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2022.11.25

SDGs

「一度は諦めたパラリンピック。今ふたたび“2024パリ”を目指しチャレンジしています!」現役パラアスリート選手・山本恵理さんインタビュー〈後編〉


今の自分のモチベーションは“社会を変える”こと!

―――山本選手は高校卒業後、同志社大学に入学されました。そこから大阪体育大学大学院に進学し、スポーツ科学を専攻。さらにスポーツ心理学を研究するため、カナダの大学院に。ものすごくアグレッシブですね!

「今の私のモチベーションは『社会を変えたい』という気持ちです。そう思えたのはカナダ留学が大きいですね。

それまでの私は、人の話を聞いて自分のことはなるべく言わないでおこうとか、逆に、わかってほしいけれど障がいのことは言わないでおこうとか、そういうことを考えて生きていたように思います。

人を笑顔にしたいけれど自分が社会を変えるなんて考えてもいなかった。車いすも、必要ないのであればなるべく乗らないようにしていたんです」

―――車いすがないと何かと不便なのでは?

「日本には車いすで行けない場所が多いんです。そこに対して、障がいを持つ自分がフィットするべきだと思っていたんです。この社会に対して、階段が多いなら自分はそれに対してどうやって体を作るのかを考えていました。

なので、私はつたい歩きや何かにつかまって歩くことはできるので、車いすを使わずにできるだけそういうことをやろうと思っていたんです。

でも、カナダに行ったときにすごく衝撃を受けたのが、“障がいは自分にはなくて社会にある”を皆さんが実践されていたこと。自ら社会を変えようとしている障がい者の方がすごく多かったんです。

社会を変えるのは自分のためだけではなく周りのためでもあるということを、カナダ留学で教わりました。そして、それを伝える手段としてパラスポーツも有効だということを大学院で学びました。

カナダでそのことを身を持って体験したとき、私は今まで一体何をやっていたんだ!と思ったんですよね」 

生きづらそうな子どもたちの悩みを、私が先陣をきって解消してあげたい

―――カナダから帰国したのが2015年、その後、日本財団パラスポーツサポートセンターに就職し、2016年にパラパワーリフティングと出会い、再びパラアスリートの道を歩み始めました。今の山本選手があるのは、やはりカナダ留学が大きなきっかけでしたか?

「カナダに行ってから自分の考え方が180度変わりましたね。海外にいれば障がい者は生きやすいんですよ。でも私は日本に住んでパラパワーリフティングの選手として活動をしています。それは、日本人として日本の社会を変えないといけないと思っているから。

障がいがあることで小学生や中学生の頃に人との関係に悩んだとお話ししましたが、障がいのある子どもたちに私のような経験をさせたくないと思っています。

『あすチャレ!』というプログラムで小学校や中学校に伺う機会があるのですが、身体的な障がいがなくても色々なことに悩み過ぎていて、私よりもめちゃくちゃ生きづらそうな子どもたちが多いと最近感じています。なんだかみんな、しんどそうなんですよね。

その子たちの悩みを私が先に行って解消できるならそうしてあげたいと思っています。カナダで知り合った方が言っていた、『自分の悩みを解消することは相手のためにもなる』という言葉ががまさにそうだなって。

だから今の私のモチベーションは『社会を変えること』です」
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※記事の内容は2022年11月時点のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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