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2022.12.19

育児体験談・インタビュー

息子が自閉スペクトラム症!?受け入れられず現実から逃げる日々。夫婦関係もギクシャクして…。『虹色の朝陽』著者インタビュー【前編】

2019年から『虹色の朝陽』のタイトルで、YouTubeチャンネルやインスタグラム、Voicyから、発達障害のある息子・朝陽くんの子育てについて発信している中尾きみかさん。コミュニティ上でフォロワーやリスナーとの交流を活発に行い、同じ悩みを持つママから絶大な支持を得ています。

2022年10月に、朝陽くんの8年間の記録『虹色の朝陽』を出版した中尾さんに、子どもの障害をなかなか受け入れることができなかった日々のこと、ご主人や朝陽くんのお兄ちゃんたちとの関わり方などについてお話を伺いました。

書籍化を機に、顔見知り程度のママから声をかけてもらう機会が増えた

――朝陽くんと中尾さんの8年間の記録をまとめた書籍『虹色の朝陽』が発売となりました。周りからはどのような反響がありましたか?

「SNSのフォロワーさんは私と同じように、お子さんが小学生になられている方が多いんです。なので、発達障害と診断される前や、診断を受けようかどうか悩んでいるときに、この本を持っていたかったという声が多かったです。

そうすれば、もっとスムーズに発達の遅れを相談できる場所と繋がれたり、悩みが軽くなったりしたかもしれないという感想をいただきました。

書籍にはこれまでの朝陽の写真がたくさん載っているのですが、そのときの情景が目に浮かびやすくなっていて『わかりやすかった』という意見もいただきました。

意外だったのは、学校の保護者の方や息子たちの習い事でつながっているママさんなど、顔見知り程度の方から声をかけていただいたことです。

『(朝陽くんのことを)全然知らなくて失礼な発言をしていたらごめんね』や、『本を読ませてもらったよ。話しを聞かせて』など、私にとってはすごくうれしい反響で、本の影響力ってすごいなと思いました(笑)。

『聞いちゃいけないと思っていた』とメールをくださる方もいて、これまで『避けられているのかな…?』と思っていたときもあったので、そうではなかったんだと知ることができてよかったです」

集団生活になじめない息子…それが他の子と違うと思った転機

――朝陽くんは3歳のときに「自閉スペクトラム症」と診断されました。特性の現れ方は個人差が大きいと書籍でも書かれていますが、朝陽くんの特徴的な症状を教えてください。

「一番は言葉の遅れでした。発達障害について知識がない私でも、なかなか言葉を話さない部分は大きく感じた違和感でした。そこから少しずつ多動になり、『これはまずいぞ』と危機感を持つように。

他にも、感覚過敏、色や勝ち負けへのこだわりが出てきました。2歳8ヶ月で幼稚園の未就園児クラスへ入園すると、集団生活になじめないという現実を目の当たりにして…。そのことが、朝陽は他の子と違うなと思った転機だったと思います」
「友達と遊べず一人でいる朝陽の姿に心がざわつくことも…」

――著書の中で、朝陽くんに『「発達障害があるかもしれない」という現実に向き合う気持ちを持てていなかったかもしれない』と書かれていました。改めて当時のお気持ちを伺えますか?

「保育士としての知識もありましたし、3人目の子育てということで心には余裕のようなものもあったんです。ネットでいろいろ検索したとしても現状は変わらないし、問題が解決するわけでもないという気持ちもありました。

でも振り返ってみれば、障害があるという診断がついて、現実を知ることが怖かったのだと思います。現実から逃げて、みんなと同じように普通の子育てをしたいと、こだわっていたのかもしれません」
次ページ > 夫と向き合うことを避け、夫婦仲がギクシャク…

取材・文/田代祐子 ※記事の内容は2022年11月時点のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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