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生後3ヶ月になると、体重は生まれたときの約2倍に。首がほぼすわり、手を自分の意思で動かせるようになるため、目にしたものを「さわりたい」「手にとりたい」という赤ちゃんの意欲や好奇心が育ちます。
ここでは生後3ヶ月の赤ちゃんの成長の様子や、この時期にありがちなお悩みについて小児科医がアドバイスします。
あやすとよく笑い、かわいらしさが全開です。半面、気に入らないことがあると、大声で泣くなど、全身で気持ちを表現します。
喜ぶと、かわいい声を出すようになります。つかんだものを口に入れて、固さや食感を確認するので、舌や唇の感覚も発達します。
手のひらの感覚が発達します。つるつる、ザラザラ、ふわふわなどの感触を実感し、楽しめるようになります。
足はまだ思うように動かせませんが、下半身をひねるような動作ができるようになる赤ちゃんもいます。
●下半身をひねって寝返りの練習
首がすわり、体がしっかりしてくると、動きがますます活発に。寝返りはもう少し先ですが、下半身をひねる子もいます。
●腹ばいで首を持ち上げます
腹ばいの姿勢にすると、腕で上体を支えて、頭を持ち上げられるようになります。そのままの状態をキープして首を自由に動かせれば、首すわり完成!
首がしっかりしてきて、腹ばいにするとひじで体を支え、首をグイッと持ち上げられるようになります。首すわり完成の目安は、たて抱きにしたときに、後頭部に手をそえなくても頭がグラつかないこと。まだ完全にすわらない子もいますが、少しずつでも首に力が入るようなら、心配はありません。首がすわると、抱っこがしやすくなり、外出もラクになるでしょう。
手の動きも器用になります。両手を胸の前で、もみ手をするように動かしたり、見つめたりします。軽くて持ち手が細いガラガラなどを握らせると、持って、口に運ぶこともできるようになります。
これまで、手の動きは原始的な反射だったため、右手を上げると左手は下がるといった、パターンがありました。それが、「目で見て、興味を持って、手が出る」という自発的な動きができるようになったのです。これは、脳に近いところから始まった発達が、首から手まで進んだという証拠でもあります。
ほとんどの赤ちゃんの体重が出生時の約2倍になります。身長も約10㎝伸び、ますます赤ちゃんらしい、丸々した体型に。体重の急激な増加が一段落するので、母乳やミルクの飲み具合が減ってくる子もいますが、心配いりません。
視力が発達して、30㎝以上離れたものも少しずつ見えるようになります。首を自由に動かせるようになるので、視野に入ったものに興味を持ち、じーっと目で追うことも。オルゴールメリーやガラガラ、外の景色など、いろいろなものを見せてあげましょう。
表情が豊かになり、うれしいときは満面の笑みを見せてくれます。感情表現も大胆になり、こちょこちょ遊びに笑い声をあげる子もいます。これは、くすぐったいから笑うのではなく、楽しいという感情表現!その半面、気に入らないときの泣き方も激しくなります。
また、夕方になると泣く赤ちゃんも出てきます。これは「たそがれ泣き」「3ヶ月コリック」と呼ばれ、原因不明ですが、病気ではありません。ママは大変ですが、数ヶ月もすればおさまります。抱っこであやしてあげましょう。
授乳の回数や間隔が一定になってきて、多くの場合、3~4時間の間隔になります。夜中の授乳が減ると、ママの生活も落ち着くでしょう。また、大脳が発達し、満腹感がわかるようになるので、飲む量が減る子もいますが、心配はいりません。
●授乳間のリズムが整ってくる
●寝る前に飲むと、朝まで眠る子も
T・Wくんの場合
身長52.7㎝体重6000g(撮影日/生後3ヶ月9日目)
生後3ヶ月になってから、話しかけると「あーうー」と声を出すことが増えました。あやすと笑ってくれるので、やたらと構ってしまいます(笑)。産後ずっと家に閉じこもりきりでしたが、首がすわったので、たて抱きにしてお出かけもできるようになりました。見つめたり笑ったり、少しずつできることが増えてきて、日々の育児を楽しんでいます。
体重は急増中で、この1ヶ月で1100gプラス!先月まではジャストサイズだったスタイがきつくなってしまい、趣味のソーイングで手作りしています。これもママの気分転換に。
