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2023.01.30

妊娠中のトラブル

妊娠中の歯周病は早産・低体重児のリスク大!葉と歯茎のケアが大事です

妊娠中はさまざまな体の変化が起こりますが、口の中も同じ。虫歯や歯周病の危険が増すので、いつも以上にケアが必要なんです!

妊娠中は歯のトラブルが増えがち!

人間の口の中にはたくさんの菌がいますが、妊娠中は歯や歯茎にトラブルを起こす「歯周病菌」や「虫歯菌」が増えやすくなります。

その理由は…

歯周病菌は女性ホルモンが大好き!

妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンなど女性ホルモンが増えます。歯周病菌の中には女性ホルモンが好きな菌がいるため、歯周病菌も増加。妊娠前の何倍も歯周病にかかりやすくなるのです。

免疫力の低下で菌が増えやすくなる

妊娠中は、赤ちゃんを「異物」として攻撃しないようにするため、体の中に侵入してくる菌やウィルスに対抗する免疫力も低下します。

歯周病菌や虫歯と闘う力も弱くなるので、体や心の変化が大きく、疲れやすい妊娠中は、歯周病や虫歯が増えやすいと言えます。

つわりなどで歯磨きがおろそかになる

妊娠中は、つわりで歯磨きができない人も。つわりの時期や、おなかが大きくなって胃が圧迫される時期に少しずつ食べることもあるため、プラーク(歯垢)をなかなか取り除くことができず、増殖してしまいます。

また、唾液が少なくなる人も多く、口に残った食べかすや雑菌を洗い流す機能も衰えることも、原因の一つになります。

歯と歯茎のケアをおろそかにするとどうなるの?

口の中の細菌は血液に乗って運ばれるため、全身に悪い影響があり、妊娠中に歯周病になると、胎児の順調な成長を妨げたり、早産になるリスクが高いことがわかっています。

原因ははっきりしていませんが、歯周病菌が出す毒素が、子宮を収縮させるホルモンとよく似ているためと考えられています。虫歯に比べて自覚症状のない歯周病は、いつの間にか進行するので、日ごろからしっかりケアを!

産後は赤ちゃんのお世話で忙しく、自分のために時間を使うことは難しいもの。歯茎から出血したり、口臭が気になったりしたら、今のうちに歯科を受診しておきましょう。

赤ちゃんがいても通える歯科を探しておくと、産後あわてずにすみます。

妊娠中であることを伝えれば、薬の処方が必要な場合も、妊娠中でも問題ないものにしてもらえます。麻酔は局所用なので胎児に影響はありませんが、過去にアレルギー反応が出た場合は忘れずに伝えましょう。

ケアの注意点は?

虫歯や歯周病を防ぐには、1日2回以上ていねいに磨いて、細菌の巣である歯垢を取り除くことが肝心。歯磨きをする際は、ブラシを歯と歯茎の境目(歯肉)、歯と歯の間にきちんとあてて、ブラシが広がらない程度の軽い力で小刻みに動かすのが基本。1回に1~2本ずつ、20回以上磨きましょう。

歯並びが不ぞろいで、毛先の届きにくい場所は、部分用歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを活用してください。

つわりの時など、歯を磨くのがつらい場合は、体調のよいときを狙って磨いたり、洗面所だけでなく台所やリビングなど目につく場所に歯ブラシを置いて、気づいたら軽く磨くなど、できる範囲で工夫をしましょう。

『はじめてママ&パパの妊娠・出産』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです。

【監修】 安達 知子 総合母子保健センター 愛育病院名誉院長・東京女子医大客員教授

1978年、東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局。米国ジョンズ・ホプキンス大学研究員、東京女子医科大学産婦人科助教授をへて、2004年から愛育病院産婦人科部長に。2006年より東京女子医科大学の客員教授に。2013年より愛育病院副院長を兼務し、現在は名誉院長。厚労省、文科省、内閣府などの各種委員会の委員などを務める、わが国の産科学会を担う中心的存在の一人。

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