モンテッソーリ教育は子どもの集中力と考える力が伸びると、近年再び注目されています。子どもひとりひとりの人格を尊重し、子どものなかにある能力を引き出して育むことを目標にしていて、日本では将棋の藤井聡太棋士さん、世界ではビル・ケイツやジェフ・ベソスなどのGAFA創業者たちも受けた教育法としても有名。
そんなモンテッソーリ教育を、おりがみを切る・折る・貼ることでおうちで取り入れられるのが、書籍『モンテッソーリおりがみ』です。
今回はこの『モンテッソーリおりがみ』から、3~4歳の子どもにおすすめの「コップ」の作り方と、子ども自身が途中であきらめずに折り進められるコツをご紹介します。
最初にやり方を見せることが、子どもの「できた!」につながる秘訣
まんが/いわいざこまゆ『モンテッソーリおりがみ』の折紙制作・指導を担当した、いわいざこまゆ先生は、現役の保育士さん。それだけに、3~4歳の子どもが、自分だけで最後までおりがみを織り上げることの大変さもよくわかっています。
「『モンテッソーリおりがみ』の監修者であるモンテッソーリ教育の専門家・藤崎達宏先生によると、モンテッソーリ教育は最初から大きな目標を目指すのではなく、少しずつ物事に取り組んでいく“スモールステップ”というやり方をとるそうです。
また、事前にやり方を子どもに見せるという教え方も欠かせない接し方なんだそうです。これは小さな子どもがおりがみに取り組むときにも有効です」(いわいざこ先生)。
そこで実際に保育園の3~4歳児のおりがみ時間に、“スモールステップ”と、事前にやり方を見せる方法を取り入れてみたところ、それまでと異なるよい反応や、結果を得ることができたとのこと!
「コップ」の作り方(4歳~)
上のマンガのなかで保育園のみんなといわいざこまゆ先生が挑戦しているおりがみは「コップ」。4歳からがチャレンジの目安です。
平面の紙が、袋状になることを体感
簡単な手順で折ると、使っているコップのような道具になること、また道具が自分でつくれるということを体感します。使い方を想像する楽しさもあります。
【準備するもの】・好きな大きさのおりがみ
【見守り方】やってみせるときは、袋状になって、ものを入れられることまで、見せてあげましょう。水を入れる実験をしてみてもいいでしょう。
作り方
イラスト/Yuzuko
おうちで『モンテッソーリおりがみ』を楽しむポイント
「おりがみが得意でない保護者の方も、ちょっとだけ子どもの見てないところで練習してから挑むと全然違いますよ。おとながステキにおりがみを完成させるところを見た子ども達は、がぜん興味ややる気を出してきます。
興味が出てきたところが、モンテッソーリ教育でいうところの“敏感期”の入り口です。
ちょっとリハーサルしてみてからお子さんの前でやってみてくださいね」(いわいざこまゆ先生)。
『モンテッソーリおりがみ』
『モンテッソーリおりがみ』
1,540円(主婦の友社)
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