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2022.12.19

育児体験談・インタビュー

息子が自閉スペクトラム症!?受け入れられず現実から逃げる日々。夫婦関係もギクシャクして…。『虹色の朝陽』著者インタビュー【前編】


「きょうだい児ケア」長男&次男とはそれぞれ特別な時間を持って向き合うように

――発達障害を持つ子にきょうだいがいると、“きょうだい児”のケアも気になります。中尾家では、どうされていますか?

「発達障害のある朝陽は、特性によってできないことがあります。だから、本人が学校を休みたいと言ったら、休ませてあげようっていう気持ちになるんです。でも長男(中学生)はなんの障害もなく育ってきたので、同じように休みたいって言われても、『ダメ』と言ってしまっていたんです。

でも朝陽が学校に行けない日があるように、長男や次男にも“行きたくない日”があることをなるべく理解してあげたいと思うようになりました。朝陽だけではなく、長男や次男の言葉にもきちんと耳を傾けてあげたいと思っています。

障害の有無にかかわらず、毎日慌ただしく子育てをしていると、子どものSOSに気づいてあげられないことがよくあります。

ある日突然、まったく学校に行けなくなったとなる前に、『休みたい』と言ったら、思い切って休ませ、疲れた心と体が回復するのを待ってあげてもいいかもしれないと思っています」
「左から、長男あきと、朝陽、次男かいとです」

――お母さんがしっかり耳を傾けて、話を聞いてあげるだけでお子さんたちはうれしいかもしれませんね。

「どうしても朝陽に手がかかってしまうことが多いので、長男や次男との時間も大切にしたいと思い、わが家ではそれぞれに“特別な日”を作るようにしています。

その子とだけの“1日”を一緒に過ごすのですが、特別な時間を持つことで、子どもたちの心がしっかり充電できているような気がします。

最近はその時間に、長男と次男に将来の話もするようになりました。『お金のことや、将来朝陽が自分で自立していけるようにお母さんたちもがんばるけど、“責任を持って自分たち(兄弟)がなんとかしなきゃ”とは思わなくていいよ』と伝えています。

――著書内の「いいお兄ちゃんになる必要はない」という言葉も印象的でした。

「本当にいいお兄ちゃんになる必要はないし、自分が朝陽のお世話をしなきゃなんて思う必要もないと思っています。

長男には長男の自由があるし、次男には次男の道があるので、それぞれが幸せな道を選択して歩んでほしい。それが親として一番の願いです」

〈後編〉を読む⇒⇒⇒朝日のように輝く人生を送ってほしいーー発達障害の息子の名前に込めた思い…。『虹色の朝陽』著者インタビュー【後編】

〈PROFILE〉
中尾きみか保育士、幼稚園教諭二種免許取得。3人の男の子の母。日産ミスフェアレディ(現日産PRスペシャリスト)として4年間勤務後、結婚・出産をへて、認定子ども園にて2年間勤務。三男(朝陽)が発達障害と診断され、退職。2019年にSNS「虹色の朝陽」で発達障害の子の育児について発信を始める。やさしい語り口と、発達障害を持つ子の育児についての真摯な姿勢にフォロワーが増加中。2022年10月に朝陽くんとの8年間を綴った『虹色の朝陽』を出版。『虹色の朝陽』HP▶https://nijiironoasahi.com/

『虹色の朝陽 発達障害を持つ息子との8年間』1,540円(主婦の友社)

取材・文/田代祐子 ※記事の内容は2022年11月時点のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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