出生時の体重が2500g未満の赤ちゃんを「低出生体重児」といい、1000g未満で生まれてくるお子さんも。いま、10人に1人の割合で小さめの赤ちゃんが生まれています。
マンガ家・ささむら もえるさんも、小さな命を授ったお母さんの一人。そんなもえるさんに、現在3歳になるお子さん“のこちゃん”の出産体験をつづってもらいました。
低出生体重児「小さく生まれた赤ちゃん」とママの物語
22~36週での出産を「早産」といい、30週未満の早産児は特別なケアが必要とされています。ささむら もえるさんが第一子「のこちゃん」を出産したのは、妊娠28週のとき。
1000gに満たない“595gの命”は、出産後すぐさまNICU(新生児集中治療室)へ運ばれていき、お母さんが抱いたり、おっぱいをあげたりすることはかないませんでした。
「小さく産んでごめんね」「すぐに会ってあげられなくてごめんね」…保育器越しにわが子に謝り続ける、新米ママのもえるさん。自分のせいかもしれないと罪悪感が消えることはない日々でしたが、「のこちゃん」は少しずつ、少しずつ成長していきます。
小さいながらも、賢明に生きようとするわが子。そのまぶしい命の力を目のあたりにし、もえるさんもまた、母としてのを道を歩き始めたのです。
妊娠28週1日目、帝王切開で出産。すぐにNICU(新生児集中治療室)へ
妊娠24週4日目、「胎盤に栄養が回らなくなって、おなかの赤ちゃんの成長が止まっている」。胎児発育不全と診断される。入院し安静を保ちますが、26週2日目で破水!羊水が残っていたため奇跡的に無事でしたが、28週以降、帝王切開で出産することに。