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2022.09.09

妊娠出産体験談・インタビュー

まったく痛くないの?分娩費用はどのくらい?〈無痛分娩〉で出産したママのリアル体験談

自然分娩、無痛分娩、帝王切開など、分娩には様々な方法があります。今回は、硬膜外麻酔法で分娩時の痛みを和らげる無痛分娩を選択したママのエピソードを紹介します。「大満足のお産だった!」と語るロングレポート、ぜひ分娩選びの参考にしてください。

無痛分娩とは?

硬膜外麻酔を使ってお産の痛みを軽くする方法。局所麻酔なので意識はあり、自分でいきんで赤ちゃんの生まれる瞬間を体験できるよう、調節することもできます。まったくの「無痛」ではないことが多いですが、体力を消耗せずに産めるのがメリット。(『はじめてママ&パパの妊娠・出産』より)

「無痛分娩しか勝たん!」私の選択は間違っていなかった

【ゆうこさん/36歳・初産】
8年という長い妊活・不妊治療期間をへて、妊娠。顕微授精の末に授かったのは、私が36歳、夫が35歳のとき。自然分娩か、無痛分娩か。里帰り出産か、今住んでいるところで産むのか…。最終的には「里帰り出産の無痛分娩」を選びました。

医療の力で体の負担が減るなら…大いに頼るべき!

自然分娩か、無痛分娩かは出産の迷いどころの2択でしたが、私は妊娠した当初から無痛分娩を選ぶと決めていました。

36歳という年齢のこともありましたが、そもそも顕微授精をしている段階で、“100%自然”を重んじる価値観がなくなっていたのもその要因です。医療の力で負担が減るのならば、大いに頼ろうという考えでした。

さらに、勤め先が経産婦が多い職場だったこともあり、出産についての「本音」も耳に入ってきます。「自然分娩は感動するっていうけど、痛いものは痛いよ!」「出産するなら無痛分娩のほうが産後の回復が全然違う!」「このご時世、夫の立ち会いなしで産むなら、なおさら自分の負担を減らしたほうがいい!」。

ちょうど新型コロナウイルスの感染拡大が目覚ましくなっているころ。医師からも「立ち会い出産はちょっと厳しくなるかもしれないね」といわれるようになっていました。

「そうなると、出産は私一人で臨むってこと?」。ただでさえ初産で不安が多いなか、痛いといわれる陣痛に私は耐えられるだろうか…。そんな思いを巡らせた結果、「ここは無痛分娩を選ぶべきだ」という結論に至ったのです。

リニューアルした産院で、陣痛を経験して出産する「自然無痛分娩」

私が出産する産院が行っていたのは「自然無痛分娩」というバースプランでした。「計画無痛分娩」のように、あらかじめ分娩日を決めておくのではなく、本陣痛がきてから入院して麻酔をしましょう、という方法です。「赤ちゃんのタイミングで出産するべき」という方針の産院でした。

無痛分娩を希望する場合には、事前に医師の説明を聞いて、同意書を提出しておけばOKとのこと。医師からも「陣痛がきて入院となれば、子宮口の開き具合や陣痛間隔にかかわらず、ゆうこさんのタイミングで対応するから安心してね。夜中に陣痛がきたとしても24時間対応しているから大丈夫だよ」と言葉をかけられました。

子どものころからあった地元の産院でしたが、ちょうど1年前にリニューアルして設備が一新。無痛分娩を第一に病院選びをした結果、全室完全個室でニューボーンフォトなどのサービスも充実しているこの産院となりました。
入院費用は地元の相場平均よりも少々お高めでしたが、ここにしてよかったかも、無痛分娩の同意書を提出した私はすでにそんな思いにあふれていたのです。

おしるし?破水?陣痛かと思ったら痛みが遠のいて…

そんな私の出産は、フライング受診からスタートしました。出産予定日当日には、陣痛が起こる気配はなく、ふだんと変わらない1日が過ぎていきます。しかし、めざめた翌日の朝。身支度を整えていると、足元に生ぬるいような違和感が広がっていることに気づいたのです。

