【ベビモ】はじめてママ・パパの悩みを解決

検索

menu

カテゴリー一覧

FOLLOW US!

  • LINE
  • Instagram
  • YouTube
  • Tiktok
menu

MENU

会員登録
menu

2022.12.19

育児体験談・インタビュー

息子が自閉スペクトラム症!?受け入れられず現実から逃げる日々。夫婦関係もギクシャクして…。『虹色の朝陽』著者インタビュー【前編】


障害と向き合えなかった時期は夫ともギクシャク…

「ママ友からの誘いは全て断り、きょうだいだけで公園遊びをしていた時期も」

――自閉スペクトラム症と診断され、心配事や不安が次々と頭に浮かんだという中尾さんとは対照的に、ご主人は「そっか」と静かに受け止めていたと書かれていました。朝陽くんのことで、ギクシャクした、逆に仲が深まったなど、夫婦関係に変化はありましたか? 

「元々の性格もあるとは思うのですが、夫はあまり感情が表に出ないタイプ。怒ったりすることもありません。だからこそ、夫が我慢している部分に気づけなかったんだろうな…という時期はありました。

先ほど話した、私が朝陽の障害と全然向き合えずモチベーションが下がっていた時期、このときの私はどこにストレスを発散していいのかわからず、友人と飲みに行くことでそれを発散させようとしていました。

夫に朝陽を預けて夜出かけることも増え、夫婦関係はギクシャクしていたと思います。

そのときの私は、“夫婦で障害の話をしたら自分たちの子育てが別の世界にいってしまいそうな気”がしていたんです。だから、なかなか夫に悩みを話すことができなかったんですよね。

夫から『朝陽、言葉が出ないね』って言われたとき、避けているわけではないのですが、『そうやね』しか言えなくて…。

もしその当時、身近に同じような悩みを持つ人がいたら、『◎◎さんの家、言葉が出なかったら療育(※)に行ったらしいよ』など、夫婦でそういう話になったと思います。

でも、療育の存在自体も知らなかったし、発達障害がある子どもの支援場所の情報などもなかった。そのことが夫婦で話し合いができなかった要因だったのかな、と今では思います。

自閉スペクトラム症の診断が出て療育に行くようになってからは、朝陽の成長を夫婦一緒に喜べるようになりました」

※療育:身体障害、知的障害、発達障害のある子どもや、その疑いのある子どもに対し、個々の困り事に応じて、成長などを促すようにサポートすること。もともとは体の不自由な子どもの自立に向けた「医療」と「教育」を並行して行うアプローチのことだった。「発達支援」という言葉もほぼ同義語として使われている。

――ご夫婦で話す時間も増えたのでしょうか?

「はい。療育で絵や工作などを作ってきたら、『こんなの作れるようになったの⁉』と驚いてリビングに飾ってくれたり、夫のそういう姿を見られることがうれしかったです。
「朝陽の障害発達のことを、夫はいつも冷静に受け止めてくれました」

また、最近は夫もYouTubeに出るようになったのですが、コメント欄から夫婦でいろいろな気づきをもらっています。『こういうとき、どうしたらいいと思う?』と、他の方の悩みを一緒に考える機会が増え、夫婦で話す時間が増えました。

夫は不規則な勤務体系なのですが、朝陽が療育に行くようになって、ランチに行けるときは一緒に行き、ゆっくり子ども達の話ができるようになりました」
次ページ > 長男や次男にも“学校に行きたくない日”がある

取材・文/田代祐子 ※記事の内容は2022年11月時点のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

「Baby-mo(ベビモ)」は主婦の友社が運営する、妊娠・出産・育児の公式情報サイトです。妊娠期の不安、出産準備、赤ちゃんの成長、離乳食レシピ、産後の悩みまで。はじめてママ・パパに寄り添う情報を提供します。➤ 雑誌の最新号・バックナンバーはこちら 

SHARE

  • facebook
  • Twitter
  • LINE

関連する記事

ランキング