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2022.11.13

メンタルケア

実は誰もが毒親になる危険が!あてはまる人は要注意‼ 毒親化しやすい4つの要素とは?

精神科医で産業医の井上智介氏によれば、近ごろ増えているのが、幼児や小学生の子どもを育てるパパ&ママからの相談。

育児に疲れ果て、「つい子どもにイライラして怒ってしまう」「正直手をあげてしまうこともある」と打ち明け、どの人も「自分は毒親かもしれない」と悩んでいるのだとか。
 
では、愛すべき子どもに対して、なぜ毒親になってしまうのか、自分が毒親にならないためにはどうすればいいのでしょうか?

井上氏の著書『毒親になりそうなとき読んでほしい本』より、そのヒントを連載でご紹介します。今回は、「毒親になりやすい人」の条件についてお伝えします。

前の話⇒⇒⇒「毒親」に育てられた子どもはどうなる?大人になってさらされる危険の大きさとは?

子育てに対する不安が毒親を生む!

「私は毒親じゃないよ」と思っている親御さんは多いです。しかし、気がついていないだけで、意外に危険なかかわり方はたくさんあります。

なぜなら、多くの親が育児に対して大きな「不安」を抱えているからです。自分の育児の不安をうまく対処できず、毒親的なふるまいになってしまいます。育児の不安がスタートだからこそ、誰もが毒親になる可能性があるのです。

育児の不安とほかの不安との違いは、自分の責任が非常に大きいことです。つまり逃げ出せないことです。仕事なら最終的に辞めるなど、何かしら逃げる道が用意されていますが、育児に関しては、そもそも逃げるという選択肢が、ほぼない状態なのです。

親なら育児ができてあたりまえ、弱音を吐くこと自体NGという風潮すらありますから、そのプレッシャーというのは、計り知れないものがあります。

また、仕事なら手伝ってくれる人がいますが、育児は手伝ってくれる人が、かなり少ないです。パートナーか、親族くらいしかいないことが多いです。しかも近くにいなければ絶望的です。そうなってくると、自分にのしかかる責任感やプレッシャーは一段と大きくなります。

ストレスのはけ口が子どもに…

育児の相手は、自分の思うようにならない子どもです。仕事ならAと入力すれば、Aと出てきますが、育児はAと入力しても、なぜかCと出てくるという難しさがあります。そんなに難しいことを誰の助けも借りず、弱音も吐かずにやらなければいけない、育児というのは、本当にストレスフルなものなのです。

本来は、そこで親がしんどいとSOSを出すことで家庭が開かれ、いろいろな人が介入して助けられるという流れが望ましいですが、世間の同調圧力のようなものがあって、それもなかなか許されません。

結局、親がすべてを抱え込み、しかもそれを自分の中に抑え込むので、いずれ爆発して、家庭内の弱者である子どもに被害が及んでしまいます。

しかし、いくら子どもでも24時間365日好きだと思えるわけではないでしょう。むかつくこともありますし、張り倒したくなることもあります。それは自然な心の反応です。そこをうまくコントロールできれば毒親にならず、できなければ毒親になる可能性があるということです。

毒親になる4つの要素

子どもをもつ人のほとんどが、育児に対して不安をもっています。その不安に、さまざまな要素がからみ合うと毒親化していきます。その要素は主に次の4つです。

❶成育環境
❷性格、性質
❸夫婦関係
❹病気

❶成育環境

自分の親も毒親だったという成育環境が、毒親の原因になる場合があります。それによって自分に自信をもつことができず、子育てにおいても人からの評価が気になる人です。

❷性格、性質

完璧主義、孤独を感じやすい、心配性の人は、毒親になりやすい傾向があります。また子どもの気持ちがうまく読みとれない、痛いとかつらいとか、そういうことがピンとこない無頓着な人も同様です。

❸夫婦関係

夫婦仲がよくないことも毒親の要素の一つです。特にお母さんが家庭内で孤立していて、家庭外でも、仕事や趣味のコミュニティーがなければ、家にいる子どもに必要とされたいと、子どもを自分の承認欲求を満たす存在として扱ってしまいます。

また一人で育児をする=ワンオペ育児も危険度が高いです。夫婦仲がよければ、パートナーが自分の味方という安心感がありますが、夫婦仲が悪いと、育児のしんどさに対する理解者がいないので、一人で抱えることになります。

パートナーの情緒的なサポートがないと、家庭内の弱者である子どもについ当たってしまうのは、よくある話なのです。

❹病気

実は毒親と呼ばれる人には、発達障害や軽い知的障害といった精神疾患を抱えている人も少なくありません。

もともと発達障害や軽い知的障害のある人が、育児のプレッシャーによって症状が悪くなることはよくあります。育児という慣れないことをこなさなければいけないプレッシャーで、いままでなんとかおさまっていた症状が出てきてしまうということです。疾患を抱えているからこそ、毒親になってしまったという見方もできます。

そのほか、アルコール依存症やうつ病の人も多く、結果的に子育てに悪影響を及ぼしていることもあるので、治療を進めるとともに、周囲の人がしっかりサポートする体制が必要です。

次の話⇒⇒⇒そのふるまいこそ、毒親の兆しです‼「毒親予備軍」になりやすい3つの特徴とは?

『子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本』

子育てというのは、大きな喜びをもたらしてくれる一方で、実にストレスフルなもの。誰もが毒親になる可能性を秘めています。

この本では、自分が毒親化していると気づいた人が呪縛から脱し、わが子に向き合い、自分らしく生きていくためのステップを、精神科医の井上智介氏がアドバイス!

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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