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2022.09.09

妊娠出産体験談・インタビュー

まったく痛くないの?分娩費用はどのくらい?〈無痛分娩〉で出産したママのリアル体験談


「自然無痛分娩」麻酔をお願いするタイミングが難しい!

そうこうしているうちにも、陣痛は強くなるばかり。痛みに顔はゆがみます。そんな耐え忍ぶ姿を見かねたのか、若い助産師さんの一人が声をかけてくれました。「昨日もほとんど寝ていないわけだし、ここまでよく頑張ってるよ。本陣痛かどうかはまだわからないけど、麻酔そろそろ入れてもいいと私は思いますよ!」

その言葉に、やっと麻酔のお願いをする決心がついたのでした。
麻酔のリクエストをしても、実際に入れられるまでには1時間ほどタイムラグがあります。その間、部屋を移動したり処置の準備をしたりと、麻酔に向けた段取りが着々と進められていました。

陣痛の痛みがあったからなのか、背中に麻酔用の針を刺されるときも、私はちょっとの痛みも感じることはありません。「では、麻酔を入れますね~」先ほど刺した背中の針から、医師の言葉とともに麻酔が入り始めると、その効果はみるみる体へと伝わっていきます。時間がたつごとに増していたあの痛みが、あっという間に引いていくではありませんか。

陣痛の痛みが引いていく!体が一気にラクに!そのままzzz…

麻酔の効きを確認するためか、助産師さんが何度も「これは冷たいですか?」「これは何か感じますか?」と質問をくり返します。しかし、「何よりもおなかが痛くありません」という言葉が出るほど、体が一気にラクになったのです。
「麻酔入れたらかなり楽だわ。子宮口5センチ、とりあえず寝れてないので朝までは睡眠をとる」——産院へと連れてきてくれた母にそれだけLINEを送ると、瞬く間に私は夢の中へ。「頑張って」の母からのメッセージを読んだのは、翌朝のことでした。

あの痛みは何だったのかと思うほど熟睡した私は、日の出とともに目を覚まします。臨月になってから一番だといえるほどの良質な睡眠で、気力も体力も回復です。「無痛すごいな…めっちゃ寝た」などと、母にLINEを返しているうちに、朝ごはんの開始を告げる声が聞こえてきました。

断続的な痛みで、もはや忘れかけていましたが、ここは最近リニューアルしたばかりの産院。食事のメニューも豪華になったと、ホームページで確認ずみです。「どんな朝ごはんがくるのだろう」とワクワクするほどの余裕がありました。

そんな期待の食事。目の前に置かれたのは、パンやバナナなど、お世辞にも豪華とはいいにくいラインナップ。そこにひらりとのせられた紙にはこう書かれていました。
【(産前)貧血食】このお食事は、鉄分を強化し、妊娠後期の妊婦さんへ提供しております。気になることがあれば栄養士までご連絡ください。

このとき知ったのですが、あの豪華な食事は産後からスタートするものなのだそう。イメージとはだいぶ違った朝ごはんに少々落胆しつつも、陣痛の痛みもなく十分な栄養をとることができました。

足元にあたたかい感覚が…今度こそ破水だ!

その後、お昼近くになって軽めの陣痛を感じ始めるも、その間隔が縮まることはありません。しかし、夫に「昼ごはんも質素です。まだいきむまではいかないけど陣痛はきてるよ」とLINE報告を終えてしばらくしたころ、足元に生あたたかい感覚が広がりました。

今度こそ本物の破水のようです。助産師さんに伝えると「じゃあ、このまま陣痛の間隔が短くなるのを待ちましょう」とのこと。しかし、その後に陣痛の間隔が縮まることはなく、本格的な出産とはなりませんでした。

この日は分娩が多かったようで部屋は満室。あわただしい産院の空気感とは裏腹に、私はベッドの上でぐうたらと時間を過ごすこととなりました。大好きなV6の映像をYouTubeで眺めては、「あ~なんで解散しちゃったんだろう」などとその余韻に浸り、友人や知人などとLINEのやり取りを楽しんでは、もはや出産中とは思えない時間だけが流れていきます。

15時を回ったころ、あわただしかった出産ラッシュが過ぎたのか、放置されていた私のところに医師が訪ねてくるようになりました。このときには5分間隔で軽い陣痛を感じ、少量の破水ずみ。医師によれば、子宮口はほぼ全開とのことでした。つまりあとは、陣痛の間隔が短くなるのを待つだけという状態だったのです。「そろそろ、陣痛促進剤使いましょうか?」

YouTubeを観てのんびりしていたら、ついに陣痛促進剤を打つときがきた!

