義母が出てきて、驚きの方法で不倫相手と決別
―――義理のご両親はなんて?
2人そろって我が家へやってきて、「洋子ちゃん、本当にごめんなさい」って。お義母さんとはもともといい関係で、家に来たときは育児も家事もすごく助けてもらっていたんです。
でも、義父も昔から浮気グセがあって、それでも離婚せずに、今は旦那の地元で別々に住んでいるちょっと変わった夫婦。それを見て育ったからか、旦那も「少しくらいの女遊びはしてもいい」と思ってしまったのかもしれません。
―――お義父さんはどんな反応だったんですか?
家に来たときも、「何も言えない」って感じで、所在なさげに座っているだけでした(笑)。
不倫相手と別れたけれど、こんな嫌がらせがあって困ってるんですって話をしたら、お義母さんが「これはもう、3人でその子に会いに行ってハッキリと別れてきましょう」って。
―――3人ってどの3人ですか?
旦那と私とお義母さんです。え?って思いますよね(笑)。でも、私も連日の話し合いであんまり眠れてなくて冷静じゃなかったし、話が解決するならもうどうにでもなれって。
旦那もそんなことしたら恥ずかしいだろうと思ったけど、それはそれでお灸を据えられるなという気持ちもありました。
―――旦那さんも、3人での突撃を言われるがままに了承したんですか?
旦那もお義父さん同様、「何も言えない」状態でしたから。渋々なのか、淡々となのかわからないけれど、「カオリ」と会う日をセッティングしてきました。
当日、「カオリ」の家の最寄り駅の喫茶店で会うことになったのですが、旦那がその喫茶店をすぐに見つけられなかったんです。スマホで調べている横で、旦那に聞こえるように「よく来てた駅なのに何迷ってんの?」と、嫌味が口から出ちゃいました。
喫茶店に入ると、お義母さんだけが待っていて、「カオリ」はまだ。約束の時間から少し遅れて、「カオリ」がキツイ顔をして入ってきました。
―――話し合いはどんな感じだったんですか?
コーヒーを頼んだ後、誰も話さず気まずい雰囲気が少しあって、お義母さんが話し始めました。
「本当に賢一が結婚してるって知らなかったの?」「でも実際にかわいい子どももいるのよ」「賢一が悪いかもしれないけど、あなたも、将来結婚して妻の立場になったときにこんなことされたらつらいでしょう」ってお義母さんがずーっと話している間、「カオリ」は無言でうなづくだけ。
話の最後のほうで「あなたも、賢一なんか忘れて新しい彼氏作りなさい。若くてかわいいんだから」って言ったら、「カオリ」が涙ぐんで話し合いは終了。私と旦那はひと言もしゃべりませんでした。
次の日に「カオリ」のインスタを見たら、私の写真は消えてました。
―――お義母さん、やりますね
なんかよくわからないけど、「浮気慣れ」してるってこういうことなんでしょうか…?それ以来、子どもたちもいるし、表面上はおだやかな日常生活に戻っているんです。
旦那も飲んで帰ってくることはグッと少なくなったし、帰宅後も残っている洗い物を片付けたり家事も前よりがんばっていて、私の機嫌をうかがってビクビクしながら生活している感じです。
―――このまま、少しずつ元通りになれそうですか?
それはわからないです。いまだに不倫のLINEを見つけたときの怒りがフラッシュバックするときもあるし、「こんなに申し訳なさそうな態度をとるくらいならなんで不倫なんかしたの」と旦那への怒りがこみあげてくるときもあります。
不倫されて悔しい、悲しいって思うってことは旦那のことを好きなのかなとも思うし。旦那には言いませんけど。
ただ、旦那は不倫した以外は子どもの面倒も見てくれるし、家庭の中で特に主張もなく、無害な存在というか…(笑)。
何よりも子どもたちが「パパ、パパ」と楽しそうにしている姿を見ているときは、幸せでおだやかな気持ちになるんです。だから子どもの笑顔のために、今のところはこのまま夫婦でいようかなって。
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小さな子どもがいるママにとって、旦那さんの浮気=即離婚は、なかなか難しい選択。かといってすぐに気持ちがスッキリするわけではないですし、洋子さんのようにモヤモヤと「これでいいのかな」という気持ちを抱えながら過ごす女性は多いのかもしれません。
「でもやっぱり、離婚を考えたときに子どもの存在は大きいです。子どもが大きくなって手がかからなくなったらどんな気持ちになるかわからないけれど、今は子どもたちの笑顔と、それを見ているときの自分の気持ちが幸せだってことを信じるしかないかな」と、洋子さんは以前と同じ4人での日々を過ごしているそうです。
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