生理予定日から2週間後でした。胎嚢が確認できて「おめでとうございます」と先生から言われても、まだ信じられない気持ちでした。(Y・Mさん)

・妊娠4週に1人、妊娠6週にもう1人の胎嚢が確認でき、双子ということがわかりました。びっくりして、うれしいのと同時に不安も押し寄せてきて、泣きながら笑ってしまいました。(O・Mさん)

胎嚢確認はいつごろするの?

胎嚢(たいのう・GS)とは、赤ちゃんを包んでいる袋のこと。妊娠週数が明確な場合、胎嚢は妊娠4週の中ごろから見えるようになり、妊娠5週以降になると、ほぼ確実に確認できるようになります。
妊娠5週は、最終月経から数えて、次の月経予定日から1週間後にあたります。これまで月経周期が比較的一定だった人は、「もしかしから妊娠?」と疑って、産婦人科を受診するころですね。はじめて受けた超音波検査で胎嚢が確認できた妊婦さんは、たくさんいるでしょう。

ただし、市販の妊娠判定薬は妊娠4週0日でも陽性反応が出るようになったため、妊娠判定薬が陽性ですぐに受診した場合、タイミングが早すぎて胎嚢が確認できないことがあります。さらに、排卵の遅れなどにより、妊娠週数に誤差がある場合も胎嚢が確認できない場合があります。
そのようなときは、1~2週間後に再度検査を受けるように指示されるので、もうしばらく待ちましょう。

胎嚢が子宮の中に確認できれば、異所性妊娠(子宮外妊娠)の可能性はなくなります。異所性妊娠とは、子宮内膜に着床するはずの受精卵が、卵管などの子宮内膜以外の場所に着床してしまうことをいいます。そのまま受精卵が成長すると、卵管の破裂や大量出血を起こし、とても危険な状態になるおそれがあります。
胎嚢の確認は、正常な妊娠かどうかを診断していく最初のステップといえます。

胎嚢確認ができる大きさは?

胎嚢の大きさは、妊娠5週で6~7mmほどです。1日1mmほど成長し、6週で約1.5cm、8週で3cmぐらいになります。

妊娠6~7週になると、胎嚢の中に小さな赤ちゃんの姿が見えて、同じころ赤ちゃんの心拍が確認できるようになります。健診で胎嚢の大きさを計測するのは、だいたい赤ちゃんの心拍が確認されるまでです。

胎嚢確認後に出血したときの原因や対応は?



妊娠すると子宮の中にはたくさんの血管がつくられます。とくに異常がなくても出血することがあるため、少量で腹痛などの症状がないのであれば、安静にして様子を見ましょう。

ただし、ダラダラと出血が続いたり、腹痛を伴ったりする場合は、早めに受診するようにしてください。そのような出血がある場合は、「流産」もしくは「切迫流産」の疑いがあるため、内診や超音波検査を行って、子宮の状態や子宮口の開き具合などを調べる必要があります。

流産とは、赤ちゃんがママのおなかの外では生きていけない妊娠22週未満に妊娠が終わってしまうことをいいます。妊娠12週未満に起こる流産(初期流産もしくは早期流産)の原因は、染色体異常など赤ちゃん側にあることがほとんどです。ママが妊娠初期に行った仕事やスポーツ、食事や飲酒など口にしたものが原因となることは、まずありません。

一方、切迫流産は、流産になるリスクのある状態をいいます。妊娠12週未満に切迫流産になる原因は、はっきりとわかっていません。流産を予防する有効な薬がないため、とくに治療をすることはなく経過観察になります。ただし、超音波検査で子宮内に血のかたまりのようなものが見られる場合は、安静を指示されることがあります。
一時的に出血があっても、赤ちゃんの心拍が確認されるようになれば、たいていは症状が落ち着いてきて、妊娠を継続することができます。

胎嚢確認から胎児心拍の確認までの流れ

妊娠4週の半ばから5週で胎嚢や卵黄嚢(らんおうのう・赤ちゃんに栄養を送る袋)が見えるようになり、妊娠6週には赤ちゃんの心拍が確認できるようになります。経過が順調であれば、妊娠7週以降では全例で胎児心拍の確認ができます。

心拍が確認できるとひと安心、とよくいわれますね。安定した心拍が確認できるようになれば、流産の可能性が低くなるのは確かです。あくまでも目安ですが、9割程度は順調に成長していくことがほとんどでしょう。

取材・文/小沢明子

監修
小川隆吉先生
小川クリニック院長

日本医科大学卒。都立築地産院産婦人科医長として勤務する傍ら、日本医科大学産婦人科講師を兼任。1995年小川クリニックを開設。医学博士、日本産婦人科学会専門医、母体保護法指定医。妊婦さんの疑問や悩みに真摯に応えてくれる、気さくで頼りになるドクターです。

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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