16時を回ったところで、ついに医師からそんな声がかけられます。「もう少しV6を観ていたかったのに…」と後ろ髪をひかれながらも承諾すると、長かった私の出産もついにクライマックスへと向かい始めました。

陣痛促進剤を使ってからは、徐々に陣痛の間隔が短くなり始めます。2分半間隔までは、スマホアプリで計測できる余裕もありました。無痛分娩を体験した人の中には「最後は痛い」なんて声もありましたが、私はこのときほとんど痛みらしい痛みはありませんでした。むしろ、おしりを押されるような圧迫感のほうがすごい。体の内部から圧迫されて苦しい、みたいな感情を初めて抱きました。

しかし、深夜に一人、麻酔なしで耐え忍んでいたあの陣痛と比べると、いまのほうがずっとラク。陣痛の波はわかるので、「いきむタイミングがつかめない」なんてこともありませんでした。

何度目かのいきみを終えると、頭が見え始めたようで、医師から「会陰切開しますね~」との声。ジョキッという音にほんの少し気持ち悪さを感じたものの、痛み自体を感じることはありませんでした。

陣痛の痛みはないけど、おなかを押されたときは痛かった

出口が広がったことで出やすくなったのか、「頭は出ましたよ~」と助産師さんの声。「もう少し!」と励まされます。しかし、ここからが最後の難関。どうやらわが子は頭よりも胴回りが少々大きかったのです。

「本当なら頭が出ればするりといくんだけどね~」と、おもむろにおなかを押し始める助産師さん。ここからは外からも力を加えて、赤ちゃんをサポートしていくと伝えられます。そして、これが痛い!麻酔を入れてからは、本陣痛を超える痛みを感じなかったのですが、この最後の一押しはなかなかの痛みを伴いました。

それでもいきみ始めてからは15分ほど。予定日から3日過ぎて、ついに体重3620g、身長52㎝のわが子が生まれたのです。
「いま出産を終えた人とは思えないくらい元気だね」。産後1時間ほどたったころにやってきた母に、開口一番いわれたのはこの一言でした。確かに初産だった私も「あれ?これだけラクなら産後すぐでももう一回出産できるかも」と思えるほど体がラクだったのです。

先ほどまでLINEでやり取りをしていた友人にも「生まれたよ~」と連絡し、出産直後のわが子との写真を送りました。すると、「え!カンガルーケアのときにこんなにおだやかに過ごせるものなの!?」と驚きの声がすぐさま返ってきたのです。

それもこれも、間違いなく無痛分娩のおかげだといえます。臨月になって一番といえる睡眠で体力を回復し、しっかりと栄養もとれ、産後もこれだけ元気…。私の場合、無痛分娩しか勝たん!といっても過言ではないと確信した瞬間でした。

その後、夫からは「そういえば、その後どうなったの?」とLINE。どうやら、「お昼ごはんも質素」などと送って以来、連絡するのをすっかり忘れていたようです。「あ、17時に生まれたよ~。写真送るね」と返し、夫が立ち会いできない中でもしっかりと生まれてきてくれたわが子を撮影して、二人でその喜びを分かち合いました。

無痛分娩に後悔はなし!もう一度出産することがあっても同じ選択をしたい

母子健康手帳の記載だと、私の出産にかかったのは全部で23時間。麻酔がなかったらと思うと、正直ぞっとしてしまうロングランです。

無痛分娩はオプションだったので、費用は+8万円でした。ただ、不妊治療の高額支払いに慣れてしまっていたため、なんだか安く思えたのも本音です。出産費用の総額は68万円。出産一時金を引くと、自費での支払いは26万円でした。
産院の出産プランに含まれているニューボーンフォト。退院後は余裕がなかったので、入院中に撮影してもらえてよかった!

出産直後は診断書をもらうほど出血多量でしたが、「まだ出産できそう」と思えるほど分娩の負担は少ないものでした。産後の回復もとにかく早かった無痛分娩。もしもう一度出産することがあっても、私は間違いなく無痛分娩を選ぶと思います。
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記事を読む⇒⇒⇒麻酔のチューブを背中にブスッ!陣痛の痛みが消えてウトウトしていたら…【私の出産体験記】
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Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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