「わが子への最初のプレゼント」と言われる赤ちゃんの名前ですが、どんな名前なら社会生活で不便がないのでしょうか。今回も命名研究家の牧野恭仁雄先生に教えてもらいましょう!
名付けに流行ってあるの?時代に関係している?
昭和50年代に名付けの主流が大きく変わりました
1年ごとの流行はありませんが、名づけの「主流」は昭和50年代に急激に変化しました。その理由はテレビ。30年代に普及したテレビを見て育った子供たちが親になったのは50年代。ドラマやテレビ番組の影響で、名付けにもさまざまなバリエーションが生まれました。それまでは、男の子なら「男」を使い「**男」、女の子は「子」を使い「**子」と名前をつけることが多く、漢字から決める名付けが主流でしたが、今は「音」や「響き」を大切にした名付けへと主流が変わりました。
「たくみ」で女の子、「ひろみ」で男の子。男女逆の名前っておかしいですか?
社会生活で混乱が起こるので、避けるようにアドバイスをしています
男の子の響きの名前を女の子につける、またその逆の場合も、この先、社会生活で確実に混乱が起こります。「ひろみ」は男女ともにある名前ということが周知されていますが、「たくみ」「たつみ」は女性にはほとんどいない名前です。どうしてもその名前をつけたい場合は、性別を勘違いされたり、病院などで間違われてしまったり(特に緊急時に間違われることを考えておきましょう)、呼ばれにくかったり、混乱が起こることを覚悟して。