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2022.12.24

SDGs

「赤ちゃんはどうやってできるの?」と聞かれたら、親はどう答えればいい?|性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー#3

助産師でありながら性教育YouTuberとしても活動するシオリーヌさんのインタビュー企画。第3回目は子どもからの素朴な性の質問への答え方について。子どもに聞かれたときの対応の基本から、具体的な質問の回答例までを教えてもらいました。

性について質問をされたとき、否定はしないで

「どうして赤ちゃんは生まれるの?」という一文でも、出産のことなのか、妊娠までのプロセスのことなのかわからないですよね。

わからないからそこからコミュニケーションをとって、子どもがどういうことを知りたいのか、何がきっかけで気になったのか、そういう聞き取りをしていくうえで、親は子どもに何を伝えたらいいかのが見えてくると思います。

子どもからの問いかけにこれが正解というものはないけれど、絶対にやめたほうがいいと思うことはあります。ひとつは、否定すること。

子どもが性の話をしてきたとき、「そんな話はやめなさい!」「そんなことは聞くもんじゃない!」という否定は避けたほうがいいと思っています。

否定をされると、親に性の話をするのはいけないんだという印象を与えてしまうので、子どもがそれ以上聞けなくなってしまったり、そのあと何か困ったことがあったとしても「親には聞きづらい…」と思ってしまう可能性があります。

性教育をするなかで“嘘”はつかない

ふたつめは、子どもに嘘をつくこと。

「赤ちゃんはどうやってできるの?」の質問に対して、例えば、「コウノトリが運んできた」「キャベツ畑からやってきた」「橋の下で拾ってきた」「ヘソから産まれてきたんだよ」と答えたとします。

大人は冗談で言っていたとしても、それを言われたことで子どもが悩んだり、そのことを友達に話したときに、「えー、そんな嘘を信じているの!?」とからかわれたりしたというお子さんも。実際にそのようなエピソードを耳にしたことがあるので、子どもに嘘をつくこともやめたほうがいいと思います。

性についての質問をされたときは、否定したり嘘をつかない。そうすることで、何かあったときに子どもが親に相談してもいいという関係性が築けるのだと思います。

こんなとき、どう答える?シオリーヌさんが具体例を解説! 

お母さんやお父さんが子どもに投げかけられがちな性の質問と回答例をご紹介しつつ、ポイントを解説。もちろん、これがベストアンサーというわけではなく、あくまでも参考として捉えてみましょう。もっと他の質問や回答例を知りたい場合は、シオリーヌさんの著書『やらねばならぬと思いつつ〜超初級 性教育サポートBOOK〜』をチェック! 

Q1.どうして、おちんちんは大きくなるの?

A. 「おちんちんに血が集まると、大きくなったり、硬くなったりすることがあるよ」

小さな子どものペニスが勃起しているのに気づくと、びっくりして戸惑ってしまう親御さんも多いと思います。でも、勃起は赤ちゃんの頃から自然な現象として起こるものなので、何もおかしなことではありません。

子どもが疑問に思って尋ねてきたら、“身体の仕組み”として説明してあげましょう。

Q2.赤ちゃんって、どうやってできるの?

A.「お母さんが持つ赤ちゃんの卵と、お父さんの持つ赤ちゃんの素が合わさってできるよ」

「赤ちゃんって、どうやってできるの?」こうした質問があったときには、ごまかしたり嘘をついたりせずに、事実を普通に話すことがおすすめです。

卵子と精子が合わさると、赤ちゃんになること、精子は膣を通って卵子の元に届けられること、赤ちゃんは子宮の中で育って大きくなること、その事実を身体の仕組みとして伝えてあげると良いと思います。

Q3.お母さんとお父さんもセックスしたの?

A.「そうだよ。でも、プライベートなことは、大事なあなたにも内緒なんだ」

性教育について考えるとき、「知識としての性の話」と「プライベートの性の話」を分けて考えることがとても大切だと思います。大人が自身のプライベートな性の部分までオープンにしなくてはならないと思う必要はありません。

近しい間柄であっても、境界線を持ち、お互いのプライバシーを尊重し合った関係を築くことは、子どもたちの安心感にも繋がります。
〈PROFILE〉
シオリーヌ大貫詩織。助産師兼性教育YouTuber。1991年、神奈川県生まれ。神奈川県立保健福祉大学看護学科卒業。総合病院産婦人科、精神科児童思春期病棟にて勤務ののち、現在は学校での性教育に関する講演や性の知識を学べるイベントの講師を務める。著書に『CHOICE 自分で選びとるための「性」の知識』(イースト・プレス)『こどもジェンダー』(ワニブックス)、『やらねばならぬと思いつつ〜超初級 性教育サポートBOOK〜』(ハガツサ ブックス)。新著は『産んでくれなんて頼んでないし』(イースト・プレス)、『食べるの怖いな』(ハガツサ ブックス)。
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記事を読む⇒⇒⇒親になって再認識!〈子どもへの性教育〉の大切さとは?|性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー#1
記事を読む⇒⇒⇒わが子からLGBTQだと告白されたらどうする?|性教育YouTuberシオリーヌさんインタビュー#2

取材・文/濱田恵理 ※記事の内容は2022年11月時点のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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