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2022.05.11

育脳・知育

抱っこ、授乳、ふれ合い…赤ちゃんの脳育てに「五感からの刺激」が大切な理由とは?【発達脳科学者アドバイス】

生まれたての赤ちゃんは脳の神経細胞が未接続の状態ですが、この接続をふやすために必要なのは「五感からの刺激」。具体的にどのような刺激を与えるのがいいのか、発達脳科学者の成田奈緒子先生に教えてもらいました。

脳を育てるには「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」の刺激が必要

脳の神経細胞(ニューロン)をつなげるシナプスは、刺激によってふえていきます。

記事を読む⇒⇒⇒育脳って何?脳育ての具体的な方法は?子供の可能性を引き出すために親ができること【発達脳科学者監修】

脳を育てるためには刺激が必要なのですが、刺激とは何かというと、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という「五感」から脳に直接入ってくる情報のことです。

五感は胎児期から育ち始め、誕生後には五感をフルに使って情報を得て、それを脳に送っています。脳はそのつどシナプスをふやし、発達していくのです。

聴覚:おなかの中でも聞いています

胎児期から聴覚は発達し、生後6ヶ月ごろには音のほうを振り向くなど敏感に反応できるように。ただ、大人のようなスピードで言葉を理解し、反応できるようになるのは、4~5歳になってからです。

新生児:母親の声を聞き分けられる
6ヶ月:大人とほぼ同じ聴覚になる

視覚:小学校入学ごろまでに完成します

誕生直後の赤ちゃんは極度の近視。近くのものがボンヤリ見える程度ですが、生後1~2ヶ月で人の手やおもちゃを追視するようになり、5~6歳ごろまでに視力が安定します。

新生児:視力0.1以下
2歳:視力0.6ぐらい
6歳:視力1.0ぐらい

嗅覚:おっぱいのにおいがわかります

誕生直後から、優れた嗅覚を持っている赤ちゃん。それは、ママの母乳のにおいをかいで吸いつくためです。においで危険を察知する本能もあるので、香りの強い野菜を嫌うなどの傾向もあります。

新生児:母親のにおいをかぎ分けられる

味覚:最初に受け入れるのは「甘み」です

赤ちゃんの味覚はとても鋭敏。新生児でも甘みを受け入れ、酸味は「腐っている食品のサイン」と感じて拒絶します。苦みや辛みも同様です。生後3ヶ月くらいになると味わう機能が整ってきます。

新生児:甘み・酸味がわかる
3ヶ月:味わうための機能が整う
3歳:味覚の土台ができる

触覚:温度ややわらかさに敏感です

赤ちゃんの肌はすごく敏感です。感度のいいセンサーのように温度や湿度に反応するので、泣いていても体温を感じると落ち着くのです。皮膚そのものも薄いので、やさしい肌ざわりのものを着せてあげてください。

新生児:生まれたときから大人と同じように機能

たくさん赤ちゃんを抱っこしましょう

赤ちゃん 抱っこ赤ちゃんは抱っこが大好き。嗅覚や皮膚感覚が鋭敏な赤ちゃんにとって「ママのおっぱいのにおい」「あたたかい肌のふれ合い」は快感です。近視ぎみでも、抱っこだとママやパパの顔がよく見えます。おだやかに声をかけながらの授乳タイムは、五感すべてが大満足。

「脳育て」には、くり返し規則正しく刺激を受けることが大切

育児漫画視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚など、刺激にもいろいろありますが、理想は上のマンガのような、なんでもない日常の中にある、「おだやかで安心できる刺激」です。

「楽しいなぁ」「気持ちいいなぁ」という刺激を安心感の中で受けとるからこそ、赤ちゃんの脳は健やかにのびのび発達できるのです。

もう一つ大切なことは、くり返し、規則正しく刺激を受けることです。

「朝、お日さまの光で目を覚ます」とか「ごはんのにおいをかぐと食欲がわく」といった行動をくり返すことで、その部分の脳の神経回路は太くしっかりしたものになります。

1歳ごろになると、脳の中でふえすぎたシナプスが一度刈り込まれ、数が減る時期がきます。このとき、必要でない神経回路は削除されてしまうのですが、くり返し刺激を与えられてしっかり形作られているものは消えません。

現代の日本人の生活の中で、五感は鈍感になりがちです。赤ちゃんの脳育てのためにも、室内に閉じこもらず、自然にふれる機会をふやしたいものですね。

記事を読む⇒⇒⇒【赤ちゃんの育脳】子供の言葉や知能を育てる「おりこうさん脳」に良い行動とは?

『はじめてママ&パパのしつけと育脳』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 成田 奈緖子 子育て科学アクシス代表/小児科専門医

文教大学教育学部特別支援教育専修教授。小児科専門医。子育て科学アクシス代表。医師、教授、母親としての視点から、子どもの「育ち」を支援。経験と研究に基づいた「子どもが一生幸せに生きられるための脳作りの方法」をテーマに、広く講演、執筆活動も行う。

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