妊娠中はマイナートラブルがいっぱい。デリケートゾーンのかゆみやにニオイなどのトラブルは、真夏に限らずタイツなどを履く秋冬にも起こりがちです。今回は敏感肌や妊娠中のデリケートゾーンのケアについて詳しい、持田ヘルスケアの片岡正枝さんに教えてもらいました!
デリケートゾーンのかゆみの原因は?
かゆみの原因はさまざま考えられます。ひとつは、妊娠によって女性ホルモンのバランスが崩れることで、肌が敏感になること。
デリケートゾーンは、下着だけなくストッキングやタイツなどを履くことで、常に高温多湿で温かく、真菌(カビ)や細菌が繁殖しやすい環境が整っています。その結果、かゆみを感じることもあります。
膣内まで洗うなど間違ったケアをすることも、かゆみの原因に。また、カンジタ膣炎の可能性もあります。
デリケートゾーンのニオイの原因は?
デリケートゾーンのニオイの原因は、デリケートゾーンやわきの下などに局所的に存在するアポクリン汗腺です。
アポクリン汗腺由来の汗は、脂肪やたんぱく質などの有機物が多く含まれ、分泌直後は無臭ですが、細菌が増殖し汗を分解することで独自のニオイを出します。
デリケートゾーンのニオイの対処方法
まずは清潔を保つことが大切です。デリケートゾーンは油性の分泌物も多いので、お湯で流すだけではなく、デリケートゾーン用石鹸でやさしく洗ってください。
ただし、健康な腟は自浄作用できれいに保たれるようになっています。腟内までは洗わないようにしてください。
デリケートゾーン用の石鹸・ソープとはどんなもの?普通の石鹸とどう違う?
デリケートゾーン用の石鹸は、低刺激性で、お肌と同じ弱酸性のもの。
真菌(カビ)や細菌の増殖を抑えてニオイを予防するものなどもあります。
デリケートゾーン用の石鹸・ソープの効果とメリット
デリケートゾーン石鹸を使うことで、真菌(カビ)や細菌が増殖を抑えニオイを予防してくれます。
メリットは日々のバスタイムで使用するので、毎日簡単にケアできる点。一生懸命ケアしなくても効果が得られるので、特に妊娠中など入念なケアがつらいときなどは便利です。
デリケートゾーン用の石鹸・ソープの選び方
デリケートな部分に使うので、低刺激性の洗浄剤を選びましょう。
洗い流ししやすいように、泡切れがいいタイプがおすすめです!
デリケートゾーン用の石鹸・ソープを使った洗い方
デリケートゾーンは角質層が薄いので、ごしごし洗いは禁物です。
刺激の少ない洗浄剤をたっぷり泡立てやさしく洗ってください。
デリケートゾーン用の石鹸・ソープの使用上の注意点
「腟内までは洗わない」というのがルールです。膣内まで洗うことがかゆみの原因になることもあるからです。
デリケートな部分ですから、気になることがあれば早めに婦人科など、専門医を受診してください。