〈Tくんの24時間スケジュール〉
1:30 授乳
2:00 ねんね
4:00 授乳
5:00 ねんね、ママパパ起床
6:00 授乳、ママパパ朝食
7:00 ごきげんタイム
8:00 授乳
9:00 ごきげんタイム、ママ家事
10:00 授乳
11:00 ねんね
12:00 授乳
13:00 ママ昼食
14:00 授乳
15:00 グズグズタイム
16:00 授乳
17:00 グズグズタイム
18:00 授乳
19:00 ママとお風呂
20:00 授乳、ママ夕食
21:00 ねんね、ママ家事
22:00 授乳+ねんね
22:30 ねんね
お気に入りのおもちゃはオーボール。ネット状になっていて、太さもちょうどよく、つかみやすいようです。渡してあげると、握って、なめて遊んでいます。
左右の手の力が強くなってきて、ギュッと握られた指先が赤く変色するほど!たくましく成長していてうれしいです。
生まれてすぐは、生まれつきそなわっている反射で笑ったように見えましたが、生後2~3ヶ月頃になると、心地よいときや楽しいときは、自分の意思で声を出して笑うように。「くすぐったい」という感覚はまだですが、おなかや足をこちょこちょすると、笑い声をあげて喜びます。
お気に入りのぬいぐるみを見せると目で追ってニヤッと笑い、「あーあー」と喜びの声を出します。そんな表情がかわいらしくて、あやすときは、ぬいぐるみがマストアイテムに。
腹ばいで、首に力を入れて数秒間、頭をグイッと持ち上げられるようになりました。腕とひじで体を支えるので筋力もつきます(腹ばいが苦手な赤ちゃんは無理をしないようにしましょう)。
首がグラグラしなくなり、抱っこがラクになったので、お散歩に出かけたり、カフェデビューしてみたり。対面抱っこが好きみたいで、気づくと寝ています。
昼間起きている時間が長くなり、夜まとめて眠るようになります。昼夜逆転だった赤ちゃんも、生後3~4ヶ月頃には、昼夜の区別がつくようになり、就寝や起床時間がほぼ一定になります。
昼寝は1日に2~3回。起きている時間は遊んで過ごすことが多くなります。天気のいい日は、抱っこやベビーカーで、お散歩や買い物に連れ出し、外気にもふれさせてあげましょう。
一度にまとめて母乳を飲めるようにもなるので、授乳の回数や量が定まってきます。授乳間隔が3~4時間くらいあいて、お出かけもしやすく、寝る前に飲むと朝までぐっすり眠るなど、夜中の授乳が減ってくる子も。寝不足気味だったママの生活もようやく落ち着いてきますね。
A.興味を持って確かめているのでしょう
赤ちゃんが指ではなく、大きく口をあけてげんこつをしゃぶっているので、ママは驚いたのかもしれませんね。
この時期の赤ちゃんは、自分から20~30㎝離れたものが見えています。それはちょうど、授乳のときのママの顔や自分の手がよく見える距離。そして赤ちゃんにとって、興味を持ったものがどんなものなのかを確かめる方法が、口に入れることなのです。
赤ちゃんも自分の手に興味を持ち、なめたりしゃぶったりすることで、温度やにおい、味、感触などを確かめているのでしょう。赤ちゃんが成長するうえで大切な過程のひとつなので、やめさせる必要はありません。そのままやらせてあげて。
A.「今だけ」と思ってこの時間を楽しんで
ママが離れると泣いてしまうのですね。医学的な根拠はありませんが、赤ちゃんはママが「何かしたい」「早く寝てほしい」と思うときほど、なかなか寝てくれないようです。むずかしいでしょうが、「赤ちゃんとの時間を楽しもう」くらいに思えるといいですね。ママがそう思うと赤ちゃんも落ち着くこともあるようですよ。
A.気づいたときには仰向けに戻してあげて
ふわふわしたやわらかい布団に寝かせていると、うつぶせになったときに口や鼻がふさがれて、呼吸ができなくなる危険性があります。
また、うつぶせ寝の赤ちゃんのほうが、仰向け寝より乳幼児突然死症候群(SIDS)になる確率が高いという報告もあるため、この時期は仰向けで寝かせるのが安心です。寝相が悪く、睡眠中にうつぶせになってしまうときは、気づいたときに仰向けに戻してあげましょう。
生後5~6ヶ月になれば、首もしっかりすわり、苦しければ自分で頭を持ち上げられるようになります。それまでは周りがこまめに様子を見て、睡眠中の危険を遠ざけてください。
▶SIDS(乳幼児突然死症候群)とは?
