子どもの思わぬ表情やリアクションが見られるお出かけは、ママにとっても楽しい息抜きに。そんなお出かけ体験は、子どもの脳にどう作用するのでしょうか?発達脳科学者の成田奈緒子先生にお話を聞きました。
お出かけ体験は、楽しい刺激や学びがいっぱい
どんな場所に住んでいても、家を一歩出ればそこには自然があり、季節を感じる風景があり、家族以外の人がいます。幼い子どもにとって、その一つ一つが「なんだろう」「不思議だな」という発見や学びになるのです。
ぜひたくさんお出かけをして、いろいろな発見や学びを体験させてください。
でも、少しだけ注意が必要です。原則として【子どもの生活リズムを乱すようなお出かけはしない】こと。
特に0~3歳は「からだの脳」が育つ大切な時期ですから、日々の規則正しい生活が最重要。心身が安定しているからこそ、未知の場所での刺激的な体験を受け入れる余裕が生まれるのです。
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お出かけを「育脳」にするには、余裕と笑顔が必須
お出かけ先では、できるだけ子どものペースに合わせることを意識したいものです。子どもは、自分の興味のままに同じ場所に何十分でも立ち止まっていますが、自分で区切りをつけて切り上げられるまで、できるだけせかさず待ってあげてください。
子どもは五感から情報をとり込んで「これはなんだろう?」と思索を深めます。そんな神秘と発見に満ちているのが自然界。近所の公園の土や草にも、自然の不思議は満ちています。
光を浴びて輝く水にも興味津々。手でふれて飛び散るさまに夢中です。
木のざらついた手ざわりにびっくり。虫が歩く様子を見て、またびっくり。
公園の池を泳ぐ魚や、舞い降りる水鳥。遠くのものに目をこらすことも大事です。
しゃがみ込んで何かをじっと見ているときは、しばらく待ってあげて。
「お出かけ脳育て」におすすめのスポット
【博物館】大好きなものにどっぷりひたろう!
日本中にはいろいろな博物館や美術館があります。例えば、本物の電車が並んだ鉄道博物館や、恐竜の骨が見られる自然史博物館、バスや消防車などが見られる乗り物博物館なども。科学博物館では、体験型のイベントや工作コーナーを設けているところもあります。
「うちの子が好きそう」な博物館もいいけれど、まずは、ママやパパが興味のある博物館を選んでみて。大人がワクワクしている姿は子どもの好奇心を刺激するものです。
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【動物園】迫力、大きさ、においをリアルに実感できる!
絵本やテレビなどでもさまざまな動物を見ることはできますが、リアルな姿はまた違うものです。大きさ、迫力、そしてにおい。パンダの毛が汚れていたとか、ゾウのうんちが巨大だったとか、リアルな実感が子どもの心に刻み込まれ、「これが生き物なんだ」と理解できるはず。
ママも「大きいね」「目がかわいいね」などと言葉をかけて体験を共有しましょう。ふれあいコーナーで小動物を抱っこするのも、五感を刺激する貴重な体験です。
フラミンゴのような明るい色や、キリンなど大きなものは目に飛び込んできやすいので、赤ちゃん期から見せてあげたいですね。
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【自然公園】アクティブ体験で全身を使って思いきり遊ぼう!
少し遠出して、ダイナミックな遊具のある大きな公園に行くのもおすすめです。長いすべり台や、大きなトランポリン、ターザンみたいにすべり降りるロープや、アスレチック。体を使って一日中遊べるので、2~3歳になったら無理のない範囲で挑戦してみましょう。
もっと小さい子なら、公園の芝生で歩いたり走ったり、虫や鳥を見たりするのに最適です。夏は水遊びができる場所のある公園に、着がえをたくさん持って出かけるのも楽しいもの。
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【水族館】キラキラ輝く魚の群れを目に焼きつけよう
巨大なガラスの水槽の向こうに見える、色とりどりの魚たち。かたときも止まっていない魚の動きに、親子ともに目が離せなくなるかもしれません。
最近の水族館はダイナミックな展示も多いので、水の中にいるような不思議な雰囲気も味わえます。海の生き物を至近距離で見られるので、まだ視力が発達していない赤ちゃん期から楽しめます。イルカショーやアシカショーなども、家族一緒に楽しめる水族館のお楽しみです。
行き先は、ママやパパも楽しめるところがいいですね。親が心から楽しんでいることで、子どもも興味を持ち、ともに楽しむことができるのです。感動や喜びを共有できるお出かけにしましょう。
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