あわててトイレに向かうと、破水のようなシミとおしるしのような血液…。「これはついに出産かもしれない!」。初産の私にとっては、どれが破水で、どれが陣痛かなんて判断がつきません。産院に連絡して受診することになりました。

「ん~これは破水じゃないね。子宮口も開いていないし、まだ生まれそうにないね。まだ家で様子を見ていて大丈夫ですよ」。あわてている私に医師の穏やかな口調が、なんとも不つりあいな朝8時。「フライングだったね」なんて話しながら、母と家へと戻りました。

「あれ…おなか痛いかも…」次に出産の予兆に気づいたのは翌翌日になったころ。子宮が収縮するような痛みが、断続的に訪れ始めたのです。早朝4時になっても強めの生理痛のような痛みが続き、産院に問い合わせてみることに。

「陣痛がきてから何分間隔で次の陣痛がきますか?」連絡した産院からの問いかけに 「10分ちょっとくらいですかね」と答えると、「では、陣痛の間隔が10分をきったら改めて連絡もらえますか」と助産師さん。陣痛の間隔を測れるスマホアプリを片手に、自己測定が続きます。10分、12分、10分、15分、20分…。

あの痛みはどこへやら、次第に陣痛らしきものは間隔をあけて遠のいてしまいます。たしかに痛みはあったけど、強い生理痛程度…本陣痛ではなかったようです。こうして再び産院へは連絡せず、早朝から落ち着かない1日が始まりました。

赤ちゃんの胎動が減って、これはおかしい…!と産院に電話

破水疑惑から始まり、陣痛らしきものが訪れても、一向に出てこようとはしないわが子。それでもおなかの中では、お祭りのように、一人ドコドコ盛り上がっていました。そんな白熱した胎動も、夕方になるころには極端に減っていったのです。

これはおかしい…と産院に連絡すると「すぐに来てください」との答え。あわてて産院へと向かい、「無事でいてほしい」と切なる願いを込めてエコーをのぞき込みます。

「赤ちゃん、大丈夫ですよ!元気に動いています。骨盤の下に頭をはめているから胎動を感じにくくなったのかも。でもまだ子宮口は2~3センチしか開いてないし、自宅に戻って大丈夫ですよ。今夜陣痛がくるかもしれないから、ごはんをしっかり食べておふろに入っておいてくださいね!」

こうして再度、実家へ帰される出産初心者の私。しかし、産院から実家に帰る車の中で、15分間隔で痛みが再開します。医師や助産師さんの助言どおり、痛みの合間になんとか食事をとり、入浴をすませます。

スマホアプリの計測ではいつの間にか、7分間隔に…前日よりもかなり強い痛みを感じてきました。

そんなこんなで、23時、再び産院に行くことに。「子宮口はまだ3センチ。今回は本陣痛のような気もするけど…もう一度自宅で様子見てもいいけど、どうする?」と先生。このままでは一向に気が休まらないと懇願し、なかば無理やり入院権を勝ち取りました。

自宅にいると気が休まらない…懇願して入院決定!

母へ連絡し、入院用の荷物を持ってきてもらうと、あっという間に夜はふけていきます。「病院にいるってことは、こんなにも安心するものなのか」とかみしめながら、産院のパジャマに着替え陣痛に耐えていました。

7分間隔でやってくるその波は、徐々にその勢いを強めていきます。7分、7分、7分……そうこうしているうちに、時計の針は深夜1時を告げたのです。すでにこのころには、本陣痛といっても過言ではない痛みが断続的に訪れていました。

とはいえ、一度陣痛が遠のく経験をした私。「これは本陣痛なのだろうか」という思いがぬぐい切れません。助産師さんに「麻酔を入れますか?」と聞かれても、すぐに「麻酔をしてほしい」と言い出すことはできませんでした。
次ページ > 痛くて「麻酔お願いします!」と言いたいけれど…

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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