乳幼児突然死症候群(SIDS)は、日本での発症頻度は赤ちゃんの6000~7000人に1人と推定され、生後2~6ヶ月に多いとされています。原因はわかっていませんが、①うつぶせ寝を避ける、②できるだけ母乳で育てる、③赤ちゃんのまわりでは禁煙にする、ことなどでリスクが減らせるのでは、といわれています。
A.原因を見極めた上で水分と油分を補って
フケの原因は、①洗いすぎて皮脂が失われている、②汚れがきちんと落ちていない、という2つが考えられます。洗いすぎている場合は、洗髪を2日に1回にするなど、回数を減らすと改善できることも。また、体用の石けんではなく、頭髪用のシャンプーを使ってみましょう。
保湿はローションなどサラッとしたものを先に塗り、水分をたっぷり与えた上で、クリームやオイルなどの油分で皮膚を保護して。洗うときはガーゼよりママの手がおすすめです。
A.1歳半頃までには閉じる子が多数
頭の骨は、大きな一枚ではなく何枚かに分かれています。出産時は骨と骨を重なり合わせて、頭を細くして産道を通り、出生後は重なりがなくなって、すき間をつくります。これは脳の成長に対応できるよう、準備しているのです。
そのすき間のうち、頭頂部にあるのが大泉門です。脈拍に合わせてペコペコしたりします。個人差はありますが、頭蓋骨が発達する1歳半頃までには閉じると考えられています。今はかたい骨では保護されていないので、強く押さないようにしましょう。
A.こまめに切り、やすりでなめらかに整えて
まだ生後3ヶ月なので、「かゆくて、かく」というよりは、たまたま手が顔に当たって傷ができたのでしょう。赤ちゃんのつめは意外と速く伸びるので、こまめに切ってあげることが大切です。
ひっかき傷がたくさんできるような場合は、ミトンをしてもいいでしょう。ただ、傷ができてもいずれ治るので、あまり心配しないで。つめを切ったあとは、やすりなどでなめらかに整えてあげましょう。
A.もう少し様子を見て、生後4ヶ月ですわればOK
生後3ヶ月で首がすわる赤ちゃんは、全体の50~60%。生後3~4カ月健診のときに首がグラグラしていて、「様子を見ましょう」と言われることも多いはず。
すると、「うちの子は遅い?」と心配になってしまうママもいるかもしれませんが、発達のスピードには個人差があるもの。まだ首が完全にすわっていなくても、心配することはありません。生後4ヶ月ですわれば問題ないと考えられるので、もう少し様子を見ましょう。
▶生後3~4ヶ月健診は何をするの?
●首すわりの様子
赤ちゃんの両手を持って引き起こし、首がついてくるかを見て、神経的な発達を確認。
●股関節の開き
生後1ヶ月健診に続き、先天性股関節脱臼の有無を調べます。X線撮影がすすめられることも。
●耳の聞こえ
耳の横でガラガラを振り、音のするほうを向くかどうかで聴力を調べます。
●追視
光などを見せ、目で追うかを確認。グズってできなくても、家でママを目で追うならOK。
ポイントは首すわり。このほか、声の発し方、筋肉の様子などから、発達や病気の有無を総合的に判断します。発育・発達や授乳のこと、予防接種のスケジュールなど、気になることがあれば相談しましょう。
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『はじめてママ&パパの育児』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです