毎日育児をしているママにとって「寝ない」「泣き止まない」は、赤ちゃんが成長してもずっと続く悩みのひとつ。ここでは0歳代を中心に、ママたちの心配や疑問を保育のプロが解決! 寝ない・泣き止まないの原因を探る、チェックポイントも参考にしてください。
寝かしつけの悩み1●寝る前になるとハイテンション。どうすればいい?(ベビー8ケ月)
焦って寝かしつけようとせず、まずは気分を落ち着かせて
大人には「寝かしつけ」の時間でも、赤ちゃんにとってはママがそばにいてくれる楽しい時間なのかも。まずはゆっくりと絵本を読んだりするなどして、赤ちゃんの気持ちを満足させてあげて。
寝かしつけの悩み2●夜泣きなのか体調が悪くて泣いているのか、見分ける方法は?(ベビー1歳)
いつもと様子が違うなら一度起こして確認しましょう
夜泣きでギャーッ!と泣いても、問題のない場合がほとんど。機嫌をとっても泣き続けたり、いつもと泣き方が違うなと感じたら、一度目を覚まさせ、顔色や様子を確認して。
寝かしつけの悩み3●布団に置こうとすると大泣き。抱っこじゃなきゃダメなの?(ベビー2ヶ月)
しばらく抱っこして安心させてあげましょう
まだ外の世界に慣れず、不安がっているのでしょう。抱っこのときは、体を密着させてギューッとするのがおすすめ。つらいときは抱っこひもやおんぶひもを使うとラク!
寝かしつけの悩み4●添い乳をしないとすぐ起きて号泣。どうしたらいい?(ベビー8ヶ月)
基本は昼間しっかり遊ばせて寝る前にたっぷり飲ませること
おっぱいがこの子の安心材料になっているようなので、ママがつきあえるなら添い乳を続けても問題はありません。逆にママがつらくてストレスを感じるなら、卒乳という選択肢も。
寝かしつけの悩み5●なかなか寝てくれなくて、イライラしてしまいます(ベビー11ヶ月)
イライラするくらいならムリに寝かしつけなくても
ママがムリに寝かしつけようとすると、それが赤ちゃんに伝わって余計に寝なくなります。イライラするなら寝かしつけはあきらめ、もう少し遊んであげても。そのかわり、朝は決まった時間に起こして、生活リズムはくずさないように!
寝かしつけの悩み6●寝ぼけながらグズることがあります。起こしたほうがいい?(ベビー9ヶ月)
そのまま眠るならムリに起こさなくてもOK
赤ちゃんは浅い眠りと深い眠りの感覚が短いので、よく眠りながらグズります。そのまま寝るなら起こさなくていいですが、グズグズが続くなら一度起こし、再度寝かしつけを。
泣きやませの悩み1●泣いたときにすぐテレビやスマホを見せるのはダメ?(ベビー3ヶ月)
依存しやすいので気分転換程度にとどめましょう
テレビやスマホは泣きやませに重宝しますが、泣いたらすぐに! ではなく、ほかの方法も試してからにしましょう。赤ちゃんには刺激が強いので、長時間見せっぱなしにするのはダメ。
泣きやませの悩み2●さっきまでご機嫌だったのに、急に泣き出すのはなぜ?(ベビー7ヶ月)
記憶力がついてきて思い出し泣きしているのかも
だんだん記憶力がついてくると、こわかったことやびっくりしたことを思い出し、ふいに泣きだす子も。そんなときは抱っこで体を密着させて、安心させてあげればOK。
泣きやませの悩み3●自己主張が強くなり、体を反らせて大泣き。どうすればいい?(ベビー1歳)
危険がなければしばらく泣かせておいても
自己主張は赤ちゃんがスクスク育っている証し。かまいすぎず、声かけや抱っこで落ち着くまで待ちましょう。ただし、危ないことをしたがって泣くなら親が決して折れないこと。
泣きやませの悩み4●泣きやませにおしゃぶりを使うのはダメ?(ベビー3ヶ月)
おしゃぶりで赤ちゃんが安心するなら使ってもOK!
「おしゃぶりはよくない」と思っているママが多いと思いますが、それで赤ちゃんの気がまぎれるなら、使っても問題はありません。機嫌がよくなったらはずしてあげましょうね。
泣きやませの悩み5●手が離せないとき泣いても放置してしまいます。ダメ?(ベビー3ヶ月)
赤ちゃんが泣くことは悪いことではありません
赤ちゃんにとっては泣くことも運動です。顔色が悪くなく、おなかもすいていない、おむつもキレイなら、しばらくは「なんで泣いているの〜?」という声かけだけでもOK。
泣きやませの悩み6●揺らすと泣きやみますが脳に影響がないか心配(ベビー5ヶ月)
首にガクン! という衝撃がなければ大丈夫
揺さぶられっこ症候群を心配されているのだと思いますが、抱っこの状態でユラユラ揺らすぐらいなら問題なし。強く揺さぶったり、首がガクン! とならなければ大丈夫ですよ。
寝ない! 泣きやまない! まずはココをチェック
寝ないとき その1⇒環境をチェック!
・部屋は明るすぎない?
お昼寝のときは明るいままでいいですが、夜は明かりを落とし、赤ちゃんが寝やすい環境にしてあげて。
・音はうるさくない?
部屋の暑すぎ、寒すぎや、布団が暑い、冷えているなども眠れない原因に。グズるときは体をさわって確認を。
・暑すぎたり寒すぎていない?
部屋の暑すぎ、寒すぎや、布団が暑い、冷えているなども眠れない原因に。グズるときは体をさわって確認を。
寝ないとき その2⇒⇒⇒生活リズムをチェック!
・生活リズムは整っている?
起床と就寝の時間はなるべく一定に。寝る時間がコントロールできなければ、早起きから始めるとうまくいきます。
・日中たっぷり体を動かした?
運動量が足りないと、元気が余って寝つきが悪くなります。外気浴やお散歩で太陽の光を浴びたり、体を使った遊びで体を動かして。
・お昼寝が長すぎていない?
昼寝の時間が長引けば、その分、夜寝るのが遅くなります。1日の昼寝時間は、午前午後合わせて3時間まで、ぐらいにとどめて。
・寝る直前にお風呂に入れていない?
寝る直前に熱いお風呂に入ると、寝つきが悪くなります。お湯はぬるめで、なるべく20時前に入れてあげること。
寝ない・泣きやまない共通⇒⇒⇒体調をチェック!
・おなかはすいていない?
おなかがすいていると赤ちゃんは泣きやみません。おっぱい・ミルクをたっぷり飲ませて、おなかを満たしてあげて。
・おむつは汚れていない?
赤ちゃんによってですが、おむつが少しでも汚れると泣く子も。泣きやまないときはおむつのチェックも忘れずに。
・汗をかいていない?
赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、大人よりも暑がり。汗をかいていたら着替えたり、1枚脱がせるなどして調節を。
・□ゲップは出した?
おっぱいやミルクのあとにゲップが出ていないと、苦しくて寝つけなかったり、泣きやまないことが。
・痛いところやかゆいところはない?
ウエアがきつくないか、タグが肌に当たって痛そうじゃないか、肌が乾燥してかゆがっていないかなどもチェック。
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赤ちゃんの「寝ない、泣きやまない」に直面すると、ママは自分のせいだと責めてしまうことも。そんなときこそ、チェックポイントを活用して赤ちゃんの様子をよく見てみて。今まで気づかなかった原因が、もしかして見えてくるかも。