「やさしい子に育ってほしい」「どんなことにも前向きに、やる気をもってとり組んでほしい」「ちょっとやそっとではくじけない強い子になってほしい」。親としての願いはいろいろありますが、子どもの脳や自律神経がしっかり働いていなければ、どんなに子どもに言い聞かせても、うまくいかなくて当然なのだとか。発達脳科学者の成田奈緒子先生監修、自律神経をととのえる62の習慣を紹介した書籍『子どもにいいこと大全』から、子どもにおすすめの「いい習慣」をご紹介します。
【子どもにいい習慣】ぬり絵や粘土、工作などの創作活動をする
▶創作に没頭するうちに、呼吸が深まる
▶ストレスにもへこたれない自律神経に
遊びの延長で、自律神経を鍛えられる
ぬり絵や切り絵など、アートのワークショップも自律神経をきたえるのに効果的である、という実験結果があります
(※実験は「子育て科学アクシス」において2016年度、2017年度に実施)。心拍数が低下し、副交感神経が優位になるとともに、自律神経の活性度がアップすることが確認されています。
創作活動に没頭すると、自然と呼吸が穏やかになります。それが、心拍が低下する理由。
ただ、心拍が落ち続けては全身に血液が送れませんね。そこで、交感神経もしっかりスタンバイして、副交感神経とせめぎ合うのです。
これが自律神経の活性度が上がっている状態で、体調の変化にも瞬時に対応できる自律神経へときたえられています。
子どもの自由にやらせることも大事
80分ほどのワークショップで自律神経の数値がみごとに改善し、参加者自身も「気分がよくなった」「イライラが消えた」といったプラスの変化を感じたと回答しています。
折り紙やパズル、お絵かきなどでも同じ効果が得られます。上手に描こう、作ろうと思わず、子どもの自由にやらせることが大事!
『子どもにいいこと大全-自律神経をととのえる62の習慣-』
『子どもにいいこと大全-自律神経をととのえる62の習慣-』1,430円(主婦の友社)
【目次】序章:自律神経をきたえると子どもに“いいこと”がたくさんあります!
第1章:まず身につけたい基本の生活習慣17
第2章:子どもに睡眠は何より大切!ぐっすり眠り、すっきり目覚めるための習慣9
第3章:ちょっとの工夫で変わる!朝から食欲モリモリになれる習慣11
第4章:ストレッチ、ヨガ、ツボetc.体を動かして自律神経をきたえる習慣13
第5章:アロマ、洋服の着せ方、検温etc.ほかにもとり入れたい“いいこと”習慣12
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