世の中は、優しい人がたくさんいるんだなぁと勇気づけられました。そして、発言は人として良くはなかったけど、荒井さんも、もし身近にLGBTQで悩んでいる人がいたらこの言葉は言わなかったはずだと思う。彼は知らなかっただけ、そう信じてます。
このベビモの連載では統計やデータでは見えない現場の声、同性カップルのリアルなどをわかりやすく、そして私たちの思いなど、真っ直ぐ素直に語っていきたいと思います。
ちなみに現在、日本では同性婚というものは一切認められていません。だけど私は、家族で子育てをしたいと思ってます。これから生まれる子供のために親としてできることをしてあげたい。
私たちは愛し合っているし、真面目に朝から晩まで働いているし、税金もきちんと納めているし、消費して経済を回しています。異性のカップルとなにも変わりません。同じなのです。なのに愛する人とは一生他人のままなんです。
パートナーのUちゃんはこう言います。
「同性婚はできないけど、パートナーシップは結べるね。だけどパートナーシップは簡易的で、すぐに解消できるっぽい。でも、離婚の場合はすごく大変っていうじゃん。結婚することでお互い覚悟も決まる。私は、れいちゃんと一生一緒にいる、その約束が、したいかな」
私たちはパートナーシップを組む予定ですが、本当は同性婚がしたい。だけど、それはすごく難しいことだと思い知らされました。
同性同士の結婚が認められていないのは憲法に違反するとして東京に住む同性カップルなどが国を訴えたのですが、いまの法律の規定が憲法に違反するとまでは言い切れないと判断され退けられました。
「この国に生まれたからもう仕方ないね」
そんな言葉をどれだけのカップルから聞いたことでしょう。同性婚をめぐる裁判の件について、匿名の人たちやLGBTQだとまわりに悟られないよう暮らしている方たちなど、いろんな人の意見を、Instagramのストーリーで募集してみました。
【憲法24条では、「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」と定めているのに、国側がこの両性を男女のことだと言っていると感じた。同性婚だとしても他人に迷惑がかかることなんて全くない】
【誰も迷惑しないしむしろ幸せな人が増えるだけなのに、なんで認められないのかな】
【けっこうショックだった。子供を産むことだけが結婚するってことじゃないのにな】
【純粋に考えて、なんでだろうと思います。子供を産めない、産まない夫婦はどうなるのかなと思いました】
2021年10月に国側が原告側へ提出した書面では『男性と女性が子を産み育てながら共同生活を送る関係に対し、特に法的保護を与えること(自然生殖可能性のある関係性の法的保護)が婚姻制度の目的』となっていました。
これだと子供を産まない選択をした人や産めない人たちを否定していることになってしまいます。LGBTQの当事者のみならず、傷ついた方が多いのではないかと私は思います。もう少し意見をご紹介させてください。
【異性婚で子を持たない関係にも法的な保護制度はないっていう風にも捉えられる】
【異性婚のことを、子供を産むことを目的としているのに驚いた】
【女性は生殖のための道具だ!って言ってるようなもの】
【同性婚したい人はいる。その間に子供が授かることを認めれば、今よりも子供は増えるんじゃないかな】