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2022.05.23

育脳・知育

「寝る子は育つ」は本当だった!夜の睡眠が大切な理由【発達脳科学者監修】

規則正しい生活は、子どもの成長の土台となるもの。脳育てのためにも、乳幼児期からの習慣がとても大切です。睡眠中に分泌される成長ホルモンや子どもの睡眠リズムについて、発達脳科学者の成田奈緒子先生に話を聞きました。

成長ホルモンの分泌には、良質な睡眠が不可欠

体内時計が整ってくる4ヶ月ごろから、夜の睡眠中に「成長ホルモン」が分泌されるようになります。

成長ホルモンの働き
骨を伸ばす
筋肉を増やす
傷んだ神経を修復…など。

分泌のピークとなるのは、午後10時から午前2時。この時間帯にしっかり眠らないと、成長ホルモンの分泌が減り、成長が阻害される可能性もあります。

また、眠りは、体だけでなく心の安定にも関係しています。健やかな成長には、十分で良質な睡眠が欠かせません。

夜の睡眠が大切な理由

①記憶の整理・定着
夜の睡眠中に、脳は日中に体験したこと、学んだことを整理。必要なことを記憶として定着させていきます。毎日、新しい発見が続く乳幼児期は、その体験を整理するためにも十分な睡眠が必要です。

②脳と体の休息
人間は昼行性の動物です。夜の休息が十分でないと、体の疲れがとれず、昼間の脳の働きも鈍ってしまいます。睡眠不足では体がダルく、やる気も起きないのは大人も子どももいっしょです。

③成長ホルモンの分泌
骨や筋肉を育て、傷んだ神経を修復する働きがある「成長ホルモン」。特に深夜0時前後の熟睡中に分泌量はピークに。「寝る子は育つ」という言葉の正しさがわかります。

④メラトニンの分泌
眠けを起こすホルモン「メラトニン」も睡眠中に分泌されます。メラトニンには、活性酸素から体を守り、将来の老化やガンを抑制するほか、性的成熟を抑える働きもあります。

気をつけて!夜ふかしには危険がいっぱい

夜ふかしや朝寝坊で睡眠リズムが崩れると、朝食抜きで1日をスタートすることにもなりがち。午前中の活動量が低下してしまいます。休養、栄養、運動のバランスがくずれると自律神経の働きが悪くなり、体温やホルモン分泌のリズムも乱れていきます。
「セロトニン」とは、脳内の神経系のバランスをとるための重要な神経伝達物質。寝坊して朝日を浴びないと脳が目覚めず、日中も活発に動けません。運動量が少ないとセロトニンの分泌量が減り、精神が不安定になるという悪い循環が生まれてしまいます。

「セロトニン」詳しく見る⇒⇒⇒日光浴で脳がぐんぐん育つ!5歳までに身につけたい「早寝早起き習慣」
「メラトニン」は、酸素の毒素から体を守り、将来の老化やガン化を抑える働きがあります。また、性的成熟を抑える作用もあるので、メラトニンが特に多く分泌される1〜5歳のときに夜ふかしをすると、将来、性的成熟が過剰に促進されるおそれも。

スキンシップも脳を育てる重要な要素

遅寝遅起きがクセになってしまったという場合は、まずは、朝の起床を早めることから立て直しをスタートしましょう。

ポイントは【朝日を浴びて目を覚まし、朝ごはんを食べ、体を動かす運動をたっぷりする】こと。こうした働きかけで、脳は何歳からでも育て直すことができます。

子どもの生活をコントロールするのは、親。毎日決まった時間に寝かせ、決まった時間に起こすことを最優先に考え、1日のスケジュールを組みましょう。

もう一つ重要なのはスキンシップです。大好きなママやパパとのふれあいによって、子どもはリラックス。副交感神経が働きだして、ぐっすり眠ることができます。

集団生活が始まるまでに、生活リズムのしつけを

子どもの生活リズムを考えるときには、両親の生活から見直すことが不可欠です。

早寝ママの子は早寝に、遅寝ママの子は遅寝になりがち、という調査結果もあります。夜中までテレビがついていたり、パパ・ママのにぎやかな声が聞こえれば、楽しいことが大好きな子どもが眠りたがらないのは当然です。

まだ集団生活が始まる前は「そんなにムリして早起きしなくても」と思うかもしれません。でも、入園・入学後、急に早く起きるようになるとつらいのは子どもです。また、大きくなってから生活リズムをしつけるのは、容易なことではありません。
生活の土台をつくっている乳幼児期なら、比較的簡単によいリズムを習慣化することができます。今後の子育てをラクにするためにも、今が大切! 朝、早めに起きることから始め、食事、昼寝、遊び、入浴などのポイントを見直しましょう。

睡眠リズムの育ち方

0〜4ヶ月頃:昼夜の区別がだんだんつくように】生後すぐは2〜3時間おきに寝たり起きたりしていたのが、だんだん長く眠れるように。リズムをつくるためにも、「夜は暗くして静かに過ごす」ことを意識。

【5ヶ月〜1歳頃:夜は長く眠り、昼寝は2〜3時間に】

夜泣きしたり、夜の授乳もまだありますが、基本的には夜長く眠り、日中の昼寝は2〜3時間と、眠りのリズムがだいぶはっきりしてきます。

【1〜3歳頃:昼寝は1〜2時間、早寝早起きの習慣を】

午前と午後の2回、昼寝をしていた子も、午後の早めの時間帯に1回だけの昼寝リズムにしていきましょう。この頃には早寝早起きの習慣を定着させて。

パパ・ママも一緒に早寝早起きにシフト!

大人にとっても早寝早起きは理想的なスタイルです。人間本来の自然なリズムで生活することで、体力も気力も充電されます。

子どもを早めに寝かしつければ、大人の就寝までを夫婦の時間や趣味の時間にあてることも。リフレッシュタイムは、育児にもいい影響を与えるはずです。 
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記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんの脳を育てる理想的な1日の過ごし方とは?発達脳科学の専門家がアドバイス

まとめ・文/石野祐子(Forest inc.) 『はじめてママ&パパのしつけと育脳』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 成田 奈緖子 子育て科学アクシス代表/小児科専門医

文教大学教育学部特別支援教育専修教授。小児科専門医。子育て科学アクシス代表。医師、教授、母親としての視点から、子どもの「育ち」を支援。経験と研究に基づいた「子どもが一生幸せに生きられるための脳作りの方法」をテーマに、広く講演、執筆活動も行